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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
古田織部がいつ頃生まれ、武将として出陣した経緯、織部焼は織部本人が使ったのかどうか邸宅跡から出土したことで明らかにしたり、その死が大坂への内通という容疑だが茶人の持つネットワークを幕府が恐れたためではないかなどなど古田織部の生涯についてよくわかる。
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
チケットをもらったのであまり興味もなく見に行った古田織部展。最期の言葉「かくなる上は さしたる申し開きはなし」に感銘を受け、もっと知りたくなりました。読みやすい文章でわかりやすくて良かったです。
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●史料などから伺える織部の人格は、懇切丁寧に茶道の準則を指導するなど
暖かな人
●当初織部は中川家の貢献的ポジション。
●武士としての活躍の割に所領はすくなし。
●利休とは実際にも昵懇。織部が利休の使者的な役割を果たすことも。
●細川三斎との利休の見送りは史料にもある。
●近年、京都の織部亭発掘により、実際に織部が「織部焼」を茶席に使用していた
ことがわかる
●家康に自害させられたのは、内通云々でなく、織部が各大名に持つ非公式
ネットワークを恐れたからでは。
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織部好みという美濃焼、へうげもので有名な古田織部、文献資料を駆使して、その実像に迫ろうという意欲作。勉強になりました。
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第1章 一大茶人に至るまで―生誕から信長時代
第2章 利休の門人となる―豊臣政権確立期
第3章 師の側近として―天下人秀吉の時代
第4章 天下一の茶匠―関ヶ原合戦前後
第5章 巨匠の死―大坂夏の陣まで
終章 織部の実像
著者:諏訪勝則(1965-、神奈川県、日本史)
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古田織部を主人公にした茶道漫画「へうげもの」はよく知られていますね。
でも、改めて武人&茶人「古田織部」のことを知りたいなら、この一冊もあわせて読んでみるのがオススメです。
ご存知のように、「大阪夏の陣」で徳川陣営についていたにも関わらず、豊臣側に内通した罪で切腹しています。そのときに、古田家も解体されたことにより、家系図など詳細な文献が消失しているため、まだまだ不明確な事が多い。
それでも、古田織部が生きた時代から彼の美的感覚や茶道に関する精神を感じさせられます。
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利休の高弟であり、事実上の後継者であり、そして、師と同じく時の最高権力に切腹に追い込まれた古田織部、その謎に満ちた人物像に迫るのに使ったツールが利休の手紙であるため、古田織部の人物像に迫ることは、同時に利休その人の人物像に迫ることでもあった。
そして、その豊富すぎる人脈が、確立されようとしている権力/序列を脅かす『と判断され』た為、権力者に切腹に追い込まれる。
利休の最期を直接知っている古田織部は、自らの最期をどの時点で予見していたのだろうか…
願わくば、今後新たな史料が発見され、古田織部と様々な陶器の成り立ちに関する側面が明らかになることを望みたい。
さすがにもうちょい織部焼きの写真とか欲しかったのでその分星一つ減。
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『へうげもの』読了記念に読んだ。書状等の史料を中心に、織部とその周辺の史実がどこまで踏み固められるかを丁寧に追跡してくれている。終章で織部が書状でも芸術的に遊んでいたように思われる時があることを聞き、書状のような一見無味乾燥に思える史料にもそういった色づく特徴が見出されることもあるのかと発見があった。
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面白かった。
古田織部について深く理解することができた。
全て実在する資料に基づいて見解や別の考察が述べられており、様々な視点から織部について考えさせられた。
もう一度読みたい。
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信長・秀吉・家康と仕え、千利休死後の茶の湯界に重きをなした武家茶人である古田織部の実像に迫る一冊。文化人の側面だけでなく、武将としての活動内容も詳しい。茶の湯を介して築かれた広範な人脈と、それを支えた文芸への強い指向性が興味深い。