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良かったです。
2024/03/23 09:54
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投稿者:オハナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
囲碁の世界なので、解りづらいかと思いましたがそんなことはありませんでした。ストーリーの展開も良く一気に読んでしまいました。映画楽しみにしています。
武士の一分。
2025/03/17 07:55
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投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
貧しても痩せても武士。その一分、矜持をもって生きる主人公に共感。
その影響を受け、己を顧みて恥を感じ入った承認。やがて二人は刎頸の友に。
しかし、妙なことから・・・・・。
娘、絹のいじらしさと同時に武家の娘とのしての誇りが心を温かくもし、心を打つ。
良い父娘。
吉原のおかみの粋が実に良い。
短い場面の展開が、さすがに映画を感じさせる。とても心地よく読み進め、読後感も非常に良い。清々しく、晴れやかな読後感だった。
また、読みたい本。
落語はどんなだろうと関心を持った。聴いてみたい。
魔術的ロードノベル
2024/07/28 18:12
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投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画版ではどんなふうかと想像するに、まあまあ端正な武士が、印を彫ったり、チャンバラしたり、酒を飲んだり、碁を打ったり、旅をしたりするというシーンが次々を映し出されるのは、それぞれいい絵になるだろうし、その印象も清々しかったり、手に汗握ったりして、なんか高揚する感じがする。
特に碁盤の上の小さな世界に没入して、それがその後の生き方を変えてしまったり、遺恨の相手との決着をつけてしまったりするというのは、なにか魔術的であり、オーラを発しているようにさえ見えるのではないだろうか。
仇を訊ねて中山道の宿場町の山道を登り下りし、宿場町を巡り、峠を越える時の周囲を見回す視点なども爽快感がありそう。そういえば「天地明察」でも測量のために全国を巡り歩く旅路の映像に迫力があった。一種のロードムービーであり、旅程の映像だけで十分に見応えがあるだろう。
店賃も溜めるぐらい困窮しているのに毎日二合半も飲むのはどうかと思うが、うまい酒を味わう場面なら、それだけで絵になる。
主人公が仇と追う男は、江戸時代には誰も打つ人のいない序盤戦の打ち方をするという設定で、得体の知れない、内面の推しはかれない人物像を作り出しているのかも知れない。ところで実はこの僕自身が、現代においてさえ誰も打たない奇態な序盤の打ち方を愛用する者なのです。なので、この男の心情とまではいかないにしても、その性向的なところには共感できるような気がしてしまう。それは言語では説明できないが、それなりの理屈というか、ポリシーというか、光を感じる方角があるのであって、ことさらひねくれ者だったりするわけではないのだ。なんかすいません。でもその心の声は、そこはかとなく伝わっているような気もするけど、どうでしょうか。
敵討ちと、五十両を盗んだという疑いをかけられる、二つの筋が錯綜して進んでゆくことで、場面の転換や、内面の切り替えも複雑化して、それもまた混沌とした空間を作り出していっている。平凡な人間が、そうやって日々の暮らしを懸命に生きて、また旅をして風景が変わったりすることが、美しい映像であるわけで、さらに囲碁の魔術性や、碁盤を斬ったりする象徴を混ぜ込むことで、日常の向こう側にある新しい世界を垣間見ることができるという仕掛けなんでしょう。
品性と武士の矜持
2024/06/13 08:46
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投稿者:ランディ・B/M - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分のことしか考えない現代の日本人が忘れかけている品性と武士の矜持とは何かを再認識できた作品だと思う。自分に恥ずかしくなく生きていくだけでなく、周囲の自分より弱いものをいたわり、自分の考えや生き方を強制するのではなく、他人の生き方まで変えさせることのできた格之進に感銘を受けた。不正を暴いたことは正義であっても、それによって不幸になった者にまで配慮できるようになってさらに人間的な成長を見ることができた。
落語と小説で2倍以上の楽しみ
2024/06/03 18:03
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投稿者:だんだい - この投稿者のレビュー一覧を見る
落語「柳田格之進」を題材としている時代小説は、読んで聞いて楽しめる。
元々は、講談の一席を落語にしたこともあり、オチのなかった話だったそうだ。
古今亭志ん朝さんの場合は、オチらしいオチはなく、「柳田の堪忍の一席」と言って
締めています。
他の落語家も同様にオチらしいものをつけていませんでした。
1995年ころ、この噺を自らが演じなかった立川談志さんは、弟子の立川談四楼さんに持ちネタにするようにアドバイスします。
談志さんは、オチが面白くないので、談四楼師匠との芸談の中で、何とかしたいと考えていました。
そこで、二人は、刀一閃振り下ろして碁盤を真っ二つにし、散らばった碁石を指して
「見ろ、白黒がついた」というオチを考案。
そのオチについて、当時の朝日新聞記者の太田博氏は、「見事な工夫」と連載コラムで絶賛しました。
こうした師弟の噺への愛情が、このようなタイトルの形で後世に残ることは、落語ファンにとって望外の喜びです。
稀代の天才・立川談志さんとそれを演じ続けている立川談四楼さんに敬意を表したいと思います。
死して13年、立川談志は、落語ファンの中に生き続けていることを再確認できました。
誇りで娘を?
2024/05/03 20:27
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
誇りのため、切腹ねぇ…と思っていたら、お金のため娘を遊郭へ身売り?えー、でした。武士の誇りとはいえ、前半の展開は全く理解に苦しみました。誇りより、娘が大切なんでは?後半は良かったですけど