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2015/09/25 18:41
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は、テーマは重いけれど女性作家らしい繊細な感じがして、大事に読み進めて行きました。でも途中から圧倒され夢中に読んでいる感じになりました。
昔の話?いえいえ。。
2016/01/26 08:20
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:メロリーナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔の話のはずだけど何か変わった?カラコンにもはや違和感はなく、欧米に認められる事が大好きな日本人には胸に迫るものがありますね。ネラ・ラーセンの「白い黒人」、ジョン・カサヴェテス監督作の映画「アメリカの影」どちらも白人の血が混じっており白人のふりをして生きる女性が出てきます。これらも衝撃だった。それもできないピコーラ、どちらも不幸せでしょうが。
トランプ政権下、黒人の地位は向上しているのか
2019/01/28 16:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
父親にレイプされるという想像を絶する過酷な運命を背負うことになった少女ピコーラは「誰よりも青い眼にして欲しい」と神に祈った。公民権運動が始まった1960年代以前の黒人は、白人と同じ権利を自分たちも持っているという事実を判ろうとしなかったというよりはそんなことは考えもしなかった。この本においても、黒人自身、白人との間に明確な線引きがあることを当然の様に許容していた。だから黒人たちは自分たちより劣っている(劣っていると思われる)黒人たちを「ニガー」と蔑むことによって不満を解消している描写が登場する。この作品は、奴隷から解放されても白人支配からは解放されていない時代の悲劇を描いているが、トランプ政権下、状況ははたして好転しているのかというと
ある意味感動します
2022/02/28 20:34
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投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人種差別の話なのですが、淡々と物語は進展します。
性的な描写もあるにですが、細かい描写に感動します。
人物構成が一読ではわかりづらいので、もう一度読み直したいと思います。
作者へも訳者へも、感謝ですね。
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1941年のアメリカ。黒人差別が色濃いなかで、少女がにせ神父に願う。「わたしの眼よ」「青くしてほしいの」。作者のトニ・モリスンが、実際に幼少期友人から聞いた「青い眼がほしい」という言葉が作品名になっている。当時の黒人のくらしは、こういうものだったのか。狭い家に、家族が5人。すべての家具が、古びているけれど、思い入れがあったり、なつかしむものではないという気持ち。とても読みにくかったけれど、勉強になりました。
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叙情的な比ゆが特徴の人種ごとの美しさ……についての物語。
うむむむ……素養がなかったのか、正直読み取れなかった。
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登場人物皆が苦しみの中生きている。
絶望の中生きている。
「~~~したかったのに」という自責の念の中耐え生き抜いている。
根底には、悲しい白人社会の押し付けによって、
それを受け容れざるを得なかった黒人社会。
やがてそれは黒人の黒人による残酷な差別へつながって行った、悲しい事実が流れています。
見事にそれを鮮やかに詩的な表現で、時には残酷でむごい表現が際立つように描かれています!!!!
読後すっきりする本ではありません。
差別とは何だろうか、
日本でもいまだに差別が続いているのです。
日本にいるから関係ない、ではありません。
今一度読み直したい本です。
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白人のような青い眼がほしいと日々祈る薄幸な少女ピコーラの悲劇を主軸に、ふたりの姉妹の目を通して、黒人社会における人種差別のあり方を描く小説。
この作品を読み終え、再度冒頭の一文、「秘密にしていたけれど、1941年の秋、マリゴールドはぜんぜんさかなかった」を読むともの悲しくなる。けれども、絶望を感じさせないところが救いかな。
メッセージ色は強く重たい話だけれど、面白い。
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白人少女への愛に憧れる、みじめな黒人少女のお話。
圧倒的な力を持つ『美』のステレオタイプと、
それに振り回される哀れな女たちという図式は、
人種に対する意識にうとい日本人でも、身近に感じられる場面が多かったです。
印象に残っているのは"春"の章。
「春の小枝の鞭打ちは辛い、冬の革紐やヘアブラシが懐かしい」
「だかられんぎょうを見ても歓びは湧いてこない」
そんな『春』についての記述は今までに見たことがなくて、
軽く絶望にも似た気持ちを感じました。
『青い目になった』あと、
果たしてピコーラは幸せになれたのだろうか。
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ノーベル賞作家トニ・モリスンのデビュー作。
主人公の黒人の少女ピコーラがみんなに愛されるために「青い眼がほしい」と祈るところからして胸に迫る。そして読んでいくうちにピコーラがどのようにして青い眼を「手に入れた」のか、もしくは「手に入れられなかった」のかを知らされ、読んでいるあいだ何度かフリーズした。
わたしがいちばん印象的だったのは、黒人の中にもカラードとニガーという差別があること。それが白人から受ける差別よりもずっと暴力的なこともあることも知って考えさせられた。
モリソンが、それらアメリカの厳しい現実や人種差別について、正義とも不正義とも断罪していないところが良かったけど、彼女の意図を『あとがき』で読んだときに震えた。ずるいよ。
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アメリカ、黒人、差別…
長い歴史は差別される側を飼い慣らし、
「なぜ差別されているのだろう?」
その疑問を打ち消し、それを当然のように思わせる。
外からの蔑みから身を守るため、うちにさらに差別の対象をつくり自分を優越させる。
そういう黒人世界を、著者は文学で表現する。
辛く苦しい物語。しかし力強い物語。
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ストーリーは一直線には進まないが、それがかえって著者の伝えたいと思っていることを、読者にじんわりと浸透させることになっている。後に書かれた「著者あとがき」によると、「いまではそのやり方が気に入らない」し、「効果的でなかった」とのことなのだが・・・。
一番印象的だったのは、ピコーラの母の物語の部分。しかしこの部分もまた、「著者あとがき」によると、「はなはだしく不満」とのこと・・・。
その後の著作を読んでみたいと思います。
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人種差別が白人と黒人にあった歴史という単純な問題ではないこと、しかも、そこから派生していく問題は国や人種に関係なく根本的に人間でいる限りは付きまとう共通のものだということ…。
なぜ、ではなく、どのように、で物語が進むのが、わかりやすいと思う。
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テレビで西加奈子女史が絶賛していたので、購入してみたが…いやまいった…翻訳が良くないのか?
途中で読むことを断念。
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西加奈子がテレビで紹介していたので、図書館で借りました。
黒人差別が横行していた頃のアメリカで、何世代にも渡って差別を受け続けてきたがゆえの、黒人自身が自己卑下に陥る、黒人同士で差別しあう内情が垣間見れます。
その思考や貧困を背景に、家庭や社会の中で不調和が起こり、悲しみ、怒りを抱え続けてしまう。身勝手な白人によって、黒人は何世代にも渡り心をなじられ続け、その結果、黒人が抱えてしまっているであろう心の闇を、フィクションながら見事に、私達に伝えてくれる秀作です。
そもそも黒人とか白人とかのくくりがおかしい。
太陽が強い地域に適応しているのが黒人、太陽の日差しから肌を黒くして守る必要がない地域で反映したのが白人でしょ。太陽における、strong skin と weak skinでしょ。
黒人白人黄色人種、同じ人間なのに、皮膚の薄皮一枚で人間を大別する呼ぶ方に、今更ながら違和感を感じます。