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16件
〈妖怪の子預かります〉
著者 廣嶋玲子
弥助は十二歳。養い親である按摩、千弥と共におんぼろ長屋暮らしをしている。貧乏ながらも平和な毎日を過ごしていたが、ある夜、いきなり恐ろしげな烏天狗にさらわれ、妖怪奉行所に連れていかれる。悪夢を見た弥助が鬱憤晴らしに割ってしまった石が、子預かり妖怪うぶめの住まいだったというのだ。妖怪の御奉行に、「罰として、新たな住まいが見つかり、うぶめが戻るまで、うぬが妖怪子預かり屋になれ」と命ぜられる弥助。それからというもの、次々と家にやってくる子妖怪達に振り回される日々が始まるが……。心あたたまるお江戸妖怪ファンタジー。
千弥の秋、弥助の冬
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千弥の秋、弥助の冬
2023/09/25 15:18
めでたしとはならず
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
人と妖では、時間の流れも住む世界も本来違う。とすれば、めでたし、めでたしは無いのだろう。なのだが……。
それにしても、千弥といい、月夜君といい執着の激しいこと。弥助にしても津弓にしても、息苦しくないかい?と思いつつこのシリーズを読んだ。
もはや、愛情を通り越して束縛なのでは?と――。
月夜君などは、ルール無視の暴走気味にハラハラするし。
そりゃ、隙が出来て危ない展開になるな、なんて思いながら、ほぼ一気読みした。
確かに「良かったねー」という気持ちにはならなかったけれど、何だか、子供の頃に冒険小説を読んだ時の真剣読みを思い出した。
妖怪の子預かります
2020/09/15 22:13
親子で楽しめる物語
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うえありひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
廣島玲子さんの物語が大好きで手に取ったシリーズ。
時は江戸。妖怪の子どもの世話って、一体どうやって!?主人公の弥助だけでなく、読者としてもそんな疑問と不安を抱きながら読み進めていくことに。
手探りで始まる預かり屋の仕事の一部始終は、個性豊かな妖怪たちと人間のアニメを見ているよう。コミカルなやり取りもあれば、人間くさい一面も。かわいらしい妖怪達がたくさん出てくるけれど子どもだましではなく、シリーズが進むほど深みを増す物語。
我が子にも勧めたいけれど、小学生には難しいなぁ…と思っていたら、児童向けの販売も開始!親子で楽しさを共有できるオススメのシリーズ。
千弥の秋、弥助の冬
2020/08/02 11:00
さよなら千にい
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とうとう完結編を迎えてしまった。終わってしまった。とてもとても哀しい。弥助と千弥の別れは、突然現れた。いつも心温まる話なのに、ラストの本編は悲しさばかりで終わってしまった。千弥は記憶を無くした。弥助と共に生きるという道を手放した。一人残された弥助は生まれ変わった千弥の魂を持つ赤子を胸にするが、どう生きてゆくのか。人間が妖怪の子育てをする時には、どんな困難が起こるのか。今までの妖怪が人間を養育してきた話と反対の視線で語られる物語を是非とも読んでみたい。このまま終わらないで欲しい

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