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16件
昭和史講義
著者 筒井清忠
昭和史をめぐっては、実証的研究が着実に進んでいる。にもかかわらず、一般向けにその成果を紹介したものは少ない。近現代の歴史教育にも、最新研究が反映されているとは言い難い。なぜ昭和の日本が戦争へと向かったのか。その失敗の原因はどこにあったのか。その解明に向けて、戦後七十年を機に、気鋭の研究者の最新成果を結集。より進んだ探究をしたい人向けに、邦語で読める参考文献ガイドを付す。昭和史の真実を知りたい読者におくる、最良の戦前期昭和史レクチャー。
昭和史講義【戦後文化篇】(下)
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2020/09/13 21:26
昭和史講義‐戦争への道
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
各章を別々の専門家が、それぞれのテーマに沿って執筆している。
入門というより、最低限の知識はもって読んだ方がいいかもしれない。その上で、最新の研究を数多く紹介し、それを踏まえて論じている。
2020/03/31 10:16
研究者が新たに判明した事実や過去の議論を参照して、歴史を掘り下げる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:y0a - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズの1巻目を少し別の角度から補足する内容。昭和史の各ポイントにおける歴史の謎を、それぞれの研究者が新たに判明した事実や過去の議論を参照して掘り下げる。謎がほぼ解けたものや、より深まったものなどいろいろだが、実証的である。
「学問的評価にとても耐えないような昭和史本」(まえがきより引用)へのアンチテーゼ。
2020/03/31 10:12
“最低限ここからはじめましょう”的な本だと期待(自分は詳しくないので)
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:y0a - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史研究の新しい知見を全く無視した、低レベルの昭和史本が跋扈する現状を憂いて、研究者達が一般向けに本書を編んだ、ということらしい。
歴史って思っているよりずっと複雑で、多くのプレイヤーが偶然/必然に絡み合って生み出されるのだな、ということがよく分かる感じがする。単純な敵味方図式では、何一つ語れない――その実感がつかめただけでも、読んで良かった。
この分野により詳しい人から見れば、いろいろコメントもあるのだろうが、“最低限ここからはじめましょう”的な本だと思うのだけれど、どうでしょう。