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9件
沈黙の春(新潮文庫)
著者 レイチェル・カーソン , 青樹簗一/訳
自然を忘れた現代人に魂のふるさとを思い起こさせる美しい声と、自然を破壊し人体を蝕む化学薬品の浸透、循環、蓄積を追究する冷徹な眼、そして、いま私たちは何をなすべきかを訴えるたくましい実行力。三つを備えた、自然保護と化学物質公害追及の先駆的な本がこれだ。ドイツ、アメリカなど多くの国の人々はこの声に耳を傾け、現実を変革してきた。日本人は何をしてきたか?
沈黙の春(新潮文庫)
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沈黙の春 生と死の妙薬
2015/05/05 09:52
沈黙の春
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Carmilla - この投稿者のレビュー一覧を見る
環境学を学ぶ上では、絶対に外せない本である。本国で出版されたのは1962年だが、半世紀以上も前から化学薬品の危険性を唱えていたことは、敬服に値する。彼女が指摘したDDTについては、現在の知見からすると誤りが多いといわれているが、当時の環境学ではほとんど顧みられなかった生態系への影響を、世界中の環境保護運動に取り入れ、人間が生きるための環境を見据えた環境運動のきっかけになったアースディや国連人間環境会議への影響は大きい。この本はまさに「環境学の古典」である。作者は本作執筆中からガンに苦しみ、その痛みに耐えながら執筆活動をしていたのかと思うと切ない思いにとらわれてしまう。現代の地球環境を、天国から作者はどんな思いで見つめているのだろうか?
沈黙の春 生と死の妙薬
2022/08/31 20:29
一人一人にできること
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:モリンガ - この投稿者のレビュー一覧を見る
便利さと引き換えに、私たちは日々、知らず知らずに地球全体にダメージを与え、とんでもないことを引き起こしてしまっている。今は、できるだけ多くの人がそのことに気づき、自分たちの行動を見直す時。この美しい地球から生命がいなくなるんて想像したくない。
沈黙の春 生と死の妙薬
2022/04/06 16:01
ダーウィンの嘲笑
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
地球温暖化が叫ばれる半世紀以上も前から放射能と化学薬品により生物学的無知のむくいを受けてきた人類。この世界は人間だけでなく動物も植物もいっしょにすんでいることを再認識すべきである。