紙の本
家族の中の殺意
2023/11/27 16:43
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
幸せそうな家族の中に生まれた殺意というかゆがんだ嫌悪が、連続殺人事件を生み出す環境とは、驚きだ。確かに親と子、兄弟姉妹との間に、妬み恨み蔑む気持ちがあるのは不思議ではないが、それが少しのきっかけで殺意に変わる恐ろしさ。とておも怖いサスペンスミステリー。
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不気味な唄の歌詞とともに、次々と家族が死んでゆく……刊行以来、全国の少年少女に衝撃を与えてきた伝説のジュヴナイル・ミステリ長篇。〈解説〉松井和翠
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トラウマ児童文学といえば、個人的には「ぼくのまっかな丸木舟」あたりかなあ。迂生は小学校に上がるか上がらないか位の頃から、じいさんの蔵書を漁って高木彬光氏とかを読んでた、いけ好かないガキだったので、少々のことでは動じなかったと思うが、子供向けの本だと思うと、なんと言うんだろう、ガードを下げるんだよね。死人が出る、主人公の家族が殺されると言うだけで結構驚いた気がする。そうした興味抜きで、単にミステリとして今の読者を驚かせられるかというと少し無理がありそうな。真相は正直見え見え。今の小説だったら「これ、ミスディレクションじゃなかったら怒るぞ」レベルの、露骨な伏線が張られております。そういう意味では、昔ショックを受けた少年少女読者向けの本かも知れない。
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児童文学作家の鈴木悦夫氏が手掛けた児童向けの厭ミス。本書が刊行された89年当時、全国の子供達にトラウマを植えつけたと言われている。〈幸せな家族〉を題材にしたCM撮影に協力することになった一家が、不気味な曲の歌詞をなぞるように一人ずつ殺されていく……という内容。いわゆる「見立て殺人もの」だが、子供向けの単純なミステリかと思いきや密室の謎やアリバイ調査が織り込まれた本格推理小説となっている。挿入される家の見取り図、死者が遺したメモといったギミックも楽しい。プロローグの時点で大体の真相は予想できてしまうが、現代のミステリファンが驚きを求めて読むタイプの小説ではないだろう。
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保険会社のテレビCM(幸せな家族)に選ばれた5人家族とその撮影者スタッフたちと唄の話。
途中まで上がった熱が終盤うまく保たれることなく冷めてしまった。
1人1人の殺害現場と、唄をなんとか活かしたいとするストーリーの進め方に腹落ちできなかった。
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読みやすくスラスラ読める反面、世界観がトラウマになりそうなぐらいの構成。
子供からしたら、、、
いまでゆう子供はなんらかの障害があったのか、歌に沿って事件を起こしていく。
結末はまさかの、、衝撃的でした。
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かつて多くの少年少女にトラウマを与えたと言われる児童文学が文庫本で復刻って本屋で紹介されていたので読んでみました。有名なミステリー作品に似た内容ですが、犯人は(子供はともかく大人が読むと)すぐにバレバレの作品で、ミステリーというよりはむしろサスペンス小説と言う感じを受けました。
幸せな家族が次々と謎の死、そして、この作品が児童文学である意味の解説、でも、それでも、今の自分の年になって読むには、ちょっとつまらない作品かな。
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思ってたよりも面白くなかった。ミステリーと言うなら、ネタばらしにもうひと工夫欲しいところ。動機があるようでない所が怖いポイントなのだろうが、今ひとつだった。
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犯人は初めの方で直ぐに分かった(分かるように作られていたのかな?)
けど、なんとも言えない雰囲気とストーリー展開がめちゃくちゃ良かった
母親とお姉ちゃんがいい人だっただけに、死んじゃったのがとても悲しい
特にお母さんの最後は読んでいてとても胸が苦しくなった
特に気になる矛盾点も無いし、あちらこちらに伏線が散りばめられている
ほんのちょっとペロッとするだけで死ぬ農薬なんてあるのかな?とは思ったけど、全体的にミステリーとしてもよく出来ていた
大人3人組にも天罰が下って欲しいなあ
面白かったけど、もう一度読みたいとはならない
何なら怖いから手元に置いておきたくない本
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これがほんとに児童書?普通におもしろかったし、自分が子どもの頃この小説に出会ってたら、ミステリー沼にハマってただろうな、、
なんとなく犯人は途中でわかったけど、終わり方までは予想できず。歌には犯人本人の死も歌われていて、主人公も歌に沿って最後は死ぬというきれいな終わり方。お姉さんが自分の死を受け入れてる感があったのだけいまいち謎だったけど、お金持ちの一家で一人ずつ謎の死を遂げていくという気持ち悪さと妖しい美しさ?がなんともいえない読後感でした。
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意外性はないが、面白かった。唄の歌詞が、気味悪く、いい人もおらず、そこがよかった。
再読することはないかもしれないが、本屋で偶然この本に出会うことができて、よかったと思う。