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6件
月と蟹
著者 道尾秀介 (著)
注目度ナンバー1の著者による少年小説の傑作! 「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。何でも」──家にも学校にも居場所が見つけられない小学生の慎一と春也は、ヤドカリを神様に見立てた願い事遊びを考え出す。100円欲しい、いじめっ子をこらしめるなどの他愛ない儀式は、いつしかより切実な願いへと変わり、子供たちのやり場のない「祈り」が周囲の大人に、そして彼ら自身に暗い刃を向ける……。鎌倉の風や潮のにおいまで感じさせる瑞々しい筆致で描かれ、少年たちのひと夏が切なく胸に迫る長篇小説。 第144回直木賞受賞。
月と蟹
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月と蟹
2020/12/07 21:59
秀逸
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間になりかけの危うい時期の少年少女の心の葛藤から生まれる、空想のようで酷く現実的な感情の具現化がとても秀逸。掴めそうで掴めない感じの描写が、ちょうどこの時期の子供達の心そのもののよう
月と蟹
2014/01/24 15:01
子供の心
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供のころのひがみ、やきもちなど、主人公の細やかな心の小説です。
子供のころのなつかしい気持ちが蘇ります。
お子さんをお持ちの方は、そういえば俺もこんなだったと、自分の子供の気持ちに気づかせてくれる小説だと思います。
月と蟹
2013/12/30 20:10
子供と大人と、シークレットベース
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが通り過ぎる、小学校時代の、あの頃。世の中の仕組みも、まだ良く分からなくて。大人の世界が、怖いような憧れのような。そんな中で出会う友達と、共に作る秘密基地。共有する悩み、そして時に突っ走る、妄想。親友二人で作り上げた世界はとても心地よかったけれど、そこに女の子が加わることで、微妙に狂い始めるバランス。そして分かってしまう、真実。
あの頃を思い出して、ちょっとキュンとしたい方にオススメの一冊。