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豊臣大坂城―秀吉の築城・秀頼の平和・家康の攻略―(新潮選書)
豊臣秀吉は四度の工事を経て、自らの根城(ねじろ)を惣構えで固めた難攻不落の巨城へと変貌させた。秀頼統治下の大坂は「パクス・オーザカーナ」ともいうべき繁栄を謳歌するが、徳川豊臣二重公儀体制のバランスが崩れた時、両軍は激突、城は灰燼に帰した。その城内の様子や真田丸などの堅固な防御を、考古学的発見と歴史的文献を駆使して再現する。
豊臣大坂城―秀吉の築城・秀頼の平和・家康の攻略―(新潮選書)
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豊臣大坂城 秀吉の築城・秀頼の平和・家康の攻略
2015/08/27 13:18
大阪の精神的支柱となっている大阪城をよりよく知るために
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在の大阪城は、關一市長時代に市民の寄付によって再建された「三代目」。この三代目は、徳川政権によって再建された「二代目」の石垣を土台としている。
豊臣秀吉によって築かれた「大坂城」は、徳川政権によって徹底的に埋め立てられた。そのことが、近年の発掘作業によって明らかになっている。豊臣秀吉の大阪城に象徴される、豊臣時代の日本の平和について、本書を読むことによって明らかになる。教科書で知っている知識の一歩先を知るためにも、必読の一冊。
豊臣大坂城 秀吉の築城・秀頼の平和・家康の攻略
2018/07/26 22:48
家康の思惑はどこに
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:そうしこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
笠谷氏の論考はいつも実証的で実に面白いです。個人的には関ケ原についての書籍を読んで以来、読み漁っています。
ただ、家康の豊臣家に対するスタンスについてはどうか。大阪陣以前の動向については賛成です。ただ、「国家安康」に代表される開戦以降の経緯は家康側に好意的すぎるように感じます。笠原氏は論拠に従い説得力のある話を展開されているのですが、根本的にどうか、という疑問が拭えません。
何といっても全国二十万の大軍と莫大な費用を動員し、多数の戦死者を出しながら豊臣家が滅びるその日まで豊臣家の存続を願い和睦の道を探っていた、というのは無理があるのでは。
なお、豊臣家側の字句や態度にいろいろ問題があったことは間違いないですから、家康の行為自体を批判するつもりはありません。あくまで家康の「思惑」に関するところです。
豊臣大坂城 秀吉の築城・秀頼の平和・家康の攻略
2016/02/23 01:47
二人のバランスが悪い。
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
笠谷パートが面白いのに反して黒田パートがつまんなすぎる。発掘に基づく実証的な話で面白いのを聞きたかった。せっかく二人で本を作るなら、相乗効果が欲しい。黒田さんの方に努力の余地を感じました。