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試験の内容が面白い。ものを作ることに、あんな風に頭を使ってみたい。
最後のところはうるっと。人生、自分のテンションあがることをしたいね。
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宇宙兄弟 11
小山 宙哉
講談社
おすすめ度:90点
宇宙飛行士候補生・アスキャンが、砂漠70キロを踏破するサバイバル訓練の最終日。にも関わらず、六太は高熱にうなされ、ダウンしてしまっていた。辛い道中だったが、ようやくにして、最下位でゴール。
六太たち宇宙飛行士候補生の次なる訓練は、カムバックコンペティションへの挑戦だった。カムバックコンペティションとは、パラシュートの展開システムや、自動制御のローバーを作り、どのくらい正確にゴールへたどり着けるかを競う大会である。
しかし最下位でゴールしたE班のサポート役は、全くサポートする気のない屁こき技術者、ピコ・ノートン。しかも完全な酔っ払いだったのだ。
職員によると、ピコは帰還船オリオンの開発を任されており、さらにパラシュートの展開システムを開発・製造するサブプロジェクトの総合責任者とのことだった。しかも、日々人たちが帰りに乗るオリオンのパラシュートも、ピコが手掛けたものらしい。ピコはただの酔っ払いではない、試行錯誤を繰り返し、やっと今の使えるパラシュートシステムに仕上げた技術者であった。
六太たちE班の宇宙飛行士候補生は、決められた予算内でキャンサット作りに励んでいた。しかし、パラシュートがうまく開かなかったり、ローバーが障害物を越えられず、すぐ止まってしまうという問題が発生してしまう。
みんなが頭を悩ませる中、六太は車づくりの知識と大胆な発想力を駆使し、プログラムの変更とタイヤをスポンジで作ることで打開しようとする。
スポンジならギュッと縮めて筒に入れられ、走る時には十分な大きさに膨らむ、軽いし安いし、加工もしやすい。着地の時のショックもやわらげることができ、いいこと尽くしである。
これまで様子を見ているだけだったピコは、自分ができなかった発想と、失敗を乗り越えて良い物を作ろうとする六太の考え方に衝撃を受けた。
ピコはパラシュートの布を素早くキレイに畳みながら、作業の心構えを話し始める。それは、キャンサットが本物の宇宙船と考え、自分の隣にいる宇宙飛行士を一緒に乗せて打ち上げるつもりで、全部の作業をやれということ。そして、隣の男の命を預かったつもりで、パラシュートは女子が畳む方がより良いことを教えた。
ピコのアドバイスと、六太の大胆な発想のおかげで、E班にもようやく成功の兆しが見えようとしていた。
宇宙飛行士候補生の訓練、カムバックコンペティションの準備をする中、なぜか六太は、サポート役のパラシュート技術者、ピコ・ノートンから飲みに行かないかと誘われる。
酒の席には候補生たちの教官であるビンセント・ボールドもおり、どうやら2人は、失敗に前向きな六太を、共通の親友・リックと重ねているらしかった。
リックとピコとビンスの子供時代――。
3人の夢は、いつか自分たちでロケットを作り、宇宙へ行くこと。それは、『いつか宇宙へ行く』と毎日誓いを交わすほど、熱心だった。
しかし親や教師たちは、3人の夢に反対していた。将来は鉱山で働くよう強く説得していたのだ。ピコとビンスは反抗することが出来ず、宇宙への夢を諦めると言い出す。
2人の諦めの言葉を聞き、リックは激高した。
『こんなど田舎の街で宇宙に本気で憧れた3人が出遭えたんだ。俺はそれだけでも、奇跡だと思ってた。
拳を合わせる気がねえんならもういいよ。勝手に鉱山でもどこへでも行ってくれ――俺は絶対諦めねえからな』
それ以来、3人は決別してしまった。
そして――。
ビンスとピコが進学の説明会に出席した日の午後、リックは事故で死んでしまった。
乗用車に乗っていたリックは凍結した路面にハンドルを取られ、そのまま湖に突っ込んでしまったのだ。
ピコとビンスは、この日のことを死ぬほど後悔した。
後悔という言葉では、全く足りない程に――。
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ピコとビンスの話は何回見ても泣ける。
約束を現実にした2人は最高にかっこいいぜ…!!
そしてちょいちょい出てくるムッタの才能とか資質にワクワクする。
頑張れ頑張れ。
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「人生は短いんだ……!」何組もの兄弟たちが本気で生きて、宇宙を目指す。――砂漠でのサバイバル訓練を最下位で終了する六太(ムッタ)たち。しかしチームの絆は深まった。次の訓練での巻き返しをはかるが、サポート役についたのは酔いどれの技術者、ピコ。本気での失敗をくり返す六太に、ピコだけでなくビンスも惹かれはじめる。六太の姿で二人が思い出すのは、宇宙を目指すきっかけとなった大切な記憶。(Amazon紹介より)
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再読。隣の芝はどうしても青く見えてしまう。日々人という立派な弟を持つムッタを羨む新田。弟に道を示すため宇宙飛行士になった新田を羨むムッタ。お互いの兄としての葛藤を知ることで二人の間に友情が生まれた第10巻。
★心のノートにメモした言葉:『これを見ている人の中に今…「自分の居場所がない」と強く感じていて-小さな世界に閉じこもっている人がいたら聞いてください。それこそが外に飛び出す原動力です。』by 新田
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本気の失敗には価値がある(リックとムッタ)
人生は短いんだ。テンションの上がらねえことにパワー使ってる場合じゃねぇ(ピコとビンス)
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「ホコリ」いいわあ。字は間違ってないのに、なんだろう、このガッカリ感(*_*)
六太いい奴だから、荷物持っちゃうよな〜、多分( ´∀`)
そして、ケンカしたまま別れるのって、死ぬほど後悔するわ、確かに(/_;)
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新田さんが「南波の荷物は俺が全部持つよ、当然だ」というのがさり気なく良いなと思います。
責任も感じているのでしょうし、少し打ち解けあったこともあるのではないでしょうか。
宇宙兄弟は新キャラが登場するとき、
とても癖が強くてともすれば嫌な人なのかな
と思うような感じで始まっても
いつの間にか深く思い入れてしまうほど
人の描き方が上手いと思います。
ピコもそうです。
始めはどうなることかと思いましたが
ムッちゃんが
モノづくりには失敗することにかける金と労力が必要
と言ったことから少しずつ態度が軟化します。
ブライアンとピコがお酒を飲む約束をしていたというのは
聞くだけで辛く、後悔が募ることだろうと思います。
タイヤをスポンジで作ろうというアイディアに、
パラシュートのパの字くらいは教えてやるというピコ。
一つ前の訓練では不利な要因とされた
女子が三人いるということが「運良く」と表現されたのも
なんだか良いなと思いました。
一長一短であって、一面だけで評価するのはナンセンスですし。
パラシュートは、愛で開くというのも
ぱっと聞いただけではジョークのようでもいて
中々深い言葉です。
ムッちゃんがデニール・ヤングより安全運転、
とビンスさんの運転について思っているのが
なんだか面白いです。
ムッちゃんは自分の中に降り積もった経験を、
どんな小さなことでも無駄にはしない人だと思います。
ビンスさんから訊かれて、
俺の敵はだいたい俺です、と答えるのもムッちゃんらしい。
本気の失敗には価値がある。
本気だからこそ、意味がある。
何事にも真剣に向き合っていきたいと
改めて感じます。
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なるほど、ピコとビンスの変人ぶりには原因があったと。
それにしても、人の命を預かるパラシュートを作るとか、私なら胃に穴開くな。間違いなく。
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何もせず止まっているのは道端の石コロです_動いて動いて輝く石は流れ星…「生きた石コロ」です モノ作りには失敗すらことに使う金と労力が必要なんだよ パラシュートが開く生命線の収納作業は女がやるようになった 俺の敵はだいたい俺です 本気でやった場合に限るよ_本気の失敗には価値がある ミネソタ州ポットヒル 人生は短いんだ…!ああ…そうだ…!テンションの上がらねえことに…パワー使ってる場合じゃねぇ…!
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モノ作りには・・
失敗することにかける金と労力が必要なんだよ
いい素材を使ってるモノが
いいモノとは限らねえんだ
だけど、失敗を知って乗り越えたモノなら
それはいいモノだ(p.103)
要するに
パラシュートってのは・・愛で開く
おっと、うっかりだぜ
パラシュートの「ト」まで教えちまった(p.141)
俺の敵は、だいたい俺です
自分の「宇宙へ行きたい」っていう夢を
さんざん邪魔して
足を引っぱり続けたのは
結局俺でした
他に敵はいません(p.170)
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ムッタの人を見る目は、凄いと思う。名言も満載!自分の敵は自分!本気の失敗には価値がある!心に響きました!
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グッときたセリフ
「モノ作りには、失敗することにかける金と労力が必要なんだよ」
「本気の失敗には価値がある」
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ローバーの検討の部分、技術者視点&ひらめきがすごく参考になる。ムッタすごいなぁ。
俺の敵はだいたい俺、ってなんだかハッとさせられる。
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頭の中にあるものを形にする
頭の中にある
そのものがそのまま形になるわけではない
絶対に僅かにはズレる
そして頭の中にあるものは
全く間違いなく動くわけではない
試すことにより失敗することがわかる
失敗することがわかるから
次に試せる