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紙の本
梶山季之すごい
2022/09/07 13:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
「週刊誌のトップ屋」、流行作家、通俗小説、といったイメージしかなかった梶山季之という作家の印象ががらりと変わる短編集。
日本植民地下の朝鮮半島を舞台にした短編が5編。
ほかの出版社からも出ている「族譜」や「李朝残影」はもちろん、他の作品も強いインパクトを残す。梶山季之とは、実はものすごい作家だったのではないか。
朝鮮半島生まれの日本人である梶山に、戦争(軍国主義と人間)がこのように影を落としていたのかとはじめて知る。
「反戦小説集」となっているが、「反戦」という言葉では収まりきらない人間の弱さや社会の構造的暴力までもを描いた作品群。
歴史の大勢に流されていく登場人物の姿を目の当たりにする読者は、それが遠い昔に限った話ではないことを、意識せざるを得ない。
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