書ける範囲でこれだけ
2024/02/19 09:52
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投稿者:ロンバルド - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだつい最近まで政権内に入っていただけに、本に書ける範囲もかなり限られるはず。それを考えば面白い内容だと思う。
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【初めて明かされるスパイ戦争の最前線!】中国、ロシア、北朝鮮……。海外からの脅威に「外事警察」はいかに対峙してきたのか。極秘任務の数々、壮絶な闘いを語りつくす。
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北朝鮮による誘拐事件から始まってそれから後の種々の大きな事件を著したフィクション。日本人にとっては忘れられない大きな事件の外事警察の方々のご苦労は大変だったろう。しかし小生の人生の中では忘れられないものだった。
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元日本版NSCの局長。
面倒臭い奴らとの、目に見えない闘争。
正直、物足りない内容。まだ書けないこともいっぱいあるんだろうなと言う印象。
それに、日本には絶対にスパイ防止関係法令が必要ということ。
よく言われるが、「要らない」というのは、スパイかその支援者。
問題があるのであれば、削除する工夫はいるのだろうが、大体において、先進国で日本だけないという事実をちゃんと考えれば、それだけで必要性がわかるでしょうに。
どうすんだよ。
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実に面白い。国家権力の中枢にいた人間の思考回路がよく分かる。森功著「国商 最後のフィクサー葛西敬之」や「安倍晋三回顧録」などと合わせて読むと、さらに面白いだろう。
特に、プーチン氏の「センス」を指摘するくだりや、サリン事件や福島原発事故に強い関心を示す米国の国家意志を推察するところ。張り詰めた世界にいつづけた人間ならではの、冷徹で鋭い、そしてある意味フェアな視点があるように感じた。
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実際に起きた事件の裏側がわかる内容だったので面白かったが、秘録というほどのものではなかったかも?
少し期待外れでした。
最後の安倍さんとのエピソードは、安倍さんの人柄がよくわかり、感動的でした。
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日本の外事警察、インテリジェンスの代表的人物とも言える北村氏が記したリアリティのある記録書。
昭和後期以降の日本のインテリジェンスのメインストリームを捉えることができる。
日本の外事警察は国家の関心事項や治安・安全保障のリスクを捉えて活動している。
日本のインテリジェンスを事実上取り仕切っているのは警察と言っても過言ではないだろう。
対外的なインテリジェンス機関等との接点にもなる。
国内のスパイ活動も良く監視、検挙できているようにも思う。
海外との関係がある国内所在の団体へのアクションも適切と思われる。
北村氏の功績としては、第二次安倍政権で内閣情報官として特定秘密保護法の制定への貢献もある。
しかしながら、
シンプルな感想レベルだが、
この書籍をベースにすると、
日本のインテリジェンスコミュニティの連携はとても高度とは言えない、
外事警察の活動領域として国内の組織が対象になる、
情報収集の起点が海外機関からの情報提供やヒューミントに頼りやすい、
そして、日本の安全保障へのリスクとなる組織や国家に対する工作、監視といった能力は劣後している、
という印象を受けた。
実体はインテリジェンスコミュニティ各機関で各々能力を整備し、補完しているのだとは思うが、、
内閣のNSCの配下でインテリジェンスコミュニティがうまく連携して、
ヒューミント、イミント、シギント、オシント、その他情報を収集分析し、政策決定者に伝達し、
味方の保全も守りながら、
国内外のアクターを監視、工作するような絵姿には遠いのだと思う。
北村氏をはじめとした数々のインテリジェンスオフィサーが築き上げた土台から、さらに日本のインテリジェンスが成長していくことを期待したい。
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情報開示の制約や字数の問題もあり、それぞれのテーマについて素人な人間にとってはやや消化不良な部分が残った。登場人物の肩書きや役割も同様に難解さの一因であるように感じた。一方、文面から感じ取れる切迫感から時々の国際政治や外事の困難さの一面を嗅ぎとれただけでも収穫があった。最終章の特定秘密保護法に関しては、身近な出来事として理解が深まったことも評価できるポイント。
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中国、ロシア、北朝鮮・・・。海外からの脅威に日本の「外事警察」はいかに対峙してきたのか――。警察官僚、前国家安全保障局長として、数々の修羅場をくぐり抜けてきたインテリジェンス・マスターと『見えざる敵』との闘いは、外事警察が抉る平成の裏面史でもあった。知られざるスパイとの闘い、水面下での極秘任務の数々がいま初めて明かされる!
我々一般人が見えないところで、国益を害さないようにこういったインテリジェンス・オフィサーたちが奮闘してくれているんだなと実感する。スパイとの情報戦というイメージがどうしても強いしその一面が最も大事なのだが、オウム真理教や山口組など国内の組織に関しても海外との接触がありうる場合は監視対象になるんだなと面白かった。しかしメディアの情報操作は目に余りますね。TPPも機密保持法も、日本のために働こうという気概ある記者が少ないのか、何も考えていないおばかさんなのか分からないが、国の足を引っ張ることなく信用できる記事を書いてもらいたいものです。
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著者が経験した数多の事案を想像に難くない文章表現で、スマートにまとめられた書です。私のような一般人では立ち入ることができない世界を知ることができました。
「就中」を送り仮名いらずで読めるようになりました。
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警察官僚としてインテリジェンス畑を歩み、内閣情報官、初代国家安全保障局長を務めた北村氏直筆の書。表に出にくい話も多く、資料としても一級の価値があるのだろう。外国勢力、特にロシアスパイの日本での暗躍振りについては知らなかったので、勉強になった。
ただ、この手の偉くなった人の本にありがちな、自慢話を取り留めもなく延々と続ける調子からは逃れられない。
また、タカ派的で敵味方をはっきりと峻別する国家観・対外スタンスを明け透けに示している点も興味深かった。現実の国家間の関係はもっと複雑なのではと思ってしまうが、インテリジェンスの最前線にいるとそうした考え方になってしまうのは致し方ないのかもしれない。