次期公爵夫人の役割だけを求めてきた、氷の薔薇と謳われる旦那様が家庭内ストーカーと化した件 みんなのレビュー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：MIKA　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

｢氷の薔薇と謳われる旦那様｣がどうしてそうなってしまったのか。が解き明かされるまで結構長いのだけど、文章や言葉運びが読んでいて楽しくあっという間でした。
何よりヒロインのメンタルが強く、しかも明るくて前向きなのが良い。
お話の構成もしっかりしていて楽しく読みました。
欲を言えば、王子殿下目線のお話もあったら良いなと。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

父親の口約束で公爵令息アルバートに嫁ぐことになった伯爵令嬢ヴィオラには、前世の記憶があった。
「愛することはない」と無礼なことを言われ、その後も慣例無視な夫の態度にヴィオラも勝手にすることに決め、病弱だった前世でできなかったことをやろうと自由に動き出す。
そんなヴィオラに振り回される形でアルバートも変わっていくが、公爵家には彼が冷血になってしまった血の呪いともいえる過激な執着愛があって。
いつでも前向き元気な奥様と、本当は優しくて一途で不器用な旦那様の物語。

少しずつ明かされる謎や周囲の思惑の塩梅が見事。
一冊完結でまとまりもいいし、非常に良作だった。
公爵夫人の妄執かと思わせてやっぱり原因は公爵だったり、国王だったりする辺りの展開も好き。
結局誰か一人が完璧な悪役ではなく、噛み合わせで悪堕ちした感じよね。いや国王は愚劣なだけか。
でもこういう執着愛が重すぎる血筋っていうヒーローは恋愛ものでたまに出てくるけど、血に関係なく誰でも堕ちる可能性があるものだよね。
血を言い訳にブレーキを踏まず権力で黙らせてきたのが悪なのよ。
反面教師にして自制を続けるヒーローは偉い。
しかし家庭内ストーカー要素は薄めだわ。

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ラ・レーネ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

題名からヒーローがヒロインを家庭内でストーカーするヤンデレ系を想像していたのですが、何か違いました。どちらかというと､子供の頃からのトラウマを持ったヒーローをメンタルが強い令嬢が救い出して､めでたし！という感想を持ちました。前世､病弱だったというヒロインの設定は必要だったのか､疑問に思ってます。今世では初夜にヒーローに枕をぶつけるほど元気そうでした。途中､色々なことがありましたが､私が想像もしていなかった結末を迎えて､あれっ？ヤンデレちゃうやん！と…！内容と題名が乖離していると思ったのは自分だけでしょうか？…自分の読解力に自信がなくなりました。