紙の本
おみわもなかなか
2021/12/18 15:40
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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
一段と捕り物に捕らわれるおみわ。
山際さまも捕り物好きとみた。
でも火付けはこわい。
また技を妬むココロモこわい。
次作が待たれるけど、明治開化探偵もタイムトラベラーもあるし、なかなか難しそうかな?
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連続付け火事件の真相に迫っていく婚活中?のお美羽。
今回も山際さんと一緒に事件を解いていきます。
世間で人気の火除け地蔵菩薩に関連した様子に、江戸の読売と現代のSNSを彷彿とさせました。昔も今も変わらないんだろうな。
早くお美羽さんには幸せになってほしいです。
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入船長屋おみわの三作目。
かわいそうに、
どうも事件がらみで誰かに岡惚れして振られるというパターンが
決まってしまったようだ。
お美羽が幸せになってほしいが、
シリーズにも続いてほしい、とちょっと苦しい心持ちだ。
今回は、江戸の華、けんかと火事のうち、火事のお話。
江戸っ子が宵越しの金を持たないのは、
いったん火事になってしまえばすべてを失うからだ、
という説を聞いたことがある。
そんな木と紙でできている江戸の町で、
火除け地蔵を作っている仏師にからんだ付け火がおきる。
入船長屋も、最近店子となった仏師の弟子の裏の塀が燃やされ、
地蔵を祀っていて付け火をされたらしい呉服屋の若旦那と
犯人捜しをすることになる。
商売敵の呉服屋を偵察に行ったりしているうちに、
ボヤ騒ぎですんでいた付け火も死人が出て、
長屋の住人の弟子も夜道で襲われてけがをしてしまう…。
呉服屋と仏師、それぞれの商売敵も複雑にからみあって、
結構犯人探しが面白かったし、
太物商の友達を女中ということにして、
呉服屋に乗り込んだ場面も面白かった。
それにしても、
結局、呉服屋の若旦那には、強烈な母親がいていいなりだと判って、
啖呵を切って、障子をけり割ってしまうお美羽だったが、
それぐらいの「嫁」じゃないとやっていけないだろうから、
嫁入りすべきだと思うんだけどなー。
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「入舟長屋のおみわ」シリーズ、3作目。
入舟長屋が連続付け火事件のターゲットに。今回、おみわが惚れた男は、同じく付け火の被害を被った呉服屋の若だんな。テンポ良く事件の謎解きが展開され、捕物帳として楽しく読める。お約束となったおみわの恋模様の結末も、ちゃんとオチとして面白く読めました。気軽に読んでいきたいシリーズです。