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5件
日本史のツボ
著者 本郷和人
日本史は暗記科目じゃない!
天皇、土地、宗教、軍事、地域、女性、経済。七つのツボを押さえれば、日本史の流れが一気につかめる。
最もコンパクトな日本通史、登場。
大事なのは疑問を出す力、仮説を立てる力、そして常識の力。
人気歴史学者が面白くかつ明快に日本史を解説する。
「天下分け目の関ヶ原」は三度あった
律令制は「絵に描いた餅」
応仁の乱、本当の勝者は?
銭が滅ぼした鎌倉幕府
皇位継承 ヨコとタテの違い
川中島の戦い、真の勝者は武田信玄
貴族と武士の年収は一桁違う?
などなど、目からウロコのトピックも満載
日本史のツボ
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日本史のツボ
2018/07/31 17:24
日本史大好き
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KEY坊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史や日本史の教科書に登場する太字の重要語句をテーマ別にわかりやすく、簡潔に説明されていて、頭の中を整理するには持って来いの新書となっています。
日本史のツボ
2020/08/10 11:44
七つのキーワードで読み解く日本史
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、天皇・宗教・土地・軍事など七つのキーワード(ツボ)に基づき、日本史の流れをつかめる内容となっている。いつもながら著者のリアルに歴史を見るという視点には、教科書や通史のような退屈さがなく、日本史嫌いの読者も抵抗なく読破できるだろう。その視点の一端は次のとおりである。◆日本の仏教は聖なる存在としての独立性が乏しく、修行や教義の研究より形骸化した儀式を重んじるようになっている。仏教とは釈迦の教えを知ることで解脱への道を歩むものであり、お経はその教えを記したもの。中国ではサンスクリット語を漢字に訳したが、日本では自国の言葉にされることなく、今日に至っている。◆律令制は絵にかいた餅である。律令はすべて漢字、古代の日本で文字を読める人はごくごく一部であり、誰がこれを読み誰が守ったのか。◆戦の勝負の判定も歴史学者によってさまざま。著者の基準は明確。「戦を仕掛けた側が目的を達成できれば仕掛けた側の勝ち。達成できなかったら仕掛けられた側の勝ち。」したがって、何が戦の目的か誰が勝ったかを明確にしないと戦について論じたことにはならない。
日本史のツボ
2018/04/11 20:37
野心的な試み
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
七つの切り口(天皇、宗教、土地、軍事、地域、女性、経済)から、日本史の流れを概観。
1項目で1冊となるような各テーマを30ページ程度でまとめるという、野心的な試みですが、雑駁な印象を否定できません。また首肯できない主張(天皇は土地争いを解決するための存在、源実朝の暗殺理由は京かぶれ等)も散見。
ただ、そうしたマイナス要因を差し引いても、目から鱗の指摘(「関東」の意味等)がたくさんあり、また原因と結果の積み重ねが歴史の流れとなっていることが良く理解できました。一読の価値はあります。
ところで本書は、暗記中心の勉強を強いられている高校生に推薦します。日本史全体を掴むことができ、歴史の断片をひたすら記憶する無味乾燥な勉強に潤いをもたらすでしょう。ただ、あくまでも本郷氏の一見解にすぎないことは念頭に置いて読んで下さい。
私は20代の頃、井沢氏に傾倒した時期があり、他の著者の著作は読みませんでした。その後、思うところがあって、井沢氏以外の著作を幅広く読むと、井沢氏の主張のほとんどが、梅原猛氏をはじめ他の学者等が唱える異説に味付けした程度と気が付きました。とにかく、一人の著者に傾倒するのは危険です。