紙の本
非常に詳しく、思わず食指が動く内容です。
2023/11/18 21:41
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
和食をテーマに、和食の食材や歴史、東西での料理の違いなど、様々な切り口から著している1冊です。
非常に詳しい内容で、料理の写真が掲載されず、文章のみの体裁なのに、読み進めると思わず食指が動く、そんな仕上がりのグルメな出来栄えの新書です。文章も読みやすかったです。
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<目次>
第1章 人類の食、日本人の食
第2章 こんなにもある和食材
第3章 東と西の和食文化
第4章 都会と田舎の食
第5章 江戸と上方~都市部の食
第6章 二つの海~日本海と太平洋
第7章 海と里と山~里海・里地・里山
第8章 武家・貴族・商人の食
第9章 はしっこの和食
終章 いくつもの「和食」を未来へ
<内容>
そんなに目新しいことはなかった気がするが、細長い、歴史も長い日本の食をうまく分類、分析しているのではないか?武士や商人の食を示してるのは斬新。「○○料理」は、ここ最近の呼び方であり、地域でもっと素晴らしい料理があったことを知る。
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ひとくちに“和食”と言えども、その世界は多彩で多様。
日本各地や歴史の中での食を解説し、その継承をも考察する。
・はしがき
第1章 人類の食、日本人の食 第2章 こんなにもある和食材
第3章 東と西の和食文化 第4章 都会と田舎の食
第5章 江戸と上方―都市部の食
第6章 二つの海―日本海と太平洋
第7章 海と里と山―里海・里地・里山
第8章 武家・貴族・商人の食 第9章 はしっこの和食
終章 いくつのも「和食」を未来へ
・あとがき
参考文献有り。
日本って狭いようで広いなぁと実感する“和食”の数々。
その地に合った食材で生み出された“和食”の数々。
南北に亘る島国に内在する山や川、盆地や平野、海岸線には、
様々な自然環境があり、豊かな恵みが育まれる。
海の向こうから渡ってきた食材もまた、取り入れる寛容さ。
それらの食材や調味料に視点を当てて、
各方面の食についてを紹介し、解説しています。
東西でのすき焼きや餅、菓子。都会と田舎での米の利用。
ファストフードは、江戸の飯と上方の粉モン。
日本海側と太平洋側での食材の違い。
山の山菜、里の地域の野菜、里海の魚。
山と海を繋ぐ塩の道やサバ街道、煮貝の事。
公家の節供の食、武家の兵站保存食、街道での名物。
ハレとケ。沖縄諸島や奄美の食文化。
肉食、鯨食、昆虫食等々。そして各地の郷土料理。
但し、食材の解説が中心なので、それらの食材で、
どのような伝統食や郷土料理が生まれたかについては、
少ないのが、残念。ともあれ、実際にその地に行って、
食材を知り、その地の“和食”を味わってみたくなりました。
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『たべものラジオ』で聞いた話もちらほらありつつもやはり食文化の話は面白いなと再認識。東西の違いや後半の8章9章は個人的にも特に興味深いところ。