- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |
「丸かじり」に歴史あり
2024/03/28 17:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズは、
もともとが「週刊朝日」に「あれも食いたいこれも食いたい」の連載で
その後「丸かじり」がタイトルについて、朝日新聞社版が出る。
そこから「五年たつとこんどは文春文庫になる。」
「つまり東海林さんは、雑誌連載、単行本、文春文庫、と同じネタで
三度にわたってガボガボかせいで・・・」と、
これは私が言っているのではなく、
文春文庫版の『ナマズの丸かじり』で解説を書いた中国文学者の高島俊男さん。
さすがにスルドイ(?)。
でも、私ならこう追記しますね、
「さらに選集で、同じネタで四度にわたって・・・」と。
この『大盛り! さだおの丸かじり「とりあえず麺で」』は、
これまで文春文庫になったシリーズ43巻1514篇から
「麺」をテーマとしたエッセイを選りすぐってまとめた一冊。
麺の話とくれば、なんといってもラーメン。
東海林さんの着眼点の凄さは、そんな「なんといっても」といった王道だけでなく、
タンメン、ソーメン。冷やし中華、鍋焼きうどん、立ち食いそばといったような
あまり陽のあたらない料理にも目配りできることだろう。
それにしても、日本人はいつの間にこんなにラーメンが好きになったのだろう。
今やうどん、そばをおさえて、日本人のソウルフードの趣きすらある。
東海林さんの「丸かじり」シリーズを最初からひも解けば、
そんな歴史も見えてこないか。
人に歴史あり。
ラーメンに歴史あり。
何より、「丸かじり」に歴史あり。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |