AIの話から、勉強の仕方の指南へ
2021/11/20 11:07
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
教育工学の専門博士の著者が、まずAIの今後の可能性について説明しています。そして、最後は「若者たちにぜひやってほしい勉強の仕方」を指南する、そういう1冊です。
最後は教育に行きつく内容です。学校で学ぶ勉強の方法とは違います。向学心に溢れる若者はもちろん、ぜひ勉強は得意でないと思っている若者にも、肩の力を抜いて読んでほしい1冊です。
AIとどう向き合うかを考える!
2025/03/31 17:47
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投稿者:野間丸男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
科学技術の発達で大きく変化する社会の中で、
より良い未来を迎えるには、
何が必要で、何ができるかが、丁寧に説明されている。
AIの時代がやってきた
AIってなに?
人間とAI
「共感」とAI
何を学ぶか、どうやって学ぶか
よりよい未来をデザインするために
「未来を考える」の20の質問は、AIと対処するヒントがある!
中学生・高校生には、少し難しいところもあるが、
繰り返し読んで理解を深めると良いなぁ~!
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ジュニア新書なので中学生〜高校生への呼びかけ
しかし、内容は当然ながら成人が詠むに値する重い問題
AIやロボットが実際に仕事だけでなく生活シーンに広い範囲での利用が進んできた。そして、この勢いは加速度を増しと止まるところを知らない。
そのような時代を生きるに於いて「人間性をより高度に価値あるものに」してゆくために必要な事柄を多方面から捉えて解説している。
人としてAIの時代を生きるとはどのようなことなのか、どのような価値観を持って行きてゆくべきなのかのヒントがある。
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1章 AIの時代がやってきた
ここまで来ている「未来」
まだまだこれからどんどん
チェスの世界チャンピオンに勝つAIが料理に挑戦
社会課題の解決のための技術
二〇年後の家を想像する
スマートホーム実現のための技術
スマートホーム実現に向けた三つの技術
未来の都市? 理想の都市? スマートシティ
まちづくりの新しい視点
2章 AIってなに?
コンピュータってなに?
記号を扱うコンピュータ
AIの歴史を概観する
生物の神経回路網をまねる
身近になりつつある深層学習機械をかしこくする仕組み
学び方に問題はあるか
人間のようにふるまうAI
東ロボくんの挑戦から
特選「25のデジタル技術」
3章 人間とAI
変化する日本、変化する社会
AIで変わる私たちの仕事
AIで変わる私たちの生活
人間にしかできないこと
異なる世界を知ることからはじめよう
コロナ禍で見えてきた技術と人間の新たな関係
病気になって見えること
AIの仕組みを理解し、活用するために
AIの過去、現在、未来を学ぶ
未来を考える手がかり、共感を意識する手法
4章 「共感」とAI
共感を求められる仕事とAI
デジタル技術で共感をつなぐ
共感の生まれるところに発見がある
ケアを共にする社会のAIへ
ケアの倫理という視点
AIにケアの倫理を取り入れる
変わるAIエンジニアの役割
創造的共感知性と集団的知性
5章 何を学ぶか、どうやって学ぶか
望ましい未来とは
みんなが幸せと感じるには
サンフランシスコの学校で
OECDのキーコンピテンシー
読む、見る、聞くことから学ぶ
コンピテンシーに関する誤解
何を学ぶか、学ぶべきか
モノづくりを通した学習とPBL
アトリエ的学習環境とオンライン
「共感性」に着目した新たな知性の側面
新たなデザインプロセス「共感デザイン」
6章 よりよい未来をデザインするために
バックキャスティングとフォアキャスティング
スマート○○
すべては関わり合っている
生物多様性と食料生産の両立
便利な社会と不便益
本質とデジタル
教科「家庭科」の可能性
未来を考える二〇の問い
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「AIの時代がやってくる」
そんなことを聞いたことはないでしょうか?
AIによって,私たちの生活がどうなるか。
理解している人は多くはないはずです!(私も分からん)
この本は,これからの時代の指針の一つとして読むことをおすすめします。
特にサブタイトルである「未来をデザインする創造力と共感力」
には要チェックです!!
まず,「創造力」とは一体何か。
それは「新しいことを造り出すこと」です!
よく「AIには創造力はないだろう」
という人もいますが,そのとき「新しいこと」が一体何か考える必要があります。
料理を例にあげます。
料理はレシピがあれば,AIが作ることは容易でしょう。
しかし,存在しないレシピに関してはどうでしょうか?
実は,存在しないレシピでも,今までのレシピの組み合わせを考えることで,
できてしまうのです。
中華風カレー,イタリア風お茶漬け,…
どれも聞いたことはないですがAIにはできてしまいます。
そういう意味での「新しいこと」ではAIでもできてしまいます。
「新しいこと」が私たちの考える想像を超える必要があるのです。
続いて「共感力」についてです。
これは,多くの人が納得するのではないでしょうか。
特に,AIにはなかなかできない「当事者意識をもつこと」
これは人間が得意とする分野ではないでしょうか。
著者は,これから「共感デザイナー」という職種が生まれるかもしれないと述べています。
そのくらい「共感力」というものはAIにはなかなか真似できないものです。
そんなAIの時代の中で私たちはどう過ごしていけばいいのか。
それは「考える」ことをやめないことです。
「考える」をやめた先にはAIがいます。
「考え」そして「創造」「共感」するのです。
特に,モノゴトの「本質」を「考える」ことは非常に大切になっていきます。
学校の本質が知識であるならば,学校は必要なくなるかもしれません。
しかし,「創造力」「共感力」を鍛えることが本質であるならば,
人間しかできないことはたくさんあるでしょう!
変化が著しい時代だからこそ,「人間の本質」について考え直していきたいです。
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AI(計算機能・人口知能)やloT (電子機器端末を使ったインターネット)が、人の暮らしに普及しつつある。家のなか、街のなか、人手の足りない農業や漁業など。
今、人が抱える地球規模の大きな課題も、人と人口知能との暮らしが解決策をさぐる大きな要素になってくる。
人は身の回りやそこにある課題に目をむけ、地域や社会、世界に思いを寄せることが大切。
今、世界で起こっている大きな課題も、人間の力で招いてしまったことだけど、コンピューターの力を借りて
解決ができる可能性があることを、感じました。
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この世界に生きる様々な他者の存在を想像し、問いを立て、考えること。これまでも哲学や文学、芸術が取り組んできた想像と創造の営為によって、人工知能(AI)とともにある幸せな未来とはいかなるものか、それをいかに実現できるかを、今ある具体的な科学やテクノロジーを基盤にしながら思い描くこと。
本書が読者に語りかけ、見せようとするのは、そのような、ある意味で「地道」であるともいえる「AI 時代の生き方」である。
AIに関する言説は、ある時は過剰に楽観的になったり、逆にある時は、過剰に悲観的になったりと、「わからない」ものであるがゆえに、極端に走りやすく、私たちはそれに振り回されがちである。しかし、科学という実践がこれまで大切にしてきた「問うこと」を基軸にしながら、人間だからこそ可能な「共感(empathy)」を働かせながら、小さな「創造」を繰り替えすことが、「わからない」世界に向けて手探りしながら前にすすんでいくための着実な歩みを作りだしていくのではないか。
きらびやかな言葉に溢れたタイトルを持つ本書ではあるが、その内容は、「AI時代を生きる」ことに向けたサイエンス・コミュニケーションの実践書のような内容で、筆者の投げかける問いにひとつひとつ考えながら読み進めることで、自分自身がこれから何をどのように考えていけばよいのかが、少しずつ見えてくる。
第6章の最後に紹介される「未来を考える20の問い」をいろいろな人たちとともに、考え、話しあってみたい。
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AIと人の関わり方について、いろいろな角度からの問いかけがあった。その中で、教育についての部分が面白かった。「コンピテンシー」についてとか。能力や知識の習得度を図るのではなく、「有能さ」それ自体を見出し伸ばすという考え方。
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きたるべく(というよりもう来ている)AI時代への本。本書の巻末でも書かれているけど20年後はどうなっているか考えるのも面白い。2021年の本だからチャットGPTとかは当然でていないし本書でもどんどん変化していくであろうことが示唆されている。けど本質的なところは変わらないとも思う。
共感デザイナーというのは本書で初めて知ったが自分はデータサイエンティストよりもこちらの方が面白そうに感じた。
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2021年出版なので、きっと既に情報が古い部分があるかもしれないけれど、
ケアの視点を持つ
これから学ぶべきこと
については、大人も考えなくてはいけないことだし、子どもにどう伝えていくかという問題に気づかされる一冊。
これを『読める』かどうか?
受け取れるかどうか?が、AIに負けない子どもに育つために必要な力の1つではないのかな。
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さすがさすがの岩波ジュニア新書
いまさら聞けないAIとはなに?についてわかりやすく
初歩の初歩から学ぶことができる
そして、AIと共存していくために身につけておくべき情報リテラシーについても考えさせられる