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宮部みゆきの「火車」や松本清張の「砂の器」を想起するテーマに引き込まれました
2024/12/22 13:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
始まりは「行旅死亡人データベース」サイトの所持金ランキングに記載された「34,821,350円」という女性の死亡記事。「沖宗」という印鑑、星形マークのペンダント、ぬいぐるみの「たんくん」、30枚の写真等のわずかな遺留品を頼りに、この謎の女性「田中千津子」さんの正体を追うノンフィクション。宮部みゆきの「火車」や松本清張の「砂の器」を想起するテーマに引き込まれ一気読み。終盤の偶然が偶然を呼ぶ展開に「事実は小説よりも奇なり」の言葉が浮かびました。千津子さんの人生の断片に触れることができ、とてを面白かったです。
情熱を感じる一冊
2023/02/02 20:02
14人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある身元不明の女性の死の公告を端緒に、2人の若い記者が立ち上がり、その人は誰なのか探偵のごとく迫っていく、ミステリーのようなルポルタージュ。
記者2人に伴走するように一気読みしてしまった。
女性の身元が明らかにされる一方、どんな人生を送っていて、なぜ孤独死したかのかなど、いろいろ謎は残ったままで、若干もやもやはする。
それでも、女性の名前、生きていた証を取り戻すことができた。何でも生産性が言われ、タイパだのコスパだのが重視され、足で稼ぐ仕事は敬遠されがちな今、やる気さえあれば、現場の記者にここまでできるんだ、記者の仕事も楽しそうだ、と若い人にも感じてもらえそうな情熱的な一冊。
身元はわかったが謎は残る
2022/12/22 04:55
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何気なくアクセスした「行旅死亡人データベース」にのっていた「所持金ランキング」
3400万円を所持した右手指をすべて欠損した75歳ぐらいと思われる尼崎の女性
興味を持って取材を始めるとさまざまな謎が浮かび上がる
所持していた印鑑から身元がわかるが、それでも3000万円以上の所持金の出どころは不明のまま
アパートを借りた名義人の「田中竜二」さんとの関係もわからなかった
全国の行旅死亡人にはもっとさまざまなドラマがあるのだろうと興味を持った
ミステリー小説のような読み応えのルポルタージュ
2023/05/17 10:00
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー小説のような読み応えのルポルタージュ。全てが解明する「結末」があるわけではないですが、「探偵役」の2人が懸命に「故人を追いかける」姿、特に伊藤記者が(女性どうしというのもあるのかもしれませんが)故人の人生に思いを馳せる姿が印象的でした。「捜査」に協力してくれる親族や古い友人たちの温かみも余韻となって残ります。
謎は残りますが
2024/08/31 01:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤス - この投稿者のレビュー一覧を見る
本が届いてから、2日で一気に読みました。
皆さん、書評されている通り
かなりの謎を残しての終わりですが、もし真実がわかったとしても本には書けれないと思います。
なぜ、四姉妹を三姉妹としたのか?
長女が千津子さんの事を語りたがらない理由
おそらく1回くらいしか会わなかった甥、姪の写真を大事に持っていた事
なぜ、部屋にベビーベッドがあったか?
千津子さんに子供があったという、知人の証言
この辺りを推理すると大体の方が真実をわかると
思いますが、これは身内の手前、本には書けないでしょうね。
やはり、この話の一番の謎は内縁の夫?「田中竜二」の存在でしょう。
ヤクザだったかもと予想されている人も居ますが、私は違うと思います。この人物の写真も数枚見ましたが、どうみてもヤクザの服装ではありません。
あんな地味な背広(この頃はスーツと呼ばない)や地味な私服を着ているヤクザは当時いません。
車もこの頃にしては古いギャランGTOです。
私は北朝鮮の工作員しかないと思います。
以前、拉致事件に関わり逮捕されたシンガンスの場合は、同居の女性に最後まで正体を明かさなかったのですが、田中竜二は千津子さんに正体を明かしたと思います。
アパートの大家が男の姿を見た事ないのも、工作活動で偶にしかアパートに帰らなかったし、帰った時も故意に姿を見せないように注意していたのではないでしょうか。
金庫のお金も、千津子さんの貯金もあるかも知れませんが工作活動の資金のような気がします。
3400万もの大金、怖くて使えなかったのでしょう。(後に関係者が取りに来るかも知れない)
田中竜二が最後、どのように千津子さんの前を去ったかは分かりませんが、黙って去ったにしろ、別れを伝えて去ったにしても、その後の生活はは相当な恐怖だと想像できます。何しろ秘密を知っているわけですから。
拉致されたり殺されると思っても不思議ではありません。
アパートにしては不自然な二つのチェーンロック、防犯ブザーなども、これなら説明が付きます。
最後まで、この男の正体はわからず読者のみなさんは消化不良かも知れませんが、本筋は田中千津子さん事、沖宗千津子さんは誰なのか?なのですから、それが分かっただけでも大円団ではないでしょうか。
全ての真相が明かされるわけではない
2024/10/27 19:32
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投稿者:ももも - この投稿者のレビュー一覧を見る
色々な偶然が重なって身元不明の女性の正体に迫っていく様子が、著者である若い記者2人の興奮が伝わってくるようで面白く読みました。
ただこれを面白いと言ってしまっていいのか、生前身を隠すように暮らしていたのなら死後もまた明かされたくなかったのではないかということも考えた。
行旅死亡人と、3000万以上のお金
2024/05/11 23:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
行旅死亡人という言葉は、この本で初めて知りました。一気に読み終わりましたけど、いろんな疑問が未解決のままでしたね、これは、ミステリー小説ではなく、ドキュメンタリーのような実話だから、そうなのかも。もう少し、調べて欲しいなぁ何かわかりそうで