鹿の王
なにより大切にせねばならぬ人の命。
その命を守る治療ができぬよう
政治という手が私を縛るのであれば、
私は政治と戦わねばなりません。
黒狼熱大流行の危機が去り、
東乎瑠帝国では、次期皇帝争いが勃発。
様々な思惑が密かに蠢きはじめているとは知らず
オタワルの天才医術師ホッサルは、祭司医・真那の招きに応じて、
恋人ミラルとともに清心教医術の発祥の地・安房那領へと向かう。
ホッサルはそこで、清心教医術に秘められた驚くべき歴史を知るが、
思いがけぬ成り行きで、次期皇帝争いに巻き込まれていき!?
異なる医術の対立を軸に
人の命と医療の在り方を問う意欲作!
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
鹿の王 下 還って行く者
2021/12/03 07:25
おもしろかった
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:T - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな話かも知らずにコロナ禍に初めて読みました。これを、コロナになる前に書き上げておられたんですね…。すごい!
完結ということですが、まだまだこの続きを読みたいお話でした。
鹿の王 下 還って行く者
2015/08/21 14:18
バランスが悪い
3人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:北の本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノンフィクションを多く読むせいか、感染症や免疫に関する件は「何を今更」と思いながら半ば飛ばし読み。作者が一番語りたかったであろうこの部分が楽しめるかは、読者の情報量に大きく左右されるのでしょうね。説明に終始したようで、非常にバランスが悪く感じられました。
現実世界でも通用する常識が書かれる一方で、この世界でしか起きないこともあり、何か納得がいかない。魂が飛ぶとか、命の糸が見えるようになるとか、リーダーのように群れをコントロールできるだろうとか、ちょっとご都合主義に過ぎる気が。これもバランスの悪さを感じる一因だろう。
真の黒幕の動機も、標的も、ここまでのストーリー展開から見て、「えっ、そこなの?」と肩透かしを食らった気分です。
多分この作者の本はもう読まないだろうな
鹿の王 下 還って行く者
2015/02/13 11:13
思いが勝りすぎでは?
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:長脛彦 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幾つかの巻に分けても良かったと思われる構想がたっぷり盛りこまれていて、相変わらずの菜穂子節が満載。現代のウィルス学の知識が駆使されているが、時代設定を考えると無理があると感じた。作者が最新の情報を使って物語に現代性を持たせようとしたのだろうか。そうした思いが勝りすぎて、疫病の治療にあたる医療陣の話が理屈っぽくなり、あまりにもこしらえすぎになったのが残念。この作者なら、もう少し知識を咀嚼して膨らませ、余裕のある展開にできたのはと惜しまれた。
鹿の王 下 還って行く者
2015/05/31 18:43
本屋大賞ですか、これが
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりんぐりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「海賊と呼ばれた男」の受賞や、川村元気作品がノミネートされるようになり、「本屋大賞」の看板が信じられなくなってはや数年。
ノミネートされたこの作品と、ノミネート&直木賞の「サラバ」を読みました。
この作品は、何といっていいのか。はぁ、そういう話なんですか、というくらいの印章しか持てませんでした。上巻の出だしは、これから始まる物語に期待ができたので、わくわくしながら読み進めましたが、徐々に尻すぼみと言うか、はぁ、そういう話ですか……としか。
キャラクターもバラバラ出てくる感じで、誰がどんなキャラなのだかわかりづらくついていけませんでした。もっと飛鹿との生活を丹念にえがいて欲しかったなぁ。
個人的には「サラバ」のほうが面白いとは思いましたが、それにしても、「大賞作品」としては疑問符がつくもので。本屋さんが今年一番売りたいと思った本がこれなら、出版不況と呼ばれる現在の状況はやむを得ないかなぁと思います。
鹿の王 下 還って行く者
2017/02/14 21:58
読みました
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
上下一気に読みました。
人気作みたいだけど、私はそこまで好みでもなかったかな。
余韻がある感じの終わり?
外伝出たりするのかね。
鹿の王 上 生き残った者
2017/02/14 08:14
上橋菜穂子
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
上橋菜穂子さんらしい、しっかりとしたお話。
逃げ出した奴隷ヴァンと医者のホッサルが主人公。
登場人物も魅力的で下巻も楽しみ。
鹿の王 下 還って行く者
2015/10/21 05:59
辛かった
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻を読んだからには、下巻もとチャレンジはしたものの、正直、辛かった。未だに良い作品だったとは思えない。少なくとも、子供向けではない気がする。
鹿の王 上 生き残った者
2015/10/21 05:53
名作なのか?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
囚われの身になった挙句、謎の病気に侵され…冒頭に惹かれ、また本屋大賞にも選ばれたと聞いて購入してみたが、さて―というのが実感。それほどの名作とは、どうしても思えない。
鹿の王 上 生き残った者
2015/08/21 14:16
娯楽小説
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:北の本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の本は初めて読みましたが、この作品も、作者も評価が高いのは分かりました。
世界観や登場人物の設定・情動も分かり易く、物語に引き込まれ一気に読みました。
面白い、確かにとても面白い。だが、それだけ。深く心に刻まれることはなかった。
多分、一人一人が好人物過ぎて、凄みやいやらしさが感じられなかったせいだろう。どこかで読んだ話をつなぎ合わせて、別の面白い話に仕立てたような印象。
読みながら、「風の谷のナウシカ(コミック版)」が懐かしくなりました
鹿の王 上 生き残った者
2015/08/29 01:25
初めての上橋作品
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
元々人から守り人シリーズがおもしろいと進められて上橋さんを知っていたのだが、子供向け?と思い手が出ずにいました。
本屋大賞受賞をきっかけに、まずはこちらを購入。
登場人物が多く、日本人の名前でなかったり地名も読みにくいので、何度も確認しながら読むのは大変でしたが、上下巻一気読みでした。登場人物は魅力的で物語は楽しめたのですが、気になってしまったのが2点。
医療技術の水準と物語の世界観があっていない感じとラストの部分です。ラストはなんだかぽわ~んと終わってしまって。。。尻切れトンボ。もうちょっと書いて欲しかった。
今度は守り人シリーズも読んでみようと思いました。
鹿の王 下 還って行く者
2015/08/17 01:54
現代医学を本書の世界観にもってきたところが秀逸。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Z戦士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻に引き続き、寝食を忘れて3日で読了。タイトルからはあまり良い終わり方を期待出来なかったが、もともと童話作家であるからなのか、予想に反したエンディングであった。やはり私は上巻の第一章が一番のお気に入りだ。そのあと失速した感は否めない。とはいえ、人体を森に例えたところなどは、医療関係者が読んでも感心してしまった。総じて満足のいく作品ではあった。
2015/03/26 09:17
だからこそ人は足掻く
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
足りない。『鹿の王』に対する満足感が。外伝に図らずも期待してしまっているのが、広大かつ深淵、それでいてなじみ深い上橋ファンタジーの魅力。この世に生を受けたその時からどう足掻こうが死とは隣り合わせ、だからこそ人は足掻く。やわな共生、共存なんてもんじゃなく無数に複雑に紡ぎ合い絡まり合う命の糸がこの世界の私たちの「網」となっている。最後のホッサルの独白で<光る葉っぱ>がかすかに光る場面。光ったのではなく「ピカ・パルがかすかに笑った」そう思えた。
鹿の王 下 還って行く者
2014/12/03 15:16
一気読みしました
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Pen - この投稿者のレビュー一覧を見る
今の世の中を投影したようなテーマで、色々と考えさせられるました。
2017/10/19 23:16
楽しかった
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の名前や固有名詞など、なかなか覚えられなかったのが難点でしたが、いつのまにかファンタジーの世界に引き込まれて没頭できる一冊になりました。
鹿の王 上 生き残った者
2017/01/23 18:06
まさに重厚
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
上橋作品の魅力は人々の生活の描写がしっかりしていてリアリティがあるところだろう。今回も期待を裏切らないどっしりしたファンタジー。このところ次々と女性のハイファンタジーの書き手が現れているが男性作家の名前は聞かない。みんなラノベに行ったのかな?