電子書籍
なるほど百合SF
2024/01/27 05:38
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投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
片道で逃げて行った先の世界で初めて見る/触れる多様な社会(2作目までからの予想以上に多様)を描きつつ、二人が「漁師」のスキルを活かす道を見つけていく…という中盤あたりの設定だけでも何冊も巻を重ねられそうなところ、終盤でまたいろいろ明かされてジェットコースターのような展開。
この詰め込み過ぎなあたりが新刊が出ると前巻までの内容が抜けていた理由でもあるかもしれない(笑)。
とはいえ、今回の種明かしはだいぶ頭に残りそうだ。
あと「百合」要素がこれまでのような私的なものから本シリーズのSFテーマそのものに。なるほど百合SF?
紙の本
どこまで行くんだ
2023/09/06 07:05
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投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
君たちはいったいどこまで行くんだ?
テラとダイの二人は、遙か宇宙の星々を駆け巡り、あちらこちらに混乱の渦をまき散らしながら、迷惑千万な旅を続けている。
ところが彼女たちは、空間的な意味だけではなく、精神的、宗教的にも遠く離れた世界に行ってしまったことが判明した。
何と、もうすでに死んでいるだけじゃなく、人間でもなくなってしまっていたいたなんて。
それなのに、あくまでも人みたく我儘で無茶苦茶で愛おしい。
この二人、いったいどこまで、いつまで二人旅を続けるのだろう?
先輩カップルの後をたどって、事象の向こうまで行ってしまいそうな勢いです。
相変わらずのハチャメチャ、ワクワクな二人旅ですが、この先、こいつらがどこまで行くのか。最後まで見届けたいもんです。
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SF百合漁業小説第3作、シリーズ進んでも相変わらずおもしろいのは流石。
BDPからの「どっちが?」のくだりが最高すぎてニヤニヤしてしまった。
終盤の展開が衝撃すぎて3度読み、百合とか以前にSFだもんね……ここからどうなっちゃうのか……。
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う〜ん,ちょっと今ひとつ……
FBB じゃ皆んな生き生きしてたじゃん.3巻で舞台が広がったのに何か狭苦しい話になって滅入ったところに,いきなり終盤の急展開ですよ.完全に置いてけぼりにされました.
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3巻は脱出後のお話で、いよいよ往来圏に到達します。前半はちょっと説明的な文章が多くて、なかなか読み進められませんでしたが、中盤以降テラとダイオードが不自由ながらも自由に動き始めてからは面白くなりました。
なかなか衝撃的な事実がババっと提示されてこの巻は幕を閉じますが、次巻以降も2人は暴れてくれそうです。
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3巻読了。ひと言でいうと失望した。脇役が目立っちゃって、オチは確かに驚きはしたが、さすがに扱いがみじめではないかなと思った。わたしが求めていたのはファンタジーな船でトリッキーな漁をする姿であって、百合じゃないんだ。生々しい性描写も多くて電車の中で読むには抵抗あったし、この路線なら続編があっても敬遠する。
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前巻ラストでついにFBBを飛び出した二人は、ついに汎銀河往来圏にたどり着く。
事件を起こしたり解決したりしつつ、GIの星々を飛び回りやがて…という内容。
舞台は氏族船とFBBから大きく広がっているが、前2巻に比べて読者に大目的が提示されるのが比較的遅いので若干のっぺりとした印象があった。
もちろん個々の星で起きるエピソードは面白いのだけど…。
話の動かし方という意味では期待を超えてこなかったように思う。
ただ、終盤で続刊への強烈な引きを作ってきたので、話としての種まきの巻という意味では楽しみになった。
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小川一水『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3』読了。
人気宇宙漁業百合SF待望の新刊!1巻で母星を、2巻で母星系を脱出した2人の逃走劇、もといドタバタ珍道中はさらにスケールを増し宇宙規模へ。ロードムービー的な展開を楽しんでいたら終盤には本作宇宙のそして2人の根幹に関わる謎が明らかとなる怒涛の展開。逃走劇であるとともに自分たちの自由という獲物を追い求める漁師の物語であり、既成の価値観であったり権力に挑み抗う反逆の物語でもあって実に読み応えがある!漫画化も発表されてますます今後の展開が楽しみ。
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三部作完結…
なんとも評価に困るお話だなぁ。
しかし、末永く、銀河の終わりまで幸せに暮らせる、のだろうか?
粘土の子らは、銀河ネットワークで幼年期の終りを歌う、のかな…
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――
推進剤はあなた。
…難点は、何処へ飛ぶかが自分でも解らないところ。けどそれって操舵のせいだよね。エンジンにも罪はないよね。
というわけで待望の3作目。SF読者になったのが遅めの自分が、こういう国産SFをリアルタイムで読んでいける、というのは幸せなことなのだろうなぁと思います。振り落とされないように努力する必要があるサイクロンだけれど、その分入り込んだときのズキズキ感が、たまらん。
スピーディに展開する物語は、あれよあれよと核心へ到達したかに思えたところでまたぶっちぎられて。ランナウェイがランナウェイされるという衝撃の展開もまた別の衝撃に置き換えられてしまえば、不思議と読み終えてひと安心というか、ちょっと落ち着いて考えましょう、って気になっている。
うわぁはやく次巻まだか、ってならないのがたっぷり詰めこまれた空想科学の効果で。
これをコミカライズってなかなかだよね…アニメ化、とかなっていった場合見ものである。うー楽しみでしかない。
それまで自分なりに脳内で絵図面を描いておくわけだけれど、それってデコンプに似た作業だよなぁ、と思っている。
さぁさあ、形になるのと次巻が出るのと、どちらがはやいかな?
☆4.3