面白かったけど、読みづらい
2024/10/30 01:33
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大陸統一を成しえた賢帝でありながら戦の後は気分次第で虐殺する暴君となった先帝を父に持つがゆえに、現帝即位の際に処刑されるはずが、毒疫という五行の毒に侵される不治の病を唯一治癒できる一族の生き残りだったために後宮食医の名目で生かされることになった主人公。
疎まれながらも毒を薬に変え薬膳を処方する彼女と、彼女を殺すためにやってきた風水師で毒師で暗殺者な男の物語。
評判が良かったので読みたいと思っていた作品。
面白くはあったんだけど、中華風を強調するあまりに難読漢字、常用外漢字が多様される上、一度しか出てこないルビを覚えていられないので読み方忘れて何だっけこれ、となることが多すぎて読むのに時間がかかった。
どちらも毒を扱うのに薬師な彼女と毒師な彼のなんともいえない距離感みたいなのがエモい。
仄めかされている現帝の失踪した唯一の嫡男とやらがこの男では?
毒師一族の出ということで違うかと思ったけど毒師として育てたのは母だというし、先帝の娘で薬師の一族の母に育てられて姫というより薬師な主人公の存在を考えると十分ありえるよね。
というか、最後の皇后の言葉も匂わせがすごいもん。
現帝と皇后も謎が多くて気になるわ。
後宮版食戟のソーマ
2023/10/09 13:49
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投稿者:ニックネーム - この投稿者のレビュー一覧を見る
大陸には古くから医食同源という言葉がある。
日頃の食は健康の基礎をつくる。
と作中で語られる。
主人公・慧玲の作る薬は薬膳だ。
だが、慧玲の薬は解毒薬であるため、即効である。
一杯の酸辣湯粥で、奇病に苦しんでいた妃からは鱗が剥がれ落ちて回復する。
いや、ギャグかよ!
日頃の食事が基礎と言いながら、薬膳は即効性。
薬膳を武器にしたバトル小説として読むのが吉。
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この食医に、解けない毒はない――。毒香る中華後宮ファンタジー、開幕!
暴虐な先帝の死後、帝国・剋の後宮は毒疫に覆われた。毒疫を唯一治療できるのは、特別な食医・慧玲。あらゆる毒を解す白澤一族最後の末裔であり、先帝の廃姫だった。
処刑を免れる代わりに、慧玲は後宮食医として、貴妃達の治療を命じられる。鱗が生える側妃、脚に梅の花が咲く妃嬪……先帝の呪いと恐れられ、典医さえも匙を投げる奇病を次々と治していき――。
だが、謎めいた美貌の風水師・鴆との出会いから、慧玲は不審な最期を遂げた父の死の真相に迫ることに。
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巧みな文章で描かれた中華ファンタジーの良作。
展開のテンポも早いので飽きることなく、なにより主人公とバディ役となる相手の距離感が堪らない。
渾沌と称された先帝の忘れ形見フェイリンと毒を操る暗殺者ヂェン。薬と毒、この恋愛恋慕とも異なる二人の絶妙な関係性がかなりツボ(当方うしとら好きなので笑)。
また中国の五行思想を取り入れわかりやすく噛み砕いて表現されてるのも個人的に◎。
そこにテーマである食事を持ってきてさらにミステリ風味な味付けも。続巻にも期待。
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毒疫の設定がユニーク。
実在する薬膳を絡めながらファンタジー要素も盛り込んであって面白かった。
アボカドがそのままカタカナで出てきたのには「ええー……」とはなったが。
世界観……カレーは漢字だったのに。
推理ものとしても面白い。
そして後宮ものらしいドロドロした展開もある。
主人公が抱えていた秘密も、救済方法が皆目見当がつかない感じの絶望感漂うもので驚いたし。
ヒーローも全身毒なので、一筋縄ではいかない相手。
安易で平和なハッピーエンドは望めそうもない世界観である。
とにかく様々な設定を次郎系ラーメン並に盛りに盛った感じのお話だった。
毒あり後宮ドロドロあり推理あり恋愛も少しあり、人も割とえげつない感じで死ぬよという。
裏の読めないキャラも多数登場で安心して読めない。
それでいてぐいぐい読ませてくるのだから、ただものではない。
2も翌月出るとのことなので、引き続き読みたいと思う。
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美味しくなければ、たとえ薬といえども身体が受け付けない。
どんなに苦くとも、身体が欲すれば甘くうまく感じる。
五行の観点から、毒にさらされた人々のありえない病を治していく主人公は、自分の役目に押しつぶされることなく忠実であり、健気に頑張ります。
博識で、竹簡を解いていくあたり、映像化されたらなあと思ったりします。
仇?役の風水師も、捻れていていい感じです。二人がどうなっていくのか、続刊が楽しみです。
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薬膳で五行の毒疫に侵された患者を救う元皇女の贖罪と怨恨と使命の物語。
彼女を暗殺するために喚ばれた風水蠱師との出逢い、現皇帝と皇后の思惑など、続編が楽しみな作品でした。
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ただの疫病ではなく、五行思想が絡み人が木になったり鉱石になったりする毒疫が出てきて、その世界観に引き込まれました。
薬膳と言いつつ毒を使って毒を打ち消していたり、自身の事を薬と形容しながらも内に毒を宿していたりと、相反するはずの毒と薬が同じものとして出ており、綺麗なだけではないからこそ惹かれる気がします。
一見、正反対に見えつつ似たところのある慧玲と鴆の関係がどうなっていくのか、楽しみです。
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設定的に重い雰囲気はあるけど、ヒロイン慧玲が、苦しみながらもブレないので、気持ちよく読めた。続きも楽しみ。
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様々な毒を薬ではなく食事で解決するのが新鮮でした!料理も美味しそうなものばかりで、毒の話なのにお腹が空きます。まだまだ明かされていない謎が多く、続きを読むのが楽しみなファンタジー小説でした。
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薬膳っておもしろいなって思った
薬膳の知識は完全ににわかなんですが、以前薬膳の本を読んだことがあって、この物語で書かれている薬膳は実際に基づいているんじゃないかと思っています