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4件
木戸幸一 内大臣の太平洋戦争
著者 川田稔
東条内閣を生み、「聖断」を演出した昭和史のキーパーソン、初の本格的評伝!
なぜ日本政治は軍部に引きずられたのか?
昭和史最大の謎を解く鍵を握る人物が木戸幸一だ。
昭和日本の運命を決する重大な岐路には、必ず彼の姿があった。
開戦時から終戦時まで内大臣をつとめ、東条内閣の生みの親。
木戸孝允の子孫、昭和天皇最側近のひとりにして、
昭和史の基本文献として知られる『木戸日記』を書いた木戸だが、
彼がいかなる政治認識を持ち、重要な局面で何を行ったか、
正面から論じた著作は少ない。
満州事変、二・二六事件から終戦まで、昭和の岐路に立ち続けた木戸を通して、
昭和前期、日本が直面した難局が浮かび上がる。
ロングセラー『昭和陸軍全史』をはじめ、永田鉄山、石原莞爾、浜口雄幸などの評伝で
定評がある著者が描く昭和史のキーパーソン初の本格的評伝。
【内容】
満州事変 内大臣秘書官としていち早く陸軍情報を入手
陸軍最高の戦略家・永田鉄山との交流
二・二六事件 反乱軍鎮圧を上申
日中戦争 トラウトマン工作に反対
「軍部と右翼に厳しすぎる」昭和天皇に抱いた不満
三国同盟と日米諒解案は両立できると考えていた
独ソ開戦という大誤算
日米戦回避のためにあえて東条英機を首相に
「聖断」の演出者として ほか
木戸幸一 内大臣の太平洋戦争
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2025/05/02 08:23
内大臣としての木戸
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
開戦から終戦まで昭和天皇の宮中で仕えた木戸幸一内大臣の果たした役割について陸軍への協力、開戦への誤算、終戦聖断への役割と知らなかったことが多く勉強になった。
木戸幸一 内大臣の太平洋戦争
2020/09/05 17:06
昭和天皇の最側近の評伝
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
木戸幸一については、「木戸幸一日記」、また、近衛文麿や東条英機、昭和天皇の評伝などには必ず登場する人物だから知名度は高いが、こうして本人を主題にして評伝がまとめられるのはほとんどなかったのではないか。著者は「昭和陸軍全史」など、おおくの新書の著作があるので、読み始めたばかりではあるが、読みやすい。
木戸幸一 内大臣の太平洋戦争
2021/11/25 14:40
昭和史の裏側に立つ内府
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和史前期、特に太平洋戦争開戦から終戦まで宮中にあって天皇を輔弼し首相の推挙に大きく関わった内大臣木戸幸一の働きを考察した一冊。木戸幸一は歴史上大きな役割を負ってたわりに名前だけは出てても生涯を書いたものや思想・考えを伝える本は少なく近代史を読んでみたい一般読者向けはさらに少ない。著者は木戸幸一の太平洋戦争開戦時の考え、近衛文麿や軍部上層部との関り、東条英機を総理に推挙したときの背景。終戦工作時の動き、天皇への上奏等を中心に纏めている。決して表舞台に立っていた人物ではないが戦争に関わった重要人物の一人。ボリュームがあるが興味があれば読んでおいた方がよい。

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