「くっすん大黒」について
2002/05/25 15:02
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投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもの町田テイスト。ぐーたらで弱気な主人公がいろんなトラブルに巻き込まれる。家にある大黒の置物を捨てようと思って外に出たけど捨てられない。金がないからって知り合いんちに行って、服屋でバイトをはじめたはいいけど店員と客にけったいなババアがいた。気を取りなおして怪しげなドキュメンタリー番組の制作にかかわったけど混迷。話はだいたいこの3部に分けられる。
笑えたのは第2部、服屋での光景。「ぅあたしのビャアーグ」なるけったいなコトバをほざくババア、チャアミイがいい。
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いや、これは普通の意味で面白い本です。小話みたいなネタがジャブみたいに、次々と、これでもか、これでもかと繰り出されてくる感じ。
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これも二編から成る作品。『くっすん大黒』と『河原のアバラ』
彼が大阪出身だからなのか『くっすん大黒』の書き出しは大阪弁。なぜか七福神の大黒を捨てようとがんばってる人の話だったりするけれど、独特の言い回しのおかげか全く違和感なく読めちゃったりします。
表題の『くっすん大黒』は彼の文壇デビュー作で第19回野間文芸新人賞 第7回ドゥゴマ文学賞を受賞した作品。この独特の言い回しは文芸界にカナリの衝撃を与えたそうです。つーか、そりゃ与えるだろうさ。
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町田康のご本が大丈夫、むしろお好きな方は
mitiと気が合うことでしょう。
ビバわかってない廃人じゃない廃人!
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人に町田氏を紹介するときにはこれを貸すことにしてます。2つの話どっちも好きです。ちゃわぅおっしゃー!
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一言、天才。前評判どおり、いやそれ以上か。解説に太宰治を思い出すと書いてあったが、まさにその通り。個人的に古い文体は好きじゃないので、新しく文学的な空気を感じ取ることができるのは嬉しい。褒めすぎか。
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関係ないことですが、就職活動で「今まで影響を受けた本を書け」という論文があったので、これについて書いたら連絡は二度と来ませんでした。反省はしましたが後悔はしていません。だって面白かったもん。と思いますよ。
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面白い。非常に。
この町田節にはやられまくり。
しかし、内容自体は俺でも書けるんじゃね?とか思ってしまう。そのあたりが素人文筆家が増えてしまいそうなので若干の問題視。
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町田康の作家デビュー作ですな。町田テイストですな。やっぱこの感性でモノを書ける作家は他に見ないね。普通に狂ってる、とか、普通にイカレてる、ってな感じの登場人物が試行錯誤を繰り返し、答えにならない答えを次々と導き出す不条理。ワシなんかの文章じゃ冒頭2頁分の面白さですら伝わらんだろうから、とにかく読んでみなさいって。衝撃受けますことお約束。
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小説家、町田康のデビュー作。
美文が大好物の私には少しアバンギャルドすぎました。
町田町蔵時代を知る私には当時彼が小説家になった事が本当に驚きだった。
でも、今の彼の作家としての活躍ぶりと内容の充実を見れば何の不思議もありませんね。
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頭をガーンとカチ割られたような衝撃を与えてくれた一作。これが世にうもれていなくて本当によかった。笑いの中にルサンチマン。素晴らしい作品。
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やれん。やれんよまったく。町田康の世界に引きずり込まれたのはこの作品からだったような。よいです。大好きです。
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チャーミィがグリーンと!手をつなぎたくなるぅ。町田せんせのキャラクターの中でも素晴らしく立ってるチャーミィ。くっすんという友達はおらんけど。
素敵なずんだれ節
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大黒さんの置物を捨てられないと言う気持ちに共感す。するすると水を吸い込むぼろ雑巾の様に読める。電車の中でうんうんなどとうなずく。
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ゲラゲラ、クスクス、と読みながら一人でにやける作品。町田康のデビュー作。これを読んで、町田康を好きになってもらいたい。やはり、パンク。