紙の本
未来型AI(人工知能)搭載ロボットと人間との共存社会を示唆するSF作品への昇華。
2023/12/20 09:47
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
未来型AI(人工知能)搭載ロボットと人間との共存社会を示唆するSF作品への昇華。シリーズ初めは子供と親の成長物語にタングという不器用なロボットを介在させて描いた大人向け童話程度に見てたのだが、タングの成長に伴って問題は複雑化。感情を持ち、成長を続ける未来型AI(人工知能)と人間との共存という近未来型SFの世界に入り込んでいた。シリーズ・3でジャスミン嬢がベンに恋した結果、東京のカトウの元へ行ったように、タングも恋をして人間との違いに悩み始めている。結果としておとぎ話的展開で安易に済ませられなくなり、大きな事件や冒険が無くなったのが少々残念。
ところで「著者あとがき」で、本シリーズの完結を思わせる記述の後、「タングの冒険は終わりではなくしばしのお休み」であり「(成長した)タングの冒険の続きを届けるための充電期間」だと記している。私的には新シリーズも見たいと思いつつ、既に人間で言えば思春期に達したタングの描き方は非常な困難さを伴うことを考えると限界かなとも思う。
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チェンバーズ家に突然、東京に住むカトウ一家が
やってきた。やがて、チェンバーズ家の固い絆を
壊しかねない衝撃の事実が発覚する。背後には、
あのタングの生みの親が…。ぽんこつロボット&
ダメ男と一家の愛おしい日々を描く。
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思春期を迎えたタングと我が道を行くポニー、そんなチェンバース家に、老婦人のミセス·カッカーの同居、親友のカトウの来訪、てんやわんやの中で、発覚する事実。試される家族の絆。個性豊かなチェンバース家の平和を願ってやまない。
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思春期のタング。恋や人間的な体への憧れなど悩み多い。
娘ポニーとの関係にも問題を抱えたベン、今回は天才ポリンジャー博士の登場で問題大発生。チェンバーズ一家に隠されていた秘密もカトウ一家がやってきた事であらわになってくる。タングがどうなっていくのか成長を見守りたい。
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1年に1冊のペースなので
タングたちの成長録を見ているようだ。
ええっ!思春期ですか!なタングです。
今回はシリーズ裏で
ずっと張られていたらしい伏線の回収巻。
…いや、そんなのあったんだ。
まったく気がついてなかったわ。
ひとりだけ蚊帳の外だったので怒るベン。
結構ずーっと引きずっているので
最初のとき、そういえばこんな奴だったなぁ。
でも守るものも増えたことですし。
伏線のほうの話的には
今後どうなってゆくのかな。
もう巻き込まれたりはしないかな。
そうじゃなくても「ロボット」として
成長していくタングのことを見守りたいです。
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ロボットのタングが中心の6作目
久しぶりだったので登場人物?達を
確認しながら読んだ
タングは成長して人間なら思春期
難しい年頃になった
触れる感覚を感じたい
どうやら彼女らしいクラスメートも、、
そしてシステムにタングを製作した
ボリンジャーの娘ジュリエットが
父親への復讐のため操作して
今までの登場人物とロボットが
かき回される
でもベンとロボットのタングの
結びつきは変わらず強い
楽しく読んだ
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図書館で。
シリーズ物最新刊を借りたら、一巻前を読んでなかったことが判明。そういえばこの頃舞台になったみたいですね。
個人的には人間の子供と同じように成長するロボット、という存在をどのように受け止めて良いのかよくわからない。大分シリーズ読んでいるにも関わらず。
タングが人間と同じになりたいと思うという風に育てるのもなんだか違う気がする。だってタングはヒトじゃないし。それにしても反抗期のロボットとかやってられない。個人的には面倒見切れないな、という感想。ネコや犬なら面倒見れるけど口答えするティーンエイジャーなロボットとか悪夢にしか思えない。
作中、ベンがカトウに対して怒ってるけれども何を怒ってるのか理解できない。自分たちに黙って彼らを守っていたことが不満なのか?エイミーに対しての怒りも全然理解できない。正直ベンの怒りは自分の無知さと力不足に癇癪を起している拗ねた子供の態度にしか思えないし、それで自分が一番事態をわかっている・保護者で居ると思っている辺りがナンダカナーという感じ。
後は娘もわからない。あからさまに怪しい物を渡されて秘匿している意味も分からない。自分の手に負えない時点で誰かにもっと早く相談するべき。というか、自分で責任を負えない子供のプロジェクトを、娘が話してくれるまで待つ、という態度は放任だと思うし、親としてどうなの?と正直思う。
さらにその怪しい物体を特にきちんと調べもせず、当該者であるタングに装着させちゃうプロセスも理解不能だし、そのタングを怪しさ満点の黒幕の元に運んじゃうのも理解できない。というかプロジェクトに携わる人ってカトウしかいないのか?
まぁ正直言うと、シリーズ最初からタングを可愛いと思ったことが無いので、そこからしてこのシリーズを楽しむ層ではないのかもしれない。成長する人間の子供のようなロボット、でも人間ではない、は正直どういうカテゴリに入れて良いのかよくわからない。彼に人間と同じようなボディを作り知性を入れ替えるのが正解なのか。というかガワを変えたところでタングは人間になれるわけではないのだけれども。なんだかロボットの人権問題とかに段々発展しそうなので、そこは興味ないからそろそろこの辺りで読了しようかなぁ。