巨大な森と矮小な人の話
2010/12/19 09:08
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投稿者:ももんじゃ05号 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1 本書は、ある部族の中で生きる少年の成長譚である。
2 少年の世界では、深く大きな森の中で、神話の世界の猛獣に似た動物が跳梁跋扈し、人間なんぞ、実に、弱く小さな存在である。縄文時代か、アマゾンのジャングルかといった風情だが、部族の風習、風俗が非常に細かく書かれており、とんでもない話なんだけど、リアルに感じられる。特に、結婚関係の習俗は、今なら漏れなく人権団体が反対するところだが、このような結婚形態をとっている部族というのは、結構あった。生産性が非常に低く、人間が死に易い世界なので、父、母、子(あるいは祖父母)という役割は、個人ではなく、集団で考えないとまずいのだと思う。
3 もう、この本は、御用とお急ぎでない方は、実際、読んでくださいとしかいえませんなあ。アイアムアヒーローもそうなんだけど、詳しく書くとネタばれになってしまうのである。
4 なお、漫画の絵は当初は、なんかコミカルですが、巻数が進むに従って、だんだんとシリアス展開になるに従い、絵の方もシリアスになっていきます。ご安心を。
絵柄がごちゃごちゃ
2021/10/05 12:57
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
今どきはやりの異世界モノとは比べ物にならないくらい壮大な世界観が作り込まれている。遺伝子操作や様々な奇怪な生物などは上田早夕里のSF小説を思わせるところがある。しかし大変残念なことに絵柄がごちゃごちゃしているのがひどく、大変に読みづらい。
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遠い未来の一大叙事詩。テラフォーミングされた金星は独自の生態系を持つまでにいたりました。木の上で生活する主人公達の村は、狩りをして生活しています。独自の生態系をもつ、この森で主人公達の生き様が交錯して行きます。言葉を話すシシザルや暴力的な八分衆、凶暴な獣まで登場し話はすすんでいきます。主人公達の生活が垣間見えるおまけ4コマもついてます。
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原始時代のような世界で生きる人間の話。主人公は人間離れした肉体をもつ。
あとからわかることだが、舞台はテラフォーミングされた金星(暁星は金星のこと)。
村社会とはこんな感じだったんだろうなとか、生きるとは?ということを考えさせられる。
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300年の時間をかけて緑化された後、さらに1万年が経過し、巨大樹木が生い茂っている金星が舞台。生物、植生、人間の風習などの物語設定が細かい。
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異星の原始生活で、あんなことやこんなことがありましたって漫画かと思っていたら、どんどん展開されていくのは壮大なSF物語!予測不可能なストーリーにどんどん引き込まれていきます。ただ、レアすぎて一部巻にプレミア価格がついているのが難点。
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どこかの星、樹の上で原始的な生活をする人々のお話かと思ったら… いろいろと真実が解ってくる
好きです
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ゴリっとしたSF。
アバター(映画)を彷彿させる世界観。
つーか、ターミネーター2で寄生獣をパクったのに引き続いて、これもいただいちゃったんじゃないか。
だとしたら相変わらずキャメロンの情報網と選球眼は確か。
なぜならスゲー面白い!
絵のタッチは結構独特でちょっと古い感じなんだけど、考え抜かれた世界設定のうえで進むストーリーにぐいぐい引き込まれる。
「テラフォーミングされた金星」なんてあんまり一般受けしなそうなモチーフでよく連載できたもんだ。
あと全8巻できちんと完結してるのも良い。これぐらいが休日に集中して読めるボリュームという気がする。
マンガ喫茶で一気読みするのにもオススメ。
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人類が3世紀間だけで作り変えたという金星が舞台。しかし、住めるようにはなったもののこの惑星の自然は、地球でのような文明生活を人々から失わせ、原始時代のような狩猟生活に戻っていた。
物語は、特異な生物の狩りをするある村の男たちの様子を描くところからはじまる。
この惑星では人類は巨大に成長した木の上で暮らしており、地上は「地獄」と呼ばれ、鬼がすむと言い伝えられている。
狩猟の帰り、「シシザル」と呼ばれる凶暴なサルに襲われた主人公のヒルコたち。ヒルコの見事な戦いぶりに、シシザルのリーダーらしき言葉を話すものは、ヒルコに「お前はやがて地獄に行くことになる」と告げる。果たしてその発言の意味とは?
絵柄はなんというかギャグ調のような気もしますが、ストーリーはそんなことはなく、SFが好きなら面白いかなと思います。1巻だけではあまり惑星のことはよくわからないので、続きも読んでみたいですね。