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12件
ひらばのひと
著者 久世番子(著)
独特の節で読む軍記物の勇壮な場面を、講談で「修羅場〈ひらば〉」と呼ぶーー。
落語家との認知度の差は歴然、絶滅危惧「職」とまで言われる講談師。二ツ目の女流講談師・龍田泉花の未来は視界不明瞭! 唯一の弟〈おとうと〉弟子・泉太郎の率直(不敵?)過ぎる言動にもヤキモキしっぱなしーー。でも「講談」の深い魅力と、師匠をはじめ人間臭い周囲の人々に支えられながら、姉弟〈きょうだい〉弟子2人は、ダンジョンだらけの「芸の道」をよじ登っていく!
歴史ロマン『パレス・メイヂ』、爆笑エッセイ漫画『暴れん坊本屋さん』などで知られる名手が、「日本一チケットの取れない講談師」六代目神田伯山の全面監修を得て放つ、新たなる伝統芸能ストーリー。モーニング本誌に掲載されて評判を呼んだ「読み切り版」も収録。
「鋳掛松〈いかけまつ〉」、「応挙〈おうきょ〉の幽霊」など、講談の演目もさまざま登場。このごろ話題の「講談」って落語と何が違う? どんな演目があるの?…などを知りたい方も一読瞭然!
ひらばのひと(5)
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ひらばのひと 1 (モーニングKC)
2023/03/02 16:01
古典話芸というと
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典話芸というと落語ばかりが注目されるが「講談」というものもあったんだな と再認識させられる作品である。漫画界においても、落語は雲田はるこの「昭和元禄落語心中」を筆頭に様々な作品があるが、講談ものの漫画は初めてである。この作品は講談というものを知る という点以外に、漫画作品としてもできもなかなかに良い。絵もしっかりしている。
2022/03/12 11:51
ビターな部分も描く、とても行き届いた感じが心地よい作品
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投稿者:柏木ゆげひ - この投稿者のレビュー一覧を見る
音羽亭をめぐる話を軸に長めの構想があり、少しずつ演目を紹介しつつ、それを物語にからめるだけではなく、現代の「講談師」が向き合う壁、ビターな部分も描く、とても行き届いた感じが心地よい作品です。
【期間限定 無料お試し版 閲覧期限2024年2月15日】ひらばのひと(1)
2024/02/28 01:39
シンクロする話
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投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
講談をしている登場人物たちと、講談の題材のお話がつながっているのがいい。落語でそういうドラマをいくつか見たけど、よくできてるなーと気分爽快。言葉がかっこよくてほれぼれするし、文字が出ると朗読してしまう。講談もっと聞いてみたくなる。