指導者だけでなく我々への帝王学
2012/10/09 23:15
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投稿者:戦略の要諦 - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすが中国古典大家の宮城谷氏の造詣は深い。古典の中から、
1. 自己啓発
2. 日常の心得
3. 人間関係
4. 指導者への帝王学
5. 経営戦略
に分類して、素晴らしい“古の言葉”を選んで解説してくれている。
宮城谷氏の小説とあわせて読んでみると面白い。
人生の先輩の言うことは聞くもんです
2002/04/25 00:04
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投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国のながーい歴史の中から生み出された知恵の宝庫である数多い古典の中から、名言名句を抜き出し、それに作者がわかりやすい解説をつけたもの。人間関係や自己啓発など、自分の日常にも役立つこと間違いなしである。選んだ言葉もすごいが、その解説がすごい。事実に作者自身の思いや推測を加え、生き生きとしたタッチで描いている。どうせ生きるなら、かくありたい、そんな願いの道しるべになるかもしれない一冊である。
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投稿者:風樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読者の共感性を大事にかいた中国の漢文訳。
元の漢文は聞いたことがあるが、正確な意味がとれていないことは少なくない。
本書は、その代表的、かつ世俗てきなものを大量に納めている。
漢文など全く知らない人も、例文が多数あるので、理解に苦しむことなく読める。
まさに、意気消沈したときの精神栄養剤。
自分を強く持とうとする意志を焼き付けてくれる。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代中国には教訓とすべき故事格言があるがそれを主に会社組織員向けなどに集めて紹介している。雑誌連載の寄せ集めだが身になる話ばかりだ。
いにしえの哲人たちの教えに学ぶ
2001/11/22 04:24
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投稿者:紗斗実 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国の数々の古典の中から選んだ名言名句に関するエッセイ集である。自己啓発、日常の心得、人間関係、指導者への帝王学、経営戦略の五つに分けられ、それぞれいにしえの中国の哲人たちの教えをわかりやすく紹介、解説する。中国の古典に詳しくない人も十分楽しめる内容となっており、読みやすい。
誰にでも役立つ教えがちりばめられているが、殊に会社等の組織運営、経営に携わっている方たちに非常に助けになると思われる。
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ややビジネス寄りなのが気に掛かりますがおそらく編集部の意向だったのか本のコンセプトだったのか。人生ままならない。
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宮城谷さんの文章はとても綺麗。
史記を手で写しながら、想像を膨らませるそうです。
同じ言葉を見たり、聞いたりしても
人によって受け取り方はさまざま。
宮城谷さん〜、そこまで読み解きますか!
脱帽です。
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読むたびに漢字へのこだわり、読解力の深さに感動します。
同書は、中国の長い歴史から幅広く(春秋時代から宋、元あたりまで)名言を取りあげているので、自分の世界がますます広がり、これから読んでみたいと思う本がたくさんでてきた。
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他の著書と比べて、ビジネス書チックなのがやや不満でした。古典を今の時代に応用できる!系が好きではないので……
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商(殷)の湯王が、宰相の伊尹にたずねた。
「天下を得るには、どうすればよいか」
伊尹は答えた。
「天下を得ようとすれば、天下は手に入りません。得るとすれば、まず、自分を得るのです」
このあと、『呂氏春秋』はこういうコメントを付している。
「すべての根元は、まず、自分を治めることにある。自愛することである。新しい気を用いて、古い気は捨てる。皮膚の間から、精気と邪気とを、代謝させる。精気は日ごとに新しく、邪気はすべて排出される。これで、天寿はまっとうされる。これを真人という」
内なる宇宙を修めることと天下を得ることとはひとしいのだ、そう肝に命じて鍼灸を努めようと思う私です。
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荀子の考え方を整理してみると、自分を作り変えるには、3つの方法があると言う。
一、学問(これは知識と言ってよい)
二、見聞(これは体験と言える)
三、正しい人との親交(交際のこと)
上の2つはすんなり入るが、3つめについてだ。人間と言うのは、他人は見えていても、自分は見えないものである。自分を見たければ他人を通して自分を見るほかない。だから交際が大切なのである。ただし、自分を映す鏡である他人が歪んでいたり、汚れていたりすれば、自分の正確な像はつかめない。それゆえ荀子は正しい人に親しみなさいと言ったのである。
次に、『忍激のの二字は、これ禍福の関なり』という。出典は『呻吟語』である。我慢することと、激昂することは、災いと幸運の分かれ目である、ということだ。自分の人格を高めてゆく気であれば、何事も腹に収めていき、むやみに吐き出さないことを心がけるべきだ。我を忘れて怒りたいときもあろうが、そこが幸運と不運の境界だと思い、暴走しかかった自分をぐっと引き止められる胆力を養っておく必要がある。人格は作ってゆくものだということだ。
成吉思汗は、モンゴル軍を率いて、金の首都、燕京を陥落させたとき、金の王臣、耶律楚材を見出した。楚材はモンゴル帝国のために制度を改善し、法を制定したが、常々言っている事があった。『ひとつの利益を得ようとするなら、一つの害悪を取り除いたほうがよい。新しい仕事を一つ増やすなら、古びて役に立たない仕事を一つ減らしたほうがよい』と。
人には3種類の恨みがあると『列子』は言う。孤丘丈人(こきゅうじょうじん)という長老が、楚の宰相、孫叔敖(そんしゅくごう)に教えたことである。
一、爵位の高い人は人々がそねむ。だから、へりくだることが必要だ。
二、官職の立派な人は、君主から憎まれる。だから細心になることが必要だ。
三、高給取りは人々が怨む。だから、他人に広くほどこしをすることが必要だ。
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名言集である。初めて聞く言葉もあり、新鮮だった。そもそも名言集を読むのは、先人の言葉に学ぼうとするのではなく、日頃自分の思ってることが正しいかどうか、確認するためだと思う。そういう意味で、この本は有用だった。中国文化の奥深さを再認識した。
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学問研鑽に終わりがないことを勧めているゆえ、「今日より明日へ」と成長を促す文であるのは確かだろう。儒家(じゅか)の学とは礼法であり、荀子が性悪説に傾いていたことを踏まえれば、「師を超越する」という発想が出てくるようには思えない。
https://sessendo.blogspot.com/2019/12/blog-post_28.html
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自己啓発・日常の心得・人間関係・指導者への帝王学・経営戦略の5章立て。
中国古典を知らない人にもわかりやすく、そして様々な書物を縦横無尽に行きかって解説する。
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めちゃくちゃ良書。
・中国人が千年かかって築いてきた知恵には動かし難い道理がある
・人間が信用してもらうには言行一致しかない
水になりたい