紙の本
鮮やかに
2002/07/17 23:16
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投稿者:ポーリィーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な時代を自由に行き来し人間の本質を探ろうとする不思議な少年のお話、第2巻。圧巻だったのは、死刑を穏やかに迎えようとするキューピー顔のソクラテスと少年との対話。「知らないことを知っている」ソクラテスは、大弁論家でさえも窮地へと容易く追い込んでしまう深い探究心で、永遠の命を囁く少年の誘いを鮮やかに断ってしまう。読んでいてこれほど胸踊り気持ち爽やかになる物語は久々だった(悲しいお話なのに後味スッキリ…というのも不思議)。1巻を読んでいてちょっと少年は邪魔だなぁと感じてしまったのだが、この巻では必要な存在になっていた。
電子書籍
ソクラテス
2019/05/25 17:09
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
ソクラテスの顔のインパクトが凄いw
知らないから怖いのではなく、知らないから恐れることもないというのも真理か。
鉄雄はなんとも切ないなあ。
電子書籍
歴史・哲学メイン
2017/10/23 01:06
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投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一巻に比べるとだいぶ歴史と哲学要素が強くなってきます。
その中では人間的な面が強く出ている表紙絵の「タマラとドミトリ」が一番好きです。
不思議な少年との対比もこの話はコントラストが程よくて。
最初の話は悲しさが勝るし、最後の話は落ちに全てをかけた感じがすごい。
これはこれで力量を感じるのですが、読者として楽しめたかというと前者ほどではなかったように思います。
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気が遠くなるほどの時間を、過ごすには、人生は長いのか短いのか。。。彼ほど人を理解しようとする人を私は知らない。
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全巻すばらしいけれど特に2巻が好きです。
哲学的な言葉があったり、愛や皮肉や悪意や人間のさまざまな感情をうまく表現しています。
ソクラテスの言葉はずっと心に残るし、
夫婦の愛に涙して漫画を抱きしめちゃったり、
漫画嫌いな母もどっぷりはまって泣いていました。
絵自体もきれいですが、内容が本当に好き。
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シュールだ。見事に深層心理を衝いてる。
・戦後の日本、神に愛された声を持ちながら、誰にも理解されずに生きる男の生涯
・その飽くなき探究心で、死をも知ろうとする古代ギリシアの哲学者・ソクラテス
・遙かな未来。人からも神からも忘れられた土地に、2人きりで静かに生きた夫婦
・無罪を主張する青年と、妻を介護する老人が起こす、百万年に一度の奇跡
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個人的にこの2巻が絵柄もお話も全て好きです。
あまりに少年が神々しいので陳腐な言葉では言い表せないくらい。
特に好きな話「鉄雄」「タマラとドミトリ」
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この巻は、なんといっても
「鉄雄」
「ソクラテス」
特にソクラテスには・・・やられました!
もうだめ。
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どの話も面白かった。最後のが今いち?
被爆者の青年の話。
ソクラテスの話。
雪国の年の離れた夫婦の話。
無罪を勝ち取った俳優の話。
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ソクラテスは話し合おうと様々な人に語りかける。自分が何も知らないということを知る彼は未来を見て何を感じるのか。
そして、世界で初めて殺人がなかった一日を少年が追う
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昔友人に借りて読んで好きだったのに続きしか買っていなかったので、
じわじわ買い直すことにして、2巻。
ずっと食べてると苦しくなるし、こればっか食べていてもだめだけど、
やっぱり正しくおいしい、という感じで、
カツみたいだなと思った。
少年は少年で、神ではないのがたまらないです。
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時に笑い、時に涙する少年のキャラをあまり理解できないまま読んだ。
・鉄雄・・・被爆したけどいい歌声
・ソクラテス・・・知らないということを知っている
・タマラとドミトリ・・・人は闇の中で光を求め光の中で闇を探す
・レイリー・ヘイワードと山田・・・殺人の起こらない軌跡の日
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ミソジニーが目立つ巻だな~、と。
ルミ子(しかも舌をいきなりちぎる)、琴子、渋谷のギャル、レスリーを恐喝した女。
「ソクラテス」
ナチスは悪、原爆を落とした米は悪、じゃあ日本は?原爆を落とされた被害者?
「タマラとドミトリ」
14歳が36のDV男と強制的に結婚させられ、忍耐の一生を終える。それもまたいい人生。
ってなんだそりゃ??
この著者の作品を読むことはもうない。
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観察者として第三者ぶってた少年が、人間に思い入れを始めた。
ソクラテスの話は史実に基づいているんだね。勉強になった~ 「知らないというこを知っている」
タマラとドミトリの話は、なんだかせつない。お互い選択肢がそれしかない人生で、それを受け入れるしかなかった。やるせない。
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久々に馬鹿を見たな。みんなね、自分が本当に酷い目に遭わないとものなんか考えないよ。(p.108)
君は死んだことがあるかね?ないなら君は私を説得出来ない。君の命がもしも永遠なら、君は永遠に死を知ることは出来ない。(p.128)
「どう?森を出たい?」
「あなた・・やっぱり人間じゃなかったのね・・何もかも・・分かってたのね」
「君は光の中にいるときに暗闇しかさがさない人間だからね」(p.204)