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21件
カエルの楽園
著者 百田尚樹
国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる……。単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。(解説・櫻井よしこ)
カエルの楽園2020(新潮文庫)
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カエルの楽園
2017/09/04 10:58
国を滅ぼすのは国民世論の先導者たち
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
国家防衛の考え方について、日本の現状がわかりやすく描かれています。
日本対アメリカ、中国、ロシア、北朝鮮、韓国などとの国際関係は
各国の国家元首やナショナリティーにより変化しますが、
日本の国内世論は、与党、野党、コメンテーター、在日、左翼、右翼など
の言動やフェイクニュースなどで簡単に誘導されます。
日本人は、戦争は起きないだろう。大丈夫だ。
と、防衛に対して真剣に考えてはいません。
この本を教材に、テレビ討論会などをして欲しいと思います。
この本の内容はマンガで表現することができ、小学生から討論に参加できます。
是非、NHK番組でお願い致します。
カエルの楽園
2017/09/04 09:02
日本を風刺した大人の寓話です
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、百田直樹氏の日本の現状に対して風刺した大人の寓話です。国を追われた二匹のアマガエルが放浪の末に楽園にたどり着きます。そこは「ナパージュ」と呼ばれ、「三戒」や「誤りソング」という奇妙な風習によって平和が保たれていました。しかし、そこへ突如、ウシガエルが楽園にやってきて、その土地を占領していきます。一体、ナパージュはどうなるのでしょうか。ここで、「ナパージュ」とは日本を指しているのですが、これはローマ字で書けば、「NAPAJ」となり、「JAPAN」を反対から読んだものです。また、「三戒」は憲法第9条であり、「誤りソング」は「自虐思想」です。本書では、百田氏のユーモアも満載され、筆者自身も物語に登場しています。読者のみなさんには、本書の内容を楽しむだけでなく、その中に隠された百田氏の見事なユーモア謎解きにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
カエルの楽園
2017/12/12 18:02
若い子にぜひ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:葉隠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の未来を風刺した作品。
これからの日本を生きる日本人の若者にぜひ読んでもらいたい一冊。
中高生でも読みやすい文になっています。
学校で読むべきだし(無理かな・・)、学校図書館にも置いて欲しい。(無理だよね)
最後、驚きました。イラストは百田さんが描いていたのですね!
何とも味わいのあるカエルの絵で、とてもお上手。
エグい内容と、とぼけたカエルの絵のコントラストが、逆に読者に恐怖感を与えると思いました。