- みんなの評価
3件
大元帥 昭和天皇
著者 山田朗
大日本帝国において、天皇は軍事を統帥する大元帥であった。では、天皇は軍部からどのような情報を得て、それに対してどのような質問や意見を発していたのか。また、国策・戦略・作戦の決定に際して、どれほどの役割を果たしていたのか。史料から浮かび上がってくるのは、大元帥としての自覚と責任感を持ち、主体的に戦争指導を行っていた天皇の姿である。その軍事知識は豊富で、非凡な戦略眼によって統帥部の戦略・作戦の欠陥を鋭く指摘することもあった。昭和天皇の戦争指導の実像を描き、その戦争責任を検証する。
大元帥 昭和天皇
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
大元帥昭和天皇
2023/08/24 20:23
大元帥昭和天皇
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和天皇と軍令部総長、参謀総長の記録を中心に、昭和天皇がいかに戦争に関わってきたのか、統帥権をどのように考えていたのか、などを論じている。天皇の戦争責任についても最後に触れており、他の国も参考にしていて、興味深かった。
2024/12/24 20:51
戦争責任
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和天皇のイメージは、平和を愛し、植物を愛し、太平洋戦争後荒廃した全国を巡幸し復興を励ました。等と思う人が多いだろうが、戦時中帝国陸海軍の最高司令官であり統率者であった事を思い浮かべる人もいるだろう。天皇が作戦や戦争指導にどのように関わってきて、その責任は?を研究者の目から見たのがこの一冊。一次資料から導き出された天皇と時の軍部指導者とのやり取りを丁寧に書いている。研究論文的色彩が濃いが、読み終わったときには結論がよく理解できた。
大元帥昭和天皇
2020/07/11 09:43
日本帝国軍最高司令官としての昭和天皇
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和天皇についての本は沢山ありますが、本書では大元帥と冠されています。つまり、日本帝国陸海軍の最高司令官としての昭和天皇という意味でしょう。とはいっても、昭和天皇がすべての作戦を指令したのではなく、戦局について知らせられてはいたと言うぐらいでしょう。しかし、それでも、昭和天皇は、戦局について時点時点でどのように感じていたか、とくに終戦時にはどうだったかは、興味があるとことです。それを中心に構成されている、興味深い一冊です。