紙の本
人気シリーズ最新作
2023/10/23 00:57
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
首筋の傷から血液が抜かれた遺体が相次いで見付かり、お馴染みの警察コンビからの秘密の依頼で「吸血鬼」の謎に迫る。現役医師が描く、ちぐはぐトリオの医療ミステリシリーズ最新長編作。
愛に溺れ、罪に浸かった犯人。日本が抱えるタイムリーな「技能実習生」の問題を、根本から炙り出して提議する、社会派ミステリ要素もあり。犯罪が犯罪を呼んで、一度染まると麻痺する感覚や、それでも抱える罪悪感など、殺しても殺しきれない「人の心」が見てとれるのが良かった。「怪物」の意味を考えさせられた。
難しい疾患と重過ぎる内容に苦しくもなったが、トリオのコントのようなテンポの良い日常会話との緩急に魅かれた。
紙の本
移籍第一弾
2023/10/29 07:08
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
移籍第一弾にして長編第9巻。血液を抜かれた外国人の遺体が発見され頸部に2箇所の傷跡から吸血鬼と称された事件の依頼が鷹央のもとに持ち込まれるたところから物語が始まる。ワトソン役の小鳥先生と研修医・鴻之池の3人での珍妙な掛け合いのもと、医者ならではの視点で事件の真相に斬り込んでいく。外国人技能実習制度の問題点や海外マフィアの浸透など社会問題を織り込みつつ、最後は医療の問題に戻る構成。尤も今回の症例は一般人には理解困難。最後に鷹央が見せた医者としての矜持は心打たれ、キャラが変ったと思う。次巻刊行が待ち遠しい。
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複雑〜〜〜
久遠の檻の巻から事件が二重になってるからわかりにくすぎる
前回からタカタカペアのネタが洗練されつつあるのでより面白さが増えていた反面事件の内容が重い上に複雑になってるから微妙なところ
新潮nextから実業之日本文庫になったんだ
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近々ベトナム旅行に行く予定の身としてはとてもタイムリーで考えさせられる内容だった。技能実習生たちのあまりにも酷い扱いに怒りがわいた。鷹央と小鳥遊と鴻ノ池の3人の掛け合いが、この救いのない事件の内容を明るく楽しく読ませてくれる。
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東京湾の沿岸で見つかった遺体の血液が、ほぼ抜かれていた。首筋に二つの傷跡があり、さながら「吸血鬼」が血を吸ったかの様で…
今回は本当にやるせない気持ちでした。
その罪が暴かれた時、それを知ったらどう思うかとかまで考えてなかったんでしょうね。何とも切ないラストでした。
技能修習生のあり方も色々思う所がありました。
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やっぱり最高!!
今回は一冊丸ごと吸血鬼のナゾ。
社会問題も絡めながらのプチ長編。
犯人誰やねん!と悶々としながら楽しめる一冊。
新刊で買って汚さないように気をつけてたにも
かかわらず、途中コーヒー垂れたショックはデカかった。
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登場人物が少ないので犯人の目星は早い段階でついた。犯人はわかっても動機は医者じゃないとわからないところは流石。シリーズが長期化してややマンネリしてきてる感は否めない。
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プロローグ/吸血鬼連続殺人事件/水晶の吸血鬼/
血に溶けた罪/エピローグ
この病院のトリオはずーっとこうなんだねぇ。事件が解決するなら良いかもしれないが……
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連続殺人の犯人は吸血鬼?
その謎に食い付き真相を…暴く!のか?
鷹央ちゃんの成長を感じられる場面にホロリ。小鳥先生は、相変わらず女子二人に振り回されてましたね。
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このシリーズを読む度に思うけど、後半1割からの濃密度が物凄く高い。
出てくる登場人物全てが重要人物で、全てが繋がる瞬間が気持ちよすぎた。
医者と警察の事件に対する味方の相違点みたいなのもおもしろかった。医師としての今回の事件への解決の仕方に天久先生が悩んでいたところが印象的。
もうこのシリーズは毎回絶対面白いから新刊出る度にワクワクする!!
完全版、結局全巻買ってる自分が目に浮かびます
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破天荒かつ博覧強記の天才女医・天久鷹央と、彼女と同じ統括診断部で働く内科医見習い・小鳥遊優が不可解な事件に挑む、大人気メディカル・ミステリー。
2023年より実業之日本社文庫から刊行された完全版を読み、強烈なキャラクターと医療現場を中心としたトリックに魅入られ、すっかりファンになってしまったため本書を購入。
三つの場所で相次いで見つかった遺体。被害者はいずれも首すじに二つの傷跡があり、ほぼすべての血液が抜き取られているという。まるで「吸血鬼」が起こしたかのような連続殺人を、鷹央らはどう解決していくのか。ずっとハラハラすること間違いなし。
幾重にも張り巡らされたトリックとホワイダニット。医療現場を知り尽くした知念氏だからこそ描ける、非常にリアリティのあるシーンの数々に舌を巻くばかり…。
相変わらず読みやすい文体で、シリーズものながら本書から読み始めても問題ない点もグッド。総じて満足のいく読書体験だった。
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レーベルを新潮NEXから実業之日本社文庫に移しての天久鷹央の事件カルテシリーズ第1作目。
※ちなみに短編は推理カルテシリーズ。
東久留米市の公園、荒川の河川敷、東京湾の沿岸で続々と遺体が見つかる。どの遺体の首筋にも残っていたのは2本の傷。それはまるで、吸血鬼が残したかのようなものだった……。
診断医・天久鷹央とその部下小鳥遊優(物語の語り手)、研修医の鴻ノ池舞の掛け合いを楽しみながら、気がつけばあっという間に読み終えてしまった。
ミステリーとして楽しめるのはもちろん、外国人技能実習生の問題にも切り込んだ社会派の一面も。
そして、鷹央が犯人に対して一切の同情を寄せずに突き放したシーンは、読んでいて思わず身震いを覚えるほど。読み終えて余韻にたっぷり浸れる作者の表現力が相変わらずすごい。
さて、今回の出版社移籍に伴い、新潮NEXで出したものを焼き直した完全版と新作合わせて7ヶ月連続16冊刊行を実施するとのこと。
過去に出たものと比べながら読むのも面白そう。
全部買います笑
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あんまりすっきり解決ではなかったですが、面白かったです。
シリーズ全部読んでいますが、鷹央が成長している気がする。
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『天久鷹央の事件カルテ』シリーズの最新作.やはりこれはメチャクチャに面白い.成功の要因の一つは著者の分身とも言えるワトソン役の人柄と,かれの心理状態をちょっとしたジョークとともに記述する語り口だろう.医学知識がある人が読めば,一般人以上に楽しめること間違いなし.
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連続失血死の犯人と思われた、まさに吸血鬼といった様相の者はポルフィリン症とのこと。
毎度このシリーズは医療者として推理バトルする気持ちで読んでいますが、このポルフィリン症で腹痛や精神症状での救急搬送され精査されている場面、非医療者がみても青白いほどの貧血であれば、検査上もそれなりに貧血のはず。そこそこちゃんとした医者が診ている風の場面であるにも関わらず、貧血についての精査はふっとばして、消化器精査ののちにIBSなどを疑ってますという流れは無理があるのでは。ポルフィリン症を診断できないのは普通だが、貧血を本当にプロブレムに挙げてないのはご都合すぎるかな。
刺青、血液を混ぜて、とのことで、なんらかの血液感染症が大きく関わってくることは序盤から推測された。
ポルフィリン症の彼はあくまでも利用されており、事件の根本はHTLV-1によりALTを発症し余命幾許もない病院理事長が、かつて母乳感染させてしまい、HAMを発症してしまった娘のような存在のためにHTLV-1抗体を一生分集めていた、と。
まあそんなもんかなって感じで、今回はそこそこ。