大人に読んでほしい御伽噺
2023/03/25 04:18
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
旧版で読んでないたのに、また泣いた。三度目だ。読み返すたびに泣いてしまう。
毎回泣き所が違うけれど、読むたびに新たな気付きがあって、それぞれのキャラクターの望みと願いと痛みに涙せずにはいられない。
この話はミミズクという一人の少女の成長を描いた児童向けの童話のようだと思っていたけど、三度目でようやく気付いた。
ずっと何を考えていたかわからなかった夜の王の心の一端に触れられた気がする。
誰もが愛されたいと思っていて、愛されただけ誰かに優しくできる。
これはそういう愛されたい、優しくしたいと素直に言えなくなった大人に読んでほしい御伽噺だった。
一気読み!でも読み終えたくなかった!!
2022/11/01 11:33
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投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジー系はあまり好んで読んでこなかったのですが、感動でした。
物語の進み方がすごくて、素敵で、続きを読みたいけれど、読み終えたらこの本の続きは今はないわけで…。
圧巻の物語。
素敵な読書時間をありがとうございました。
優しい時間が流れ続けていました。
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女の話し方も内容もとらえどころがなくて、
最初少し読みにくいのですが、
おいおいわかるその理由が辛くて。
外伝で、その後の幸せを知れて
本当によかったです。
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魔物しかいない夜の森に小さな小さな少女が赴いた。彼女の名前はミミズク、その目的はただ1つ、魔物の王に自身を食べてもらうこと。それ以外に望むことは何もなかった。
絵本のような優しさと絵本のような残酷さ、人の優しさと厳しさが同居している温かい作品。初めてこの作品を読んだ十何年か前、なんて温かい物語なんだろう、なんて優しい気持ちにさせる文章なんだろうとこの作品に出会えた喜びでいっぱいになった。だが、今は自身が変わってしまった悲しみを感じている。なぜなら、私はあくまでミミズクと夜の王の話が読みたいと思っていてアン・デュークの話には興味が持てなかったからだ。改めて読んでアン・デュークの強い者ゆえの傲慢さを感じてしまい、鳥籠巫女と聖剣の騎士で嫌悪さえ覚えた。ミミズクとフクロウの話が読みたいのになぜ全体の3分の1をアン・デュークとオリエッタが占めているのだろう。書き下ろしも2人の出番は終盤だけであんまりだと思った。紅玉先生が完成した作品にあえて手を入れることを恐れたことはあとがきで分かったが、本当に残念でならない。このように思ってしまう自分がとてつもなく切ない。
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もう本当に本当に大好きでたまらない本。
電撃文庫のラノベにはまっていた学生時代に出会って、電撃文庫らしくないおとぎ話風の作風に度肝抜かれて、それからずっとずっと手元に置いていた。
もう読まないなと思った本は容赦なく売る中、この本は「大好きでたまらない本」として本棚の一角にずっと陣取っていた。
そんな大好きな本が、完全版ですって!?
すぐ購入したけどなかなか手に取れず、満を持して読んだ。
最近は有栖川有栖ばっかり読んでたから、最初は「やっぱラノベっぽいなー」と文体の違いに戸惑い寝かせていたけれど、第三章過ぎてからは一気読み。
ひどい人たちも出てくるし、ミミズクの境遇を考えたら決して優しい物語ではない。だけど、フクロウの不器用なやさしさやアンディとオリエッタのつつみこむ愛に泣いた。三回くらい分けて泣いた。
ずっと大好きな話。
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15年前の本書を知っていても、電子だけだったアンディとオリエッタの話+書き下ろしで十分この世界に浸ることができました◎
それぞれの形の愛が優しく描かれていて、何回読んでも楽しめるなと改めて思いました。
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大好きな物語。
人間として壊れてしまってるミミズクが夜の王や王国の人々と接して人間として生まれ変わる。
登場人物みんな好きなんだよなぁー
オリエッタの言葉がどれも心に刺さる。
コノハはコノハズクが元なのかな。
ミミズクも幸せになったようでよかった。
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メディアワークス文庫での発売で初めて知った作品。
ハイファンタジーとして描かれる、ある王国のお伽噺だと思った。過酷な過去を持つ少女ミミズクと、魔物を統べる夜の王との出会いから、王国を巻き込む大事件が起きる。王国の聖騎士アン・デュークとその妻オリエッタ等の魅力的な登場人物もところせましと躍動し、王国の一つの物語が描かれる。一冊で終わらせるにはもったいない。今回、本編だけでなく前日談と、その後の話も収録し、大満足の一冊となったけれど、是非同じ世界観で他の物語も紡いでほしい。
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とても美しいお話。
表紙と有川ひろさんのコメントにつられて久しぶりに、衝動買いした。
何回も読みたい、この本に出会えて本当に良かったと心から思った。何度読んでも泣いてしまうんだろうなぁ。
読了後はとても幸せな気持ちになった。
好きな本は?と聞かれたら、私はこの本だと答えます。
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世界観がとてつもなく独特で綺麗。とてつもなく純粋で、無垢で、涙や愛を知らないほど無知な主人公と、不器用だけど愛情深さ抜群かつ粋な登場人物たちよる物語。私は泣くことはなかったが、所々に心揺さぶられた。
独特な世界観や登場人物の不器用さが自分の身近にあるそれとかけ離れていたり、登場人物が若干多かったりして、物語の世界に入り込むまでわりと時間がかかった。
この本を読めてよかった。今後、この本のワールドや登場人物たちの粋な言葉は度々思い出すことになりそう。
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表紙の絵の感じと、帯に受賞!と書かれているのになんとなく惹かれて購入してはや何年…?完全版ということで改めて購入。
完全版じゃない方ももちろんまだ手元にあって、たまに読み返していて内容はだいたい覚えてるし、番外編も電子版で読んだことはあった。でも頁を開いたらつい全部読んでしまって、そしてやっぱり泣いてしまった。
ネットでオマケが読めるのも嬉しかった。
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ほぼ初めてのラノベ。こんな感じなんだと感動。読みやすいですね。
ストーリーは普通かな。童話の印象が強かった。
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村で奴隷のような扱いを受けていたみみずくが、夜の王(ふくろう)に出会い救われる話。途中まで王様も悪い奴に見えるが、最終的にはみんないい奴だった。ふくろうと一緒にいたいというミミズクの純粋な思いに心打たれる作品。自作ではひまわりのようにより純真なイメージで登場するが、この作品中の少しあくのある感じも好き。
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奴隷だった少女と人間嫌いの夜の王の出会いが国を巻き込む……みたいな王道ファンタジー。
主人公の話し方が鼻について読みづらかった。ラノベって感じの話。
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アニメ化できそうな良いお話でした。
なぜか、中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」
がアタマの中でぐるぐる聞こえていました。