失われたパリで生まれる
2024/07/01 16:54
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニンニクをルーツにもつ街、シカゴとの縁を感じます。哲学者として高い評価のオルグレンも、地元で黙殺されていましたしね。
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https://sarahbakewell.com/books-3/at-the-existentialist-cafe-2/
https://www.penguinrandomhouse.com/books/531085/at-the-existentialist-cafe-by-sarah-bakewell/9781590518892/
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実存主義の思想史として秀逸。登場する思想家の主要な概念や各思想家の様々な事柄に対する捉え方の違いを、折に触れて、少ない言葉で的確に整理し説明する手腕には驚嘆させられる。思想に対する深い理解がないとこうはできない。
以下、覚え書き。
p61~ 現象学の方法
p67~ 意識の志向性
p87~ ハイデガーの「存在」
p93~ 現存在および世界内存在
p190~ 生活世界
p217~ 不条理・虚無と決意(生の意味)
p224~ サルトルの「無」=実体でなく志向性でしかない意識
p263~ ハイデガーの大地とテクノロジー批判
p268~ ハイデガーにとっての「意識」=「森の明るい開けた場所」のようなもの
p337~ メルロ=ポンティにとっての意識=世界の「襞」のようなもの
p426~ ハイデガーの「死への存在」とサルトルにとっての「死」
p453~ 実存主義と21世紀初頭の現代(著者によるまとめ)
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「本は人生をすっかり変えてしまう。この事実を、ほかのどんな現代哲学よりも
はっきりと証明してみせたのが、1950年代から60年代にかけて世界じゅうに広まっ
た実存主義だった」
1933年、パリ・モンパルナスのカフェで3人の若者、 ジャン=ポール・サルトル、シ
モーヌ・ド・ボーヴォワール、レイモン・アロンが、 あんずのカクテルを前に、現
象学について熱く語り合っていた。 ここから生まれた新しい思想「実存主義」は、
やがて世界中に広がり、第二次大戦後の学生運動、公民権運動へとつながっていく―
―
ハイデッガー、フッサール、ヤスパース、アーレント、メルロ=ポンティ、レヴィナ
ス、カミュ、ジュネ……哲学と伝記を織り交ぜたストーリー・テリングで世界を魅了
した傑作ノンフィクション。
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実存主義の哲学者たち、サルトルとハイデガーをメインとして、ボーヴォワールやメルロ=ポンティ、その他様々な哲学者たちの人生や哲学、その時代を物語的に描いてくれている。
基本ストーリー形式なので読みやすく、かつ、彼ら彼女らの哲学についてもわかりやすく、しかも、関連づけながら説明されていて、すごくいい本だったのではないかと思う。
実存主義のテーマである、自由や不安、自分自身の本来的な人生をいかに生きるべきか、といった問題は、現代では自然と浸透してしまっているもので、改めて学び直してみる価値のあるものかもしれないと、著者は述べている。
彼ら彼女らの思想や哲学といったものは、その人の生きてきた時代や人間関係、彼ら彼女らの人生から生まれたものには違いないが、
その思想や哲学は、別な人が別な背景をもってみても、何かしら得るものがあるのかもしれないと思う。
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サルトルとボーヴォワール。2人について類書があれば、読んでみたい。翻訳は満点。ストレス無しでよみすすめられる