千弥の秋、弥助の冬
著者 廣嶋玲子
千弥の様子がおかしい。もともと弥助に対しては過保護だったが、最近度が過ぎるのだ。ぼうっとすることも多く、物忘れも激しい。心配する弥助に対し、千弥は何でもないの一点張り。互...
千弥の秋、弥助の冬
商品説明
千弥の様子がおかしい。もともと弥助に対しては過保護だったが、最近度が過ぎるのだ。ぼうっとすることも多く、物忘れも激しい。心配する弥助に対し、千弥は何でもないの一点張り。互いを思いやる心がすれ違い、ふたりは初めて大喧嘩をしてしまう。以前千弥は月夜公に執着する紅珠の魔手から弥助を守りきるために、妖怪の誓いを破って力の源である目玉を取り戻したことがあった。ほんの一時のことだったが、誓いを破ったことに変わりはない、その報いは確実に千弥を蝕んでいた。そしてついに……。大人気妖怪シリーズ、第一部クライマックス。
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めでたしとはならず
2023/09/25 15:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
人と妖では、時間の流れも住む世界も本来違う。とすれば、めでたし、めでたしは無いのだろう。なのだが……。
それにしても、千弥といい、月夜君といい執着の激しいこと。弥助にしても津弓にしても、息苦しくないかい?と思いつつこのシリーズを読んだ。
もはや、愛情を通り越して束縛なのでは?と――。
月夜君などは、ルール無視の暴走気味にハラハラするし。
そりゃ、隙が出来て危ない展開になるな、なんて思いながら、ほぼ一気読みした。
確かに「良かったねー」という気持ちにはならなかったけれど、何だか、子供の頃に冒険小説を読んだ時の真剣読みを思い出した。
さよなら千にい
2020/08/02 11:00
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とうとう完結編を迎えてしまった。終わってしまった。とてもとても哀しい。弥助と千弥の別れは、突然現れた。いつも心温まる話なのに、ラストの本編は悲しさばかりで終わってしまった。千弥は記憶を無くした。弥助と共に生きるという道を手放した。一人残された弥助は生まれ変わった千弥の魂を持つ赤子を胸にするが、どう生きてゆくのか。人間が妖怪の子育てをする時には、どんな困難が起こるのか。今までの妖怪が人間を養育してきた話と反対の視線で語られる物語を是非とも読んでみたい。このまま終わらないで欲しい
第一幕の終わり
2024/03/25 12:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
弥助を狙っていた紅珠も捕縛され、一安心と思いきや
今度は千弥の様子がおかしくて…。
最初からずっと「こんなにピーナツ親子みたいな2人だけど、
弥助は人間だから千弥より早く死んでしまうだろうし、その事以前に弥助嫁とりなんて出来るの?
そうなった時どうするんだろう?」
と「2人の関係の終わり方」がどうなるのか気になっていましたが、そうきたかと。
2人の関係性が多少変わるのでしょうか。
しかし、一巻では12歳だった弥助ももうすぐ15歳ですか。現代なら中3ですね。
そんなに大きくなったのなら、もう親離れ子離れしても良い気もしますが…。