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電子書籍
「若者」は名訳だ
2024/03/17 15:30
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投稿者:象太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『老人と海』に出てくるBoyを「若者」と翻訳したのが、今村楯夫氏が手がけた本書の特徴だ。名訳だと思う。従来の著名な日本語翻訳本は「少年」と訳していた。
老人との対話相手が「若者」か「少年」かでは作品の雰囲気が全く異なる。少年なら頭に浮かんだものをすぐに口に出すか、あるいは表現できる言葉を知らず口をつぐむものだ。これに対して若者は頭の中で一拍考え、言葉を選んで話すことができる。老人への言葉が、少年が思いついたまま口にしたものではなく、若者が頭の中で選んで発した言葉なのだとすると、老人に対するBoyの気遣いや優しさが際立って伝わってくるのだ。
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