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【期間限定価格】小林カツ代と栗原はるみ―料理研究家とその時代―(新潮新書)
著者 阿古真理
テレビや雑誌などでレシピを紹介し、家庭の食卓をリードしてきた料理研究家たち。彼女・彼らの歴史は、そのまま日本人の暮らしの現代史である。その革命的時短料理で「働く女性の味方」となった小林カツ代、多彩なレシピで「主婦のカリスマ」となった栗原はるみ、さらに土井勝、辰巳芳子、高山なおみ……。百花繚乱の料理研究家を分析すれば、家庭料理や女性の生き方の変遷が見えてくる。本邦初の料理研究家論。
小林カツ代と栗原はるみ―料理研究家とその時代―(新潮新書)
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小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代
2017/12/05 21:19
食卓をどこへいざなうか
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれの料理研究家の生い立ちや幼少期や成人後の食体験、食に対する考え方が、紹介する料理に方向性を与えているところが興味深かった。日々の食卓を豊かにするために、レシピを書く側の志向と読み手の悩みが時間の流れとともに変化しながら手を取り合ってきたことがよくわかる。
個人的には、きっとこれからの家庭料理は、もっとシンプルな方向へ行くのではないだろうかと思う。一食あたりの品数を減らし、調味料の種類を減らし、使う食材の種類を減らしたら、冷蔵庫も台所もすっきりするじゃないか。最後に紹介されていた高山なおみの言葉「レシピは料理家のものじゃなく、生活をしているみんなのもの。毎日食べるごはんがおいしすぎるのは、体にも気持ちにも、毒だという気がします」に、世の中のうまい料理作れ圧力に辟易している人がたくさんいると感じた。安く、安全で、温かいものが食べられれば良いという発想が浸透してほしいなぁ。
小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代
2015/08/20 10:33
新しい切り口の現代女性史
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:HIDE - この投稿者のレビュー一覧を見る
小林カツ代さんの著書には結婚した当初、教えられることが多かったので題名にひかれて購入。
この本は料理研究家を通してその時代の女性について考察していて、おもしろかった。
2019/05/17 23:56
料理研究家という人々
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性が女性として社会に進出していくことの意味を考えさせてくれる本。料理研究家の女性たちの列伝を通じて、日本社会の変化も読むことができる好著。