紙の本
じいじと孫娘の活躍
2023/01/27 13:52
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
レビー小体型認知症を患う祖父が安楽椅子探偵となり、ワトソン役がその孫娘という設定で、日常の謎を解き明かしていく。日常の謎は、二人だけになった家族に関わるものから、孫娘の職場のものまで、そして最後には、この物語の最大の謎にまでい当たる。ミステリーを解くという部分はぜい弱な部分があるようだが、古典ミステリーへのオマージュともいえる孫娘の友人男性二人の会話は楽しい。楽しく面白い物語が綴られ、この著者の今後の作品が待ち遠しい。
紙の本
安楽椅子探偵の極み
2023/03/05 19:33
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
認知症の祖父と小学校教諭の孫娘。
知識豊富な祖父の所に孫娘が相談事を持ち込み、祖父はリクライニングチェアで推理を重ねていきます。
殺人事件、失踪事件などなど。やがて、孫娘にふりかかるストーカー案件からの27年前の殺人事件まで。
大好きな祖父にいつまでもいてほしいと願う孫娘、ミステリーっぽい出来事を相談することで祖父の病気の進行を遅らせようとする気持ちが伝わってくる。
祖父は、幻視と現実を知る悲しみと受け入れる勇気に満ち満ちてる。
紙の本
おじいちゃん最高!
2023/11/08 11:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
素晴らしいです。
あまり重くなく、ロマンスも交えたミステリーだが、所々に深淵が見え隠れする構成。
どんどん引き込まれる感覚は久々かも。
ラストに著者の粋さを感じ、思わず「なるほどねー」と言葉が漏れてしまった。
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連作短編なので徐々にミステリ色が深まっていくのですが最終章は怒涛の展開でした。犯人はわかれど、さらに深い因縁は想像できなかった。
ミステリ小説ではあるものの優しい空気が纏わるミステリなのでミステリを読まない方にもおすすめできる、このミス大賞っぽい1冊だと思います。
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がっかりした
岡村隆史絶賛
の謳い文句もラジオの関係者で
付き合いで書いたんだろうな
と冷めた
後半は、良くなったけど、
前半の居酒屋の話がひどかったな
選評で、ちょっと問題になった
と書いてあって安心したよ
最初読んだとき
図を見て、何をどうやったらこの状況で
誰も気づかないの
って、そっちの方がミステリーだったもんな
軽く読めるけど、
俺のオススメ本には入らないかな
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ミステリー云々の前に、認知症の方々と関わっていた自分としては有り得ない設定すぎて楽しめなかった。レビー小体型認知症ってこんなんじゃない……
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孫娘である楓が祖父のもとに様々な謎を持ち込む。その謎を物語を紡ぐかのように見事に真相に迫っていきます。
タバコの煙をくゆらせながらの名探偵姿はとても様になっていてカッコイイ。しかし楓の祖父はレビー小体型認知症を患っていて。。。
この本は本当に面白かった!事件現場の見取り図は自分も謎を解くために推理がしてみたくなるし、古典ミステリのオマージュがあるのもとても嬉しい。
楓、岩田、四季の3人の関係性も良かったしこの先どう変わっていくのかも気になるところ。
映像化もして欲しいし絶対続編あって欲しい!!(っ ॑꒳ ॑c)
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殺人事件とかも混じってるけど、日常の謎を孫娘から聞かされたお爺ちゃんが解決する。タイトルからもっと探偵要素強いのかと勝手に思い込んでたから、ちょっと違ったかなぁ。謎ときの結果もうーん…なんとなくふわふわしてるような感じが。
投稿時のタイトル(物語は紫煙の彼方に)も書いてあったけど、たぶん今のタイトルじゃなかったら手に取らなかっただろうと思うので、編集者ってすごいなって思った。
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よくあるミステリとは違う、日常の出来事に潜む謎を紐解く物語。物語りを語るように、明かされていく謎が新鮮で面白かった。そして、主人公と祖父の関係性が素敵やし、祖父の聡明でいてちゃめっ気があるところも良い。ミステリだけど、心がほっこりするそんなお話。
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全6章からなる話ですが、途中少々中だるみな感じもありましたが終盤にかけてグッと引き込まれました。最後の終わり方がホッコリしててよかったです。
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この物語の探偵役は、レビー小体型認知症を患っているお祖父さんというのが斬新ですね。
古典的なミステリの名前も出てきたり、リドルストーリーの有名な「女か虎か」など懐かしいなと思いながら楽しく読めました。
終章はリドルストーリー仕掛けですね。
楓が好きになったのはどちらか…私の予想が当たってると嬉しいですね。
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読み終わってから、「いい゛ぃいぃいい!」とヨギボーにダイブしてしまった。
大好きな祖父が認知症になってしまい、昔のような聡明さが失われて行く中、孫娘のために時折鋭い推理力を見せる。
祖父の物語を聞きながら、この聡明さや想像力を奪わないでと願う楓の思いが、タイトルに現れているのが素敵。
一つ一つのお話も面白かったし、絶対岩田先生がストーカーだと思ってたから笑、そうじゃなくてよかった。
どっち選ぶのかなー、わからないところがいいです。
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文中から溢れ出るミステリ愛、巧みなキャラクター造形、そしてラストの見事な切れ味。このミス大賞受賞も納得の素晴らしいデビュー作でございました。プロレスや落語の知識も織り込まれ、これまでの小西さんのキャリアを知っているとニヤリとできるのも良き。
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レビー小体型認知症を患う聡明なおじいちゃん。ミステリー好きな孫娘の話すミステリアスなら事件を聞くと、おじいちゃんの知性が輝き出す。
最後は泣ける展開。エンディングも良かった。
このミス大賞はやっぱりいいな、ベテランから見たらツッコミどころが残ってそうなんだけど、それも含めての発展途上感。そして著者は放送作家だと…すごい。
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全てを落として暖かい話だった。
最後のエピソードは少しハラハラしましたが、
おじいさんの賢さが光っていて面白かったです。
個人的にはすこーし事件の説明が多く、
頭の中で整理するのが大変でしたが、ミステリーを読み慣れている人から見たらそんなことない本かと思います。