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投稿者:本の虫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙に惹かれて、ずっと気になっていたのを自分へのごほうびに購入。
その日の内に読破。最高すぎる。
これがデビュー作だなんて信じられない。
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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。暇さえあれば読むぐらい続きが気になった。普通とは?を考えさせられるようなストーリー。教師は偉いなと思った。
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
流行しているポップソングに
「みんな」になるためのヒントがあると思っていた時期が自分にもありました。
描きたかったであろうテーマと展開はとてもよかった。
終わり方は“その後”を一切感じない荒さがあって
まだキャリアの初期であることを感じさせるところはあった。
ただ肯定の熱量は十分持っている作品。
ある意味、凄いわ
2023/04/13 21:14
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投稿者:ツクヨミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公に感情移入できない。二木先生も大人的な狡さがある。クラスメイトに至っては…登場人物すべて感情移入できない小説っての、初めて読んだ。
あのクラスに自分が居たらと思うとぞっとする。吉田が、美術の授業妨害したとき、手を挙げて「静物デッサンさせてください」と言っていそうな気がする。
大概、小説って登場人物の誰かしらに感情移入できるもんだけど、この小説は、嫌な奴しか出てこなくて、誰も共感できなく、それでも小説になっているところが、凄いんだと思った。
吉田は美術の授業の邪魔するんだったら、図書室行ってナボコフでも読め!
高校なんて、バカらしくて行く必要ないんじゃねー、と思った。
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普通ではない教師と普通ではない生徒の、友情とも師弟関係とも言えない対話を描いた作品。主人公に共感できるかできないか、もっと言えば自分をある程度普通ではないと思っているかどうか、評価はわかれる本だと思う。
ていうか、「普通」じゃないっていうのはそんなに悪いことなんですかね。
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とても面白く読みました
が、私の年齢には若干違和感があるような喉に小骨が刺さったような読了感になったような。。。
若い人が読むともっと何か感じるものがあるのかもしれない。
学校生活から離れてしばらく経つのでそう思ったのかな?
二木先生も色々悩んで生きてきたのがわかる。
人に言えない事って皆あるよねぇ
多様性の時代になったよねぇとわかった様な事は言えるけど当事者はまだまだ大変だろうなぁ
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読み終えてしまう事がこれ程悲しいと思える事ってそう無いので、とても凄い本をジャケ買いしてしまったんだなと思った。絶対読んで欲しいし、繰り返し読みたい作品です。本当におすすめ。
小説を読んでいると言う感覚にさせないと言うか、夢中になれます。
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いやー、すっごく面白かった!!!
これがデビュー作ですか?!と驚いた。
………………………………………………
幼い頃から「変わってる」と、言われつづけ、誰からも馬鹿にされつづけてきた男子高校生・田井中。
彼は自分をまるで宇宙人のようだと感じていた。
だが、ある日のこと、学校の人気美術教師・二木の絶対知られたくないであろう秘密を偶然知ってしまう。
そんな中、田井中も二木に弱みを握られてしまった。
田井中は、自分を守るため、二木にギリギリの取引を持ちかける。
―――かくして、普通じゃないもの同士の、手に汗握る心理戦が始まった!
…………………………………………………
終始緊迫した展開でページをめくる手が止まらない。
大抵の人が覚えがある、この年代特有のスカイツリー並の自意識の高さにヒリヒリしながら読んだ。
田井中の劣等感の裏返しである自分は特別かもしれない、というかすかな、それでいて切実な期待。
二木先生への複雑な思いも相まって、すべてが、青い。
でも、自分も、いまだにそこから這い出していないのかもしれない、と改めて気づかされた。
ラストの一文も小粋で気に入った。
覚えておこう、夏木志朋(なつき・しほ)さん。
注意としては、少し暴力シーンがあります。
でも、中高生くらいから読んでほしいな。
もっとヒリヒリするかも。
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表紙に惹かれて購入。
読みやすいし心理戦が好きなので展開が面白く即読み終わった。
主人公が自分と少し似ていて、共感しながら読んだ。もう一度読み返したい。終わりが気にならなくもない…。
これがデビュー作なのが驚き。
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そろそろあんまり高尚じゃなさそうな小説が読みたいと思い、表紙を見て購入。
想像通り、いや想像以上に高尚とは程遠い物語でした。なんせ、ロリコン教師の弱みを握るアスペルガーに近しい高校生を軸にした物語だったので。
数字とか文字に色を感じるみたいな人が現実にもいるって話をどこかで耳にしたことがあるのでネットで調べてみると「共感覚」というらしい。また一つ賢くなれた。
内容は良くも悪くも最後のシーンが書きたかったんだろうなーって感じ。マイノリティとマジョリティがテーマなのかな…。
普通とは違う代わりに突出したものがあると思うのは幻想だと。切り捨てるような言い方ではあるけど確かにね。
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推しピッチャーと同じ名前が
表紙にあったら
立ち読みするでしょ!
立ち読みで我慢できなかったので
買ってしまったが
微塵も後悔はない
とても好みにあう話だった
ちょうどペドフィリアについて
己の「迷惑かけなきゃ性癖は自由」信条は
揺らがぬかどうかを考えてたので
オイ、タイムリーだな!
って勝手に気分があがった
そこ、重要かどうかわからんけど
個人的にタイムリーだったからさ
好みとしては
ラストはもっとダークでもよかったけど
書かれてない未来でそうなるかもだし
そうならないことを願ってみたり
いろんな結末がないとこが
ちょうどよくてよかったなぁ
星はギリギリ5に届かない4
いや5でもいいんだけどなー
しばらくしたら5って思い直すかもなー
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ある日、担任である二木の”秘密”を知った田井中は二木に強請りをかけるが・・・
どんな展開になっていくのだろうかと読んでいたら、中盤から思ってもいなかった方向へ進みラストは・・・
「普通」とはなんだろう「~らしく」とはなんだろう…
一見して“普通っぽい人”は果たして本当に普通なのか、普通の皮を被って何かを必死に隠して生きているのではないか。
上手く生きていく=本当の自分(一部もしくは全部)を隠して生きる
田井中は上手く(普通の人間として)生きたいけど、その反面自分は特別だと思いたい狭間で苦しみ、周りの人間と壁を作ってしまう。
きっと昔の自分も田井中と同じような苦しみをどこかで感じていた気がします。
いつから上手く生きるようになったのかを考えさせられる一冊でした。
そしてラストのページ、終わり方に鳥肌が立ちました。
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書店のおすすめにポップアップされており、ふと気になって購入。久々にミステリー以外の小説を手に取りました。
・・・とても面白かったです。話の展開が読めず、一気に読んでしまいました。題材としては割と重めなのですが、テンポ良く進んでいく感じが良かったです。
主人公の二木先生と広一にどちらにも情が移り、嫌いになりたくないな、、と願いながら読み進めました。最後、私的には良かったです。
満足の一冊でした。
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主人公の脅しから始まった2人の心理戦と言葉の掛け合い
皮肉や建前を混ぜた会話は読んでいてじわっと面白さを感じました。
変わり者でひねくれた主人公が小説を書くというアクションを始めたことで、人に認められる喜びを感じたり、距離のあった委員長と関わったり、少しずつ普通の高校生らしさが出てて成長が嬉しい気持ちになりました。
ラストは吉田のやり方に不快感を感じつつも、主人公の本当の狙いが分かると、主人公によくやったと言ってあげたい。
言葉で殴りあってた二木先生と主人公の関係も、最後にはお互いを知り合った戦友のように見えて、スッキリとした気分で読み終えることが出来ました。
小説の結果や二木先生と主人公のこれからについては気になりますが、想像する楽しさがあって良いかなと思います。
追記:最近、某童○のYouTubeを見てて思ったのですが、二木先生が描いた漫画が載ってる雑誌はコミックL○かな笑
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まるで思春期の自分であるかのような苦しさ、痛々しさ、尊大さを抱える広一に、共感と同情と応援と共感性羞恥を感じながら読んだ。彼の特性から仕方ないのだろうが、彼を取り巻く人物がどんな人なのか分かりづらい。吉田も吉田で、二号と呼ばれるくらいだし、ゆりっぺとの関係からも、何かもっと抱えてそうだし、委員長ちゃんについてもそうなんだけど、やっぱりよくわからない。でもそれは、広一の解像度の問題でもあるし、そもそも現実では人のことなどわからないのでそんなものかも。