紙の本
仕事に向き合う姿勢
2022/10/23 17:58
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな仕事も、しっかりと向き合って働いてこそのやりがいだと思う。著者の姿勢に背筋が伸びる思いだ。
校正の仕事って、こうなのかぁ。知らなかったぁ。
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励まされる
2023/03/06 19:12
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投稿者:わたる - この投稿者のレビュー一覧を見る
校正という仕事に対する、筆者の楽しさ奥深さ矜持不安悩みなど、様々な思いを知ることができた。 本や校正のあり方は今後変わっていくのかもしれないが、求められる限り続けていきたいという最後の言葉に、職は違えど同世代の私は励まされました。
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校正の仕事
2023/01/29 11:56
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投稿者:令和4年・寅年 - この投稿者のレビュー一覧を見る
校正の仕事はどのような仕事であるのか。その経験をまとめた随筆。先輩から教えてもらった事。会社の中で働く事。請負で働く事。本を作る人々と積極的に関わって可能性を探る。
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共感する部分が非常に多い
2023/01/20 10:19
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投稿者:巴里倫敦塔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
プロの校正者のエッセイ。書籍や校正への思い、校正という仕事、出版の仕組み、言葉との向き合い方などを、軽妙な筆致で紹介する。評者が携わった技術専門誌ではキャップや副編集長、編集長が校正を担当しており、プロの校正者と仕事をした経験はないが、その苦労はよく分かる。本好きには、ぜひ読んでいただきたい1冊である。
校正の技術として「調べる力」が必要だが、さらに求められるのは「疑う力」だという。納得である。「てまひまが活字を支える」「タイトルや帯、著者名などミスがあるはずのない箇所に限ってミスがある」「10行足らずの校正に4日かける」など、同じ出版業界の身を置く者としてぐっとくる部分や強く共感する部分が非常に多い。「悪文をきれいにしてはいけない(鉋をかけすぎてはいけない)」「レシピの校閲は専門性が高い」という指摘には目を開かされる思いである。
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意外な校正の仕事
2022/10/23 21:02
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ボランティアで活動している点訳に伴って『読んだ』本。校正の仕事について校正者の著者が書いた本。校正の仕事って文字の誤りをチェックする仕事というイメージでした。が、この本を読んで、そうではないと知りました。もちろんそれもありますが、本の著者から書いている内容に誤りがないかまで調べるのです。これは、やりすぎると著者と絶対喧嘩になるだろうなあと思いました。出しゃばり過ぎず、かといって指摘すべきところは指摘する。こういう仕事があるから、安心して本を読めるのだろなあと思いました。でも、この本の著者は、なぜか自分でもわかりませんが、あまり好きにはなれませんでした。
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校正とは誤字や脱字を正す仕事、とだけぼんやりと認識していたけれどもまったくそうではなかった。あえて直さない(こと小説においては)こともある、と読んで、踏み込む/踏み込まないの塩梅に一生悩み続けるのだろうな、という感想。牟田さんの、どうして拾えなかったんだろうも含めて、そういうことも含めて、真剣に悩みながらも真摯に仕事に向かっていく姿がただただかっこいい。あとがき最後の一文二文に、しゃきっと背筋が伸びました。
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校正という仕事は、ただ誤字脱字などミスを正すということだけではない。
著者の思いを汲み取りながら、文字をひとつひとつ読むことなんだということをこの本を読んで知ることができた。
ロボットや機械ではできない、人間味のあるお仕事だと思った。
私もたびたび本の誤字脱字を見つけることがある。
そのときは、なんだが嬉しい気持ちになる。笑
校正者も、そんな気持ちになったりするのかな。
しかし、校正者も、ベテランでさえ誤植を見落とすことがあるそうだ。
また、驚いたのは、校正をしていない本も多く出回っているということ。
もし自分が著者だったら、絶対に誰かに作品を確認して欲しいと思うけどなぁ。
なくてはならない大切な仕事だと感じた。
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牟田都子「文にあたる」
akishobo.com/book/detail.ht… そうわたしは話題本とは相性悪いんだった、何度繰り返せば学習するんだ自分よ。裏方業を評価されたいという訴えや苦労話はどんな仕事だとしても興ざめする。変化球の承認欲求だな。引用や作家の話はおもしろかったから全部その方向なら良かったなー
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絶賛の書評があまりにも溢れていて、私もそれらを読んでから本書を手に取ったので、ちょっと期待しすぎたかもしれない。著者のジェンダー観に危ういものを感じてしまったのも、ページをめくる手を重くした。ごめんなさい。
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P109
〈失敗は許されないが常に失敗しているという
矛盾した仕事が校正であるともいえるのではないでしょうか〉
P89〈専門職による校正を得ることなく出版されている本もたくさんある〉
これは知らなかった。
スムーズに読み進め、ひとつの誤字で気持ちが離れてしまうこともあるけれど
大きな気持ちで読み進めたらいいのではないかな。
と、本作を読み終え自分に言い聞かせている。
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真摯とか、誠実とか、そういう人間性が滲み出ている。
そこまで謙らなくてもと感じることが多い。
日本語の本であり、文章表現の本でもある。
「お仕事」という軽めの言葉ではなく、「職業」の本と言いたくなる。
目新しい内容は無い。けれど、発見は随所にある。
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牟田さんは真面目で校正に一所懸命な人なんだなあ。
ほんと、世に出る本すべて、校正を通してくれたらいいのにな。
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「山學ノオト」を衝動買いした本屋さんで、こちらもジャケ買いしてしまいました。「校正」をお仕事にされている方。たまに自分も原稿のデータを直していただくことがあり、校正ってどんな方なのだろうと興味がありました。
とても面白かったです。
ただ、読み進めていくうちに気になったのが、「自分はなにも得意でなく」的な謙虚な書き方。。。結構そんな言葉が出てくるので、「いやいや」と思うのがちょっと面倒だと思うこともありました。。。それも読んでる側の気分次第なのかもしれませんが。。
ちょっと装丁がオサレな本って、中身の文章が、ユルい生き方、非合理性を取り戻す、的な立ち位置が多い気がします。。。装丁の趣味は合うのだけど。。。
とにかく「手作業」の良さを「取り戻す」=ノスタルジー愛が凄すぎというか。。「ユルさ原理主義」的な中身だと、せっかく装丁の趣味は合うのに。と思ってしまいます。
牟田さんのお仕事は、もちろんユルくはできないのでしょうけれど、連続する謙虚さが逆に気になりました。
でも、ほのぼの面白く読みました。
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現在はフリーランスの人気校正者として活躍する著者が、校正という仕事に関して自らの思いをゆっくりと綴る好エッセイ。
作家本人や編集者などに比べて校正という仕事は完全な裏方仕事であり、私のように本を愛する人間でもその仕事内容については全く理解しておらず、本書を読みながらその仕事ぶりを知れるのは大変面白い体験だった。
本書ではアメリカの名物文芸誌「ニューヨーカー」における校正の役割として、
・Copy Editor(スペル、文法、誤字脱字等のチェック)
・Fact Chegking(固有名詞や事実関係などのチェック)
の2つに担当者・組織が分かれているという話が紹介されるが、この2つの定義が校正の役割として極めて明快でありわかりやすいと思われる。
一般的に校正というと、前者のような誤字脱字チェックの部分のみが取り上げられやすい。それは、誤字脱字そのものが一種のユーモアを孕んでいる点に起因するのだろうが、後者も重要な校正の役割であり、実際の土地を舞台とする作品では地図とにらめっこしながらその叙述に誤りがないかをチェックする様子など、我々があずかり知らない校正業務の奥深さを知れる。
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日経新聞 2022年10月22日 書評欄 あとがきのあと
烏兎の庭 第七部 1.10.23
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/diary/d2301.html#0110