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昭和40〜50年代の日本を振り返る、あるある本です。
2025/05/29 21:07
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が子ども時代を送った昭和40〜50年代に、日本人はどんな社会で生活していたのかを、「あるある」方式を用いて振り返った1冊です。
「○○だった」という小タイトルが付き、それについての解説文が付随する。これがひたすら繰り返される方式で書かれています。
どれも今の若者が聞いたら仰天するような、様々な昭和時代のエピソードが満載です。私は昭和50年代生まれなので、実際に体験したエピソードが多数ありました。昔を懐かしむ内容でした。
もう、当時の日本に戻ることはないでしょうね。今なら完全にアウトなエピソードが多過ぎますし。無理に「昔はよかった」とは言いません。
「昭和」は本当に輝いていたのか?
2025/05/29 07:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kapa - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年は「昭和100年記念」の年にあたるということで、各メディアは「昭和」を特集することが増えてきた。「昭和歌謡曲」、「昭和は輝いていた」、中には「あの時代には、飢餓、戦争、敗戦、占領、貧しさ…そして豊かさがあった。」ときちんと評価する一方マイナス面を相対化し、「昭和は日本人の国民的遺産である」とする論調も出てきた。この本は、今のブームに棹差すように「不適切な昭和」と、ある一時代をマイナスに評価するようなタイトルを冠している。また、帯もショッキングである。「列車のトイレが垂れ流し式」とか「髪を洗うのは一週間に一回」とか不潔極まりない時代のように書いている。また、目次章立てでは、「女性-差別もセクハラも放ったらかしだった頃」「女性は25歳で定年退職」というものもある。しかし、昭和生まれの自分にとっては、本書の目次にある事柄のほとんどは、まさにその通りの時代だった。「昭和は輝いていた」とか「皆が元気であった」とか、明るいイメージをメディアは喧伝しているはが、とんでもない、暗く、不潔で、臭い時代であった。あの永井荷風も『断腸亭日乗』では、時折東京が埃っぽく汚い街、海と川が汚いことを愚痴ることがあり、社会を批判することもあった。
第二次世界大戦前の昭和は、関東大震災で幕を開け、次第に軍国主義化し、全体主義国家となって戦争へ、そして敗戦という暗い時代ではななかったか。戦後の昭和は、皆貧しくその意味では平等な社会ではあった。この本にあることは、皆等しく共有して均衡していたのである。ところが一億総中流となり、それが崩壊してまた貧乏にもどってしまった。昭和は暗い時代だったのだ。
平成生まれの人は、ほんとにこのような時代が日本にあったのか、と不思議に思うだろう。この本は「逆・ディストピア小説」として読めばいい。コンプライアンスが重視され、AIが支配する息苦しささえ感じる管理社会で、過去の一時期のコンプラ意識ゼロだったあの時代を描写した書物が「再発見」され、時代へのアンチテーゼとして読まれていく…。
コンプライアンスは、まっとうな意識ではあるはが、ポリティカル・コレクトネスPCとして、有無を言わせぬ窮屈さを感じることがある。それが本来の姿なのか、それとも「ディストピア社会」なのか、この本を読んで考えることもできるだろう。
「ユートピア的昭和」は、同じく「昭和100年記念」の『陽だまりの昭和』(川本三郎 白水社2025)がある。庶民の暮しの中にあった温もり、小さな楽しみ、女性たちの輝き、青春、おしゃれ…まさに「不適切な昭和」の対極の「失われた昭和」を読むことができる。
これから時代が進んで、「平成100年記念」も顕彰されるだろうか。「国の内外、天地とも平和が達成」た時代として後世評価されるであろうか。
不適切な昭和
2025/05/10 15:37
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投稿者:むさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
言っていることは分かるんだけど「不適切な」でまとめるのはもったいないなぁ、と思った。こんな短い間でも社会は変化する、という視点の方が賢そうに聞こえる。
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