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なんか家にありました。多分父方の祖父の持ち物だったはず。多分私の司馬遼太郎ファーストコンタクト作品。
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前200年頃。漢帝国の創始者となった高祖劉邦と楚の武将項羽との話。
劉邦は沛県で三男として誕生し任侠の徒として暮らしていたいわゆるヤクザ者で,逆に項羽は楚の将軍項燕の孫といういわゆる良い家柄に生まれ,劉邦を配下に従えていたが,部下を恐怖で縛るようなところも多く,人心も得ることが出来ず,結局は劉邦に敗れてしまいます。項羽は非常な人間に言われることも多いですが,近親の人間には非常に優しかったとも言われているそうです。
功があれば必ず賞す。これが劉邦軍の原則であったようです。項羽軍はどうかといえば,すべての手柄は項羽のものだから,功が賞されることはありませんでした(それほど項羽自身が強かった)。項羽の下についた者も決して心服したわけではなかったそうです。このため,劉邦のもとではいろいろな才能を持った人間が,それぞれ得意とするジャンルで,じゅうぶんに腕をふるうことができたようです。
また,劉邦は犠牲者の遺族を厚く遇することを忘れていません。それがわかっているので,自分の身を捧げようとする者が現れます。逆に項羽のような自信過剰の人物は,全てを自分の功績と考えるので,他の者がどんな犠牲を払っても,それに感謝する気持ちは薄かったということです。
仁にして人を愛し,施しをこのむ,と史記に書かれた劉邦は,人を愛したゆえに,人からも愛されたのでしょう。
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司馬氏の書くものってホント引力がありすぎるなーと思います。
特に劉邦の絶妙なダメさ加減とほっとけなさが素晴らしい(笑)。
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項梁が死んだ時に泣くかと思った。今のところ項羽が好きです。てゆうか司馬さんが項羽大好き視点な気がするので仕方ないと思う。2008/5/12
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劉邦の名前の由来さえもわかる、いろんな知識が入ってくる、小説。
始皇帝ってすごい!と思っていたが、この小説だと、単なる1人の人間である。
項羽の残酷さは、早くも登場。
項羽と劉邦の本格的な戦いはまだ始まっていない。
2008年04月04日読了。
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高校時代に読んだ本。自分の生き方に影響を与えた一冊です。
始皇帝を前に、項羽と劉邦がそれぞれ述べた言葉。この言葉がその後の両者の運命を物語っていると感じました。
頭脳明晰のエリート項羽と、仁徳とカリスマ性のある劉邦。
その対照的な二人が戦乱の時代を駆け抜けていく。
やがて二人は天下を二分する戦いで対峙することとなる。
司馬遼太郎の中でもお気に入りの作品です。
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全3巻。
時代物を読む人達の
ほとんどが読んでる司馬遼太郎。
大嫌いなんです。
自分。
途中で著者が出てきて、
ずらずら自説を説かれたり、
うんちく言われるとげんなり。
歴史好きじゃなくて小説好きなので。
こういう人たちは学者とかやればよいのに。
説明文を読みたいんじゃなくて物語を読みたいの。
もう読まないわこの作家。
と思わせられた本の一つ。
でも長いの割と読んでしまったので
有名どころ読んでみようか悩み中。
この人長いの一杯あるので。
くそう。
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実は司馬遼太郎の本がかなり好きで
中学高校時代は良く読んだものです。
最近になって読む機会があり
さらっと読んでみたのですが
示唆に富んでいる本だなと
今回は思いました。
今まではあぁ面白いなぁとか
わくわくするなぁとかしか思っていなかったと思うのですが
最近読んだ感想は人物像や人望についてなど
やっぱり受け手によって本は変わりますね。
ちなみに、項羽は武力等において非常に優れた
人材だったけれど人望はなく
劉邦は武力はなく、心意気のようなものも欠けていたように
描かれているが、人望はあります。
歴史上の最後の勝利したのは劉邦というのは
そういったほかの人がつい助けたくなる人の
人望の有意義さを示しているのではと
感じました。
数年経っただけの同じ人間の意見でさえ
変わるのだから違う人格だったら
言うまでもないだろうと思います。
今、ふと漢文の「いわんや」「且つ」とか思い出しました笑
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負けっぱなしの劉邦が優秀な仲間に支えられて項羽に対抗する。
劉邦に武力も知略もなく、あるのは大きな徳だけ。自分に出来ないことは人に任せ、わからないことは恥ずかしげも無くわからんと言うその人となりは愚直ともいえる。
別働隊として勢力を拡大した韓信は第三勢力として劉邦に対抗できたにもかかわらず、そうしなかったのは韓信自身に野心が無かったことがあるにせよ、劉邦の存在がいかに特別だったかがわかる。それでも、劉邦の魅力というのはなかなかわかりにくい。
実際中国では項羽の方が英雄として人気があるような気がする。
秦という国は世界初の統治国家でその近代性は紀元前200年という時代には早すぎたらしい。
司馬遼太郎による人物評は鳥の目と虫の目を使い分けたもので、その虫の目というのはフィクションに頼るところが大きいものの、それだけ奥行きのある人間像が出来上がる。どの登場人物も皆魅力的で読む人によって好きな人物が違ってくるという群像劇の基本みたいなものをあらためて楽しめた。
08.12.19
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テストの漢文対策で読み始めた本。
しかし読んでいくとなかなかに面白い!
最後のほうは、漢文対策のことなど忘れて読みふけっていました。
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いやー、久々に本読んで興奮した。
上巻は秦滅亡から項羽と劉邦の台頭まで。
三国志に比べると策略も単純だし、人物のキャラクターも薄いけど、項梁が秦に攻めに行ったところから一気に面白くなったよね。
今んとこ、蕭何、項羽が好き。劉邦はなんか好きになれないな。
これから変わるかも。
早く続き読みたい。
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中国の漢と楚の戦の話。
中国の戦の歴史は奥が深くて面白い。国士無双と言われた韓信も登場する。著名な一冊なのでおススメ。
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高校生の時に初めて読んだ歴史小説であり、初めての司馬作品でした。人物を覚えるのに苦労した思い出がありますが、出てくる人物一人一人が個性豊かに描かれていてとても面白いです。今でも好きな人物を思い返しては読み直しちゃうくらい好きです!
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前半は劉邦について多く書かれ、項梁(項羽のおじ)と項羽は後半で活躍します。
劉邦は愛嬌があるけれどダメダメで、項羽は激情家のお坊ちゃんといった感じです。
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私が一番最初に読んだ司馬遼太郎さんの小説。
今まで読んできた小説にはなかった、補給の概念に驚いたのを覚えています。