旅情と旅景色が浮かびます。
2020/01/17 22:42
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投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
芭蕉の句は有名どころを幾つか知っていましたが、そういう句だけを独立して知っていても勿体なく感じます。『おくのほそ道』の中で句意外の文面の中でそれらの句を味わえたのが良かったです。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
俳句をなさっている方は、もちろん、松尾芭蕉の俳句や経歴は、ご存知でしょうけど、俳句だけではなく、旅行大好きという方にもオススメします。松尾芭蕉は古臭い俳句だとかむずかしい古典だとか、偏見捨てて、一読ください
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俳句好きなら読んでおかねばならない1冊、俳聖松尾芭蕉の代表作。現代語訳つきだから内容も良く判る。
名句は沢山あるけど、1番すきなのは辞世の句「夢は荒野を駆け巡る」
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しづかさや 岩に染み入る 蝉の声
不朽の名作 と言っても過言ではないはず。私はぶ厚い松尾芭蕉全集を読みきるほどの隠れ愛好家です(誰も聞いてない)
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目的を異にする文章同士とはいえ「おくの細道」と「曽良旅日記」を並行して読んだ時、この二人は本当に同じ旅をしたのだろうかと思うくらいのギャップを感じる。
両者の気質のギャップかもしれないが、後者は本当に「旅の記録」だった。
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内容(「BOOK」データベースより)
人生を「旅」と観じ、自己の生活をそのまま芸術と化した「風狂」の姿。紀行文の形をとりながら芭蕉はこの一書に自らの俳諧の到達点を示そうとしたのであろう。美しく味わい深い文章、構成の巧み、磨き抜かれた芸術精神、それらが生み出した「幻術」の世界がここにはある。旅の実録『曾良旅日記』、秀れた古注釈書『奥細道菅菰抄』を併収。
目次
おくのほそ道
曾良旅日記(元禄二年日記抄・俳諧書留)
奥細道菅菰抄
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言わずと知れたこの作品、大学1年のとき、フランス語で読む授業をとっていて、アンチョコとして購入したのでした。
今回松島に行くにあたり持ってきて、ぱらぱら。
「松島やああ松島や松島や」は芭蕉の作だとずっと思ってたけど、違うんだね…。
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小学生の頃、芭蕉の有名な句である「五月雨を あつめて早し 最上川」が大好きでした。家族で良く食べに行っていた料理屋さんの壁に、この句と情景を表す水墨画が貼ってあり、それを見るたびに景色が目に浮かぶ。たった17文字でこれだけの表現力を持つ俳句の魅力に、自然と惹かれていました。
それは、「凝縮されたものから想像を膨らませる」というプロセスに基づく楽しみ方で、俳句のおもしろさの代表的なものだと思います。
一方、『奥の細道』を読んで感じたのは、「芭蕉が目にした風景を、もっとこの目で見たい」ということ。数年前に立石寺や松島を訪れましたが、そこに立って浮かんだのは、まぎれもない芭蕉の句。同じ光景を目にして、芭蕉の想いを共有できたような気がしたのです。
これは、「いかにして情景を凝縮して表現するか」ということを楽しむ見方でした。これまでの楽しみ方とは異なる、こんな魅力も俳句は持っていると気付きました。
一度は、芭蕉の足跡をたどってみたいと思います。
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「月日は百代の週客にして、行きかう年も又旅人なり。」
有名な奥の細道の一説である。
奥の細道の歌碑も、全国いたるところにある。
NHK TV Jブンガクで取り上げている。
むさむやな
甲の下の
きりぎりす
は、
How pitiful
beneath the warrior helmet
cires of a cirket
とのこと。
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『奥のほそ道』は角川で2冊、岩波を1冊読みました。
内容は同じなんですケドね(笑
とにかく好き。
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義務教育で必ず(といっていいほど)読まされる『奥の細道』
改めて読んでみようと思ったきっかけは、「かさね」という名前の背景を知りたいから、というもの。
「せっかく読むならちゃんと読みたい!でもいきなり原作いっちゃうと絶対わからん!」ということで事前準備として奥の細道の解説本に目を通しておりました。
歌枕(よく詠まれる場所)を巡る旅。空間を詠み込むという画期的な俳句達だそうで。
私のお気に入りは<白河の関>
「春立てる霞の空に白川の関を越えんと、そぞろ神のものにつきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて取もの手につかず・・・」と旅が始まっているのも有名ですね。
卯の花をかざしに関の晴着かな 曽良
なんだか、おちゃめ。現代語訳はぜひ検索してみてください。
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ドナルド・キーン先生が絶賛されていたことに影響されて、この年になって初めて全文読破。もっと早く読んでおけば良かった。こんなに面白いとは。
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本文と巻末の解説のみ読んだ。江戸時代の文章なので、古文の知識がなくても読める。『おくの細道』といえば、書き出しの部分や「兵ども、「最上川、「月と萩、等の句しか知らなかったが、作品全体の流れの中でそれらの句を読むと、いつも以上にグッとくる。何ヶ月にもわたる旅の紀行文であるが、文章は淡々として簡潔で量的にもかなりコンパクト。であるにもかかわらず、読後何だか自分もいい旅をしたような気になるところが、この作品のすごいところなのかもしれない。
あと、芭蕉の旅が、各地の歌枕を自分の目で確認する旅であったことや各地にいる俳句仲間のネットワークに支えられて旅を続けていたことなど、(知っている人には常識なのだろうが、)自分なりに発見があって、よい読書だった。
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古典文学には紀行の名品が揃っているが、多くの人が第1に思い浮かべるのが『おくの細道』。芭蕉の旅の目的はおそらく一つではなかっただろうが、深く敬愛する西行の跡を辿ることによって、陸奥の歌枕の地に自ら立つことがその一つ。ただし、西行自身は当時の歌壇にあっては革新派だったが。そして、伝統に立脚しつつも、そこに新たな美を発見するということもあったに違いない。「月日は百代の過客にして…」と格調高く語りながらも、「もゝ引の破れをつゞる」のが俳である。極め付きが「蚤虱馬の尿する枕もと」。和歌的な美には絶対にない世界だ。
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本文は非常に短く、あっという間に読める。簡潔で品格のある文章で、傑作の句ができた背景を知ることができる。
(2015.11)