どこまで広がるモンゴル帝国
2023/07/11 14:54
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラズム帝国を追い詰めつつあるモンゴル帝国。
北方版のチンギス・ハーンの物語はかなり英雄視が強く創作も多い。
元親友のジャムカには名誉ある死に方をさせるのに、ある女性の頭領にはその人格人権を無視し貶める方法をとるのが女性蔑視です。そうせざるを得なかった、となっていますがそんなことはない。変です。ただ単にそういう場面を描きたかったように見受けられます。
どうせ、北方版の創作の多いチンギス・ハーンならその辺も考えて欲しかった。一気にこの北方版への熱が下がりました。
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投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
長かったホラズム戦がようやく終わりに…と思ったら、えらいクリフハンガーで終わってびっくり。どうやら次の巻で完結なんですね。ちょっと岳飛伝16巻ラストを思い出す展開。
ホラムズ国の平定へ
2023/04/02 16:12
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
モンゴル国チンギス・カンが率いる侵略軍がホラムズ国に深く入り込み、ホラムズ国を徐々に征服していく巻デアル。チンギス・カンの戦に生きる武人としての姿勢は、侵略者そのものであるが、侵略後の民政を託す分身と言ってもよいボオルチュらの文官がいるからこそ、武人として振舞えるのだろう。モンゴル国が帝国化できた理由は、武官と文官との明確な役割分担と、戦争に向けての兵站の重厚さにあるのだろう。
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発売日待ちに待っていた。一気に読了。
(一気に~そうでないと理解力が置いてきぼりになってしまうから)
ホラズム国とモンゴル国の一大決戦。
手に汗握る、と表現するに相応しい私はただの傍観者(読者)だけれど、これほど漢(オトコ)たちの闘いの場面を楽しめることは読者としての快楽!
一気に読み終え、最終場面であの人もあの人も、そしてあの人もまだ生き続けていることにホッとする。
その位 多くの惜しい人間たちをここに至るまで見送ってきたから。
続きが待ち遠しい。
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チンギス率いるモンゴル軍の西域ホラズム・シャー国への侵攻で前巻からの本戦の闘いを描く。大国となると政治文官、交易等の話もあるが、真骨頂である勇将の戦いの話が一番だ。
前巻でのホラズム軍との戦いからチンギスからの命を受けスブタイ軍が皇帝アラーウッディーンの討伐から始まる。チンギス本隊は皇子ジャラールッディーンを追い一戦交えスブタイ&ジェぺ軍と共にジャラールッディーンに傷を負わせるもマルガーシと共に逃げ失せる。女帝トルケンも捕捉され死を望むもチンギスは辱めを与えて生気を奪う、トルケン軍の女戦士の華蓮も死す。そんな中チンギスの長男ジョチは病にも倒れ戦いから離脱してアラーウッディーンは逃亡先の島で死す。皇帝となったジャラールッディーンは逃げながら部族から兵を募り最終的に20万の大軍で、カンクリ族傭兵を纏めたイナルチェクから軍を引き継いだ軍師ウダラル率いる別隊7万との挟撃でモンゴル軍と再戦を交えるも小隊に分けた戦法もモンゴル軍8万に再度敗れる。そんな中ジェルメと共に討伐軍に帯同していないクビライノアンの訃報が入る。潰走するホラズム軍の中でマルガーシが奇襲を唱えジャラールッディーンと共にチンギスを襲うも副官ソルタホーンが身を挺して守る傷を追う。カンクリ族傭兵はスブタイの追撃で殱滅する。スブタイ&ボロルタイ軍と共に残兵との戦いでチンギス自らジャラールッディーンの頸を取る寸前でまたもやマルガーシが現れ救われる、その際チンギスの水毛剣でマルガーシの剣を両断し最後はジャラールッディーン、マルガーシを見逃した場面で終える。
チンギスもお爺ちゃん年齢で領土拡大の一線で生涯戦い続けるが、次巻の最終章はどんな終わり方になるにか?楽しみだ。
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戦続きのなか、幾度となくチンギス・カンを襲うマルガーシ。マルガーシの生きる目的は敵であるチンギス・カンを殺めることであり、彼の人生そのもの。壮大なチンギス記のなかでは決して大きくない要素だが、悲痛な生い立ちをもち、チンギス・カンに執着するマルガーシを最後まで見届けたい。
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チンギスカンも人生を賭けて最後の敵と戦い西の彼方に遂に追い詰めて---。小生も人生を賭けて著者の作品を読んでいる。彼の作品は雄大であり男っぽい表現であり人生そのものだ。蔵書も増える一方で実に楽しい!
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いつの間に16巻まで来たチンギス紀。昔からチンギス・ハーンのフアンだったので、いろんな本や映画を手に取った。だけれども、これほどゆっくり、一冊が書き上がり、次のまで数ヶ月、いや半年待たされるのは初めてである。
今回はホラズム・シャー朝滅亡まで。ホラズムの話だけで4巻ぐらい引っ張ったかなあ。伏線としてジャムカやタルグダイの子孫が生き残っている。
この巻はほぼ野営していたな。ただチンギスの幕舎はシンプルだけど豪勢なので、そこで寝起きして一年ぐらい一緒に生活した気分。
チンギスの死まであと数年ぐらいだろうか。あと何冊?死後はどうなるんだろう。
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モンゴルとホラズムのぶつかり合い
アラーウッディーンはあっさり負けて敗走。再起を図るも死んでジャラールッディーンが王位継承。
少しずつだが確実に追いつめていくモンゴル軍。
マルガーシが三回ほどチンギスカンの目前まで迫るも、毎回ソルタホーンのおかげで退ける。
チンギスカンが何か人生というか戦いの終焉に倦んでいるような印象。
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ホラズム編がようやく幕を閉じた。長かった。巻頭の地図を見るとほんとテムジン時代の草原がコメ粒ほどの大きさしかなく、モンゴル帝国がどれほどまでも膨れ上がったのかを見ると圧巻する。シルクロードはチンギスカンが作った道ではないかと見紛ってしまう。海路もタルグダイとラシャーンの影響下で南栄まで物流を広げるなど時折ホラズム攻略の合間合間に出てくるのがいい。ちょっと前まではもっといろんな場所での物語があったんだけど、最近は早く終わらせないといけなくなったのかホラズム遠征の話がほとんどで飽き始めていたところだった。次の展開に期待だね。おそらく間もなくチンギスの没年が近づいてくるだろうなので北方さんがどこまで書くか?ってところが楽しみです。
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おお漸くホラズム戦が終わったぁ~ジョチが肝硬変で舞台から離れ,副官のシギ・クトクが急遽指揮を執ってパルワーンで敗れたが踏みとどまり,ホラズム帝のアラーウッディーンが重傷を負い,カスピの中の小島で死んだ。ジャラールウッディーンが即位して南に三万を擁し,太后軍とイナルチェクの軍も健在だ。ジャラールは味方する族長たちの支援を受けて,兵の数は十万を超し,北の7万とモンゴル軍を挟撃する作戦を立て,7万のモンゴルを20万のホラズム軍で囲んだが,最初は1万の部隊を更に十隊に分け,完全攻囲では1万騎が目の前の敵にぶつかってこれを破りつづけて,ホラズム軍を斥けた。逃げるジャラールとマルガーシのチンギスへの奇襲も副官ソルタホーンの機転で躱し,最後にジャラールを川へ追い落としてホラズムを滅ぼした~長かったよぉ。もうすぐチンギスも最期の時を迎えるけど,それも延々と伸ばすんだろうなぁ
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大軍のホラムズ国軍に対し寡兵のモンゴル軍だが、将軍は粒ぞろいで兵は精強、兵站や軍馬、武器の供給は盤石。ホラムズ軍を圧倒、頼みのマルガーシの奇襲も不発。対ホラズム国戦が佳境にから終息へ。
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チンギス紀 十六 蒼氓
北方謙三
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今までより戦が詳細だった気がして、その分長く感じた。
マルガーシはトクトアやダルドと過ごした山を得意としてて、それを誰も知らず、敵を甘くみだしたチンギスもついにここまで?と思わずにいられなかった。マルガーシにとってこの失敗は痛かっただろうな。
とにかく対ホラズム戦が長かった。
兄弟や息子はほとんど出てこなかったけど、ジョチが病にかかってる。
チンギス含め結構死にたがってる人が多い印象も受けた。
いよいよ次巻が最終巻。
2023/08/13 読了
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シリーズ16巻目。
ついにホラズムとの決戦で苦戦する場面はあるものの圧勝でした。
チンギスは徹底的に残存勢力を相当するのですが、ジョチの病気やら後継者選定は悩みそうです。
次巻で最終巻なので最後まで見守っていきます。
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砂漠での長い長い戦いがついに。。。やはり敵が強ければ強いほど物語は盛り上がるわけで。
それとは別に物流はますます太く堅固に。
どこまでチンギスの領土は広がるのか、チンギスが死ぬそのときなのか。
マルガーシとチンギスの人生が交錯する瞬間がしびれる。