紙の本
楽しみです。
2021/10/12 09:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
「おまんまの安」こと摺師の安次郎は実直で仕事熱心で腕のいい評判の職人であった。安次郎は結婚していたが妻に先立たれ長男の信太を妻の実家に預けていた。彼は元は武家であったが、小さい頃に火事にあい叔父が家督を継いだため、摺師の親方に引き取られていた。摺師として生きる安次郎sだが、ある日幼馴染の大橋新五郎が訪ねてくる、そして安次郎は・・・・・。
これからの展開が楽しみですね。他に、10作ぐらい続く作品もあり、今後どのような結論に落ち着くか非常に興味がありますね。ただ摺師の専門用語が少し分かり辛かったです。
投稿元:
レビューを見る
神田明神下に住む摺師の安次郎が兄弟弟子の直助が持ち込む様々な問題を摺の技法を軸に鮮やかな色に染め上げていく。
投稿元:
レビューを見る
この著者さんの一朝の夢より、こちらの方が好みです。
庶民の人たちの生活感があって、面白かった。
まだ続ければ続きそうなお話でした。
投稿元:
レビューを見る
摺師が主人公というのは新しい。梶さん作品には、目の付け所が良いというか、ちょっと「へぇ」と思う職業(副業含む)の人がよく出てくるので、知識的にも楽しめる。
この作品であれば、版画摺りの技術のいくつかをかい摘める。
人物でおもしろかったのは、王道の(?)直助。お調子者だけど、筋の通った気持ちのいい奴です。
主人公・安次郎の性格もあって全編通して落ち着いた作品。や、事件は起こっているので、穏やかではないはずなんだけれども、何かどっしりとした、静かな優しさで包まれているような空気がずっと流れていました。
投稿元:
レビューを見る
202102/良い一冊だった!実直な職人、摺師の安次郎が主人公の連作短編集。摺りの技法を冠した各話のタイトル(かけあわせ、ぼかしずり、まききら、からずり、あてなぼかし)とマッチした各物語も見事にうまくて面白い。登場人物もエピソードもコマじゃなく、ちゃんと生きててとてもよかったのでシリーズ化されたらいいのになあ。
投稿元:
レビューを見る
梶さんの初期の頃の作品。
摺師が主人公で寡黙な職人。「いろあわせ」と言うタイトル通り、各章は摺りの技法がサブタイトルとなっている。かけあわせ、ぼかしずり、まききらら、、、。技法の説明は各章の冒頭に説明されているが、絵や写真が無いと分かりづらい。また、このサブタイトルに沿った人情物の内容だが、技法が分かりづらいので、なぜにそのような結末か、も考え込んでしまう。
出てくる登場人物は、みんなキャラがしっかりしていて生き生きしている。おっちょこちょいの弟弟子、うるさいが面倒を見てくれる長屋のお婆さん、凄腕だが人の良い長屋の浪人とか。とくに幼馴染の出戻り娘との続きを読みたいと思う。(書いた後に念のためと調べたら続編がありました・・)
投稿元:
レビューを見る
先に父子ゆえを読んでしまい、やっぱり続編だったと、なんか構成が出来すぎていて、当たり前におまんまの安次郎とか、子供とか出ていたんだよね。読んで直ぐに2度目の父子ゆえを読んでスッキリした。長屋の関係やお初の里や安次郎の生い立ちやおりくさんの謎が分かれば怖いものがないので。摺師の闘いで向こうの父親が負けてくれと頼みに来た時の言い放った啖呵が江戸っ子でカッコいい。あと何かある時に茶屋で語る、考えるのも良い舞台だよ。挿絵で摺師の技を使うといいかなぁと思う、文章だけでは難しいから、腕比べは読書の試験みたいだなぁと