サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

エントリーで100名様に1000ポイントプレゼントキャンペーン ~5/31

  1. hontoトップ
  2. 電子書籍
  3. 文庫
  4. 学術文庫
  5. 講談社
  6. 講談社学術文庫
  7. 怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.8 6件

電子書籍

怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史

著者 鹿島茂

偉大な皇帝ナポレオンの凡庸な甥が、陰謀とクー・デタで権力を握った、間抜けな皇帝=ナポレオン三世。しかしこの紋切り型では、この摩訶不思議な人物の全貌は掴みきれない。近現代史の分水嶺は、ナポレオン三世と第二帝政にある。「博覧会的」なるものが、産業資本主義へと発展し、パリ改造が美しき都を生み出したのだ。謎多き皇帝の圧巻の大評伝!(講談社学術文庫)

怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史

税込 1,980 18pt

怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史

ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは

ほしい本に追加(値下がりすると通知がきます)

ご利用中のデバイスが対応しているかご確認ください

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac

対応デバイスごとのコンテンツタイプやファイルサイズヘルプ

オンライン書店e-honとは

e-hon

hontoは「オンライン書店e-hon」との連携を開始しました。
「e-hon」は書籍、雑誌、CD、DVD、雑貨といった多岐に渡る商品を取り扱う総合オンライン書店です。130万点以上の取り扱い点数、100万点以上の在庫により、欲しい商品を買い逃しません。honto会員向けにお得なキャンペーンを定期的に実施しています(キャンペーンに参加するにはMy書店をhontoに設定して頂く必要があります)。
・まだe-honの会員ではない方
下記リンクからe-honへ遷移し会員登録する際に自動でhontoがMy書店に設定されます。
・既にe-honをご利用いただいている方
「マイページ」-「会員情報の変更」-「My書店の変更」に進み、検索窓に「honto」と入力し、検索結果画面で会員登録ボタンを押すことでMy書店がhontoに設定されます。

e-honで紙の本を探す

※外部サイトに移動します。

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ ファイルサイズ
ブラウザ EPUB
iOS EPUB 19.8MB
Android EPUB 19.8MB
Win EPUB 19.8MB
Mac EPUB 19.8MB

読割50とは?

hontoネットストアおよび、丸善・ジュンク堂・文教堂の提携書店にて対象の紙書籍を購入すると、同一の電子書籍が紙書籍の購入から5年間、50%OFFで購入できるサービスです。
購入時点で電子書籍が未発売でも、紙書籍の購入時期にかかわらず、電子書籍の発売後5年間、50%OFFで購入できます。

または読割50のアイコンがついている商品が対象です。

一部、対象外の出版社・商品があります。商品ページでアイコンの有無をご確認ください。

  • ※ご利用には、honto会員登録が必要です。
  • ※書店店頭でのお買い物の際は、会計時にレジにてhontoカードをご提示ください。
  • ※hontoが提供するサービスで、販売価格の50%OFFを負担しています。

読割50について詳しく見る

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー6件

みんなの評価4.8

評価内訳

  • 星 5 (5件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

「間抜けな皇帝」と呼ばれる一方で、「世界史の流れを変えた人物」とも称されるナポレオン三世とは一体、どのような人物だったのでしょうか?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、偉大な皇帝と言われるナポレオン・ボナパルトの甥にあたるルイ・ナポレオン、一般に「ナポレオン三世」と呼ばれる人物の本格的な評伝です。彼は、1815年のナポレオン・ボナパルトの失脚後、国外亡命生活と武装蜂起失敗による獄中生活を送りましたが、1848年革命で王政が消えるとフランスへの帰国が叶い、同年の大統領選挙でフランス第二共和政の大統領に当選しました。その後1852年に皇帝に即位して「ナポレオン三世」となり、第二帝政を開始した人物として知られています。しかし実は、彼は、漁色家で、放蕩家で、陰謀家で、一般的には「間抜けな皇帝」と言われています。ただ、他方、当時において、パリ大改造、消費資本主義を発明し、世界史の流れを変えた人物でもあります。こうした一見矛盾するような性格をもったナポレオン三世は本当はどのような人物だったのでしょうか?同書では、彼の素顔を追っていきます。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

マルクスの評価を覆す、渾身の歴史書

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:燕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る

カール・マルクスの代表作である『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』は、
「ヘーゲルはどこかで言っている。世界史的な大人物や大事件は二度あらわれる、と。しかし、こう付け加えるのを忘れていた。一度目は悲劇として、二度目は茶番として、と。」
の名言から始まる。
 一度目の「悲劇」はフランス大革命を終結させたナポレオン・ボナパルト(後のナポレオン1世)の“ブリュメール18日のクーデタ、「茶番」はフランス第2共和国大統領ルイ・ボナパルト(後のナポレオン3世)の帝政を準備するクーデタを指す。
 マルクスは、ボナパルトという取るに足らない小人物の政権奪取は、ブルジョワが政権を単独で担う力を失い、かつ労働者が政権を担うだけの力をつけていないという勢力均衡の間隙を縫って成功した、階級闘争の幕間劇だったとしている。
 本書は、このマルクス史観に真っ向から異を唱えた渾身の歴史書である。

 主人公のナポレオン3世はナポレオンの甥に当たる。ナポレオン没落後、共和制に戻ったフランスで稚拙な一揆を起こして鎮圧されるだけの、野心に燃えた若者は、監獄から脱出、やがて大統領の地位を得るに至る。立法府との対立からクーデターで実権を握ると、伯父の跡を襲うかのように、帝位に上った。1852年のことである。
 もっとも、彼の帝政のイメージは早くから独特のものだった。フランス革命のめざした民衆主権と自由の理念を守り、それを秩序のうちに実現するための権威が、彼の夢見る皇帝であった。皇帝と民衆が直接に手を結び、中間にある旧貴族やブルジョワの反動を排除する-これは典型的なポピュリズムの思想だといえる。
 「ナポレオン3世は、イデオロギーを持った唯一の君主だった」と、著者は言う。その思想基盤はサン・シモン主義である。ルイ・ナポレオン時代に『貧困の根絶』という著書をものした。彼の内政方針は,産業育成と社会福祉拡充であった。政府主導で、産業を興して富のパイを大きくし、そのうえで正しい徴税を徹底して、再配分を行う。これは、正に戦後日本の復興政策ではないか?
 第二帝政下においてフランスは鉄道大国となり,イギリスに次ぐ工業国・資本主義国となっていく。金融改革も進み,信用銀行が設立され、労働者住宅や共同浴場を整備して福祉政策を充実させた。そして、「パリの大改造」。現代のパリはこの時に創造され、世界有数の都市に変貌した。都市の近代化は産業育成の上でも社会福祉拡充の上でも至上命題であった。

 これほどの業績を上げた君主であれば、ナポレオン1世以上に、その功績を讃えられて然るべきだと思うが、然にあらず。この皇帝には二つの大きな「欠陥」があった。
 一つは経済重視を裏返した平和主義で、軍備の充実は二の次であり、伯父の1世に似ず、軍事的な才幹を全く欠いていた。おかげで二度の戦争で苦戦を重ね、最後の普仏戦争ではみずから捕囚の辱めを受け、帝政終焉が決定的となった。
 もう一つは後世にまで名を馳せた漁色家であって、高級娼婦から庶民の娘、果ては部下の夫人に至るまで、多くの女性に分け隔てなく愛を注いだ上に、贅沢な宮廷社交にうつつをぬかした。
 荒淫が過ぎたことで膀胱炎にかかり,晩年は終始体調不良で,政治的決断力が大きく鈍っていたとされる。

 「この皇帝がときに観念的な理想王義に走り、自分の利益を裏切る性癖があった」という著者の指摘は、特に、晩年、普仏戦争の直前に議会の民主化を進め、皇帝権力をわざと弱める政策をとった点、などに現れている(このため、議会の普仏戦争参戦決議を拒否しきれなかった)。これが、「怪帝」と呼ぶべきゆえんだという。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

まともな人だったのかも

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ナポレオンについてお勉強したあとは、やっぱりその甥であるナポレオン三世についてお勉強して見なくてはと読み始める。はっきりいうと、ナポレオン三世のことなんて日本史専攻だったから全く知識がない。それどころか第二帝政なんて初めて耳にした。ルパン三世ならよく存じ上げているのだが。ここしばらく、フランス革命からナポレオン、そしてナポレオン三世と18世紀後半から19世紀前半までの歴史を初めて勉強してみて、やっぱりこの時代のフランスは面白いと感激。全くよいイメージがなかった彼が、著者のいうところでは、もし第二帝政がなければフランスが近代国家の仲間入りできたかどうかも疑わしいと評価されている。パリがきれいな街になったのは彼のおかげなのだとも言っている。人は見かけで判断してはいけない見本のような人だ

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

鹿島茂最高傑作

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る

怪帝とは誰か。2月革命の果実を奪い第2帝政を引いたナポレオンの甥、ナポレオン三世。時代遅れの帝政でさぞや不便な時代かと思いたくなるが、実際にはフランスの産業界、経済界が勃興しはじめた時代だった。パリ大改造を成し遂げ、国内の鉄道網を整備し、後のベルエポックを準備した男。サンシモン主義者でユートピアを夢見た最後の皇帝。その最盛期はプロイセンのビスマルクの術中にはまって始めてしまった普仏戦争によりあっけなく終わる。この人の生涯を辿ると「なぜ?」という言葉を連発したくなる。掴みがたいが、凡庸な人物とは程遠い人物である。この本は鹿島茂の最高傑作だと思っている。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

波瀾万丈

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ナポレオン三世」といっても高校の世界史でもほとんど出て来なかったような。ものすごく曖昧な知識しかありませんでしたが、何となく愚帝というイメージがありました。
確かに初期のクーデタやその帝政の終わり方など至極お粗末ではありますが、パリ大改造や労働者救済という理念、「産業皇帝」としての業績など、凡人ではない感じがします。
確かに「怪帝」という称号がふさわしい興味深い人物。
非常におもしろく読みました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

ナポレオン三世と第二帝政の再評価

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しろうるり - この投稿者のレビュー一覧を見る

ナポレオン一世にはルイ=ナポレオンという甥がいた。その甥はフランス大統領となり、更には皇帝ナポレオン三世となって第二帝政を樹立した。
しかし、ナポレオン三世と第二帝政はユゴーやマルクス等の知識人に嫌われたこと(「ルンペン・プロレタリアートのかしら」「小ナポレオン」)、そしてプロイセンとの戦争で捕虜となり帝政を終焉させてしまうという最後もあって評判が悪い。

この本では「ナポレオン三世はナポレオン一世の無能な甥」等従来の悪いイメージを退け、ナポレオン三世と第二帝政の実態を多くのエピソードを交えながら描き出している。同時代人の証言や先行研究の引用も多い。先行研究の中には左翼史観のものもあり、ナポレオン三世がどのように言われていたかわかる。
第二帝政は「たんなる馬鹿がクー・デタで皇帝になって、自分の欲望のために、行き当たりばったりの政治を好き勝手におこなった」ものではなかった。ナポレオン三世は「皇帝民主主義」「貧困の根絶」といった理想の実現に邁進し、民衆福祉政策、貿易自由化、鉄道網整備、パリ大改造などフランスの社会,経済に大きな変化をもたらしている(第六章はすべて「パリ大改造」の話であり、立て役者であったオスマンの活躍が描かれている)。もっともナポレオン三世が聖人君子だったかというとそんなことは無く、「肉の欲望に苦しめられた男」だったりする。また、暗殺者の言い分の正しさを認めてイタリアへの介入を決意していたりと、「謎の皇帝」「わからない」人物だと著者は言う。少なくとも「悪人」や「馬鹿」という言葉で切り捨てることができる人物では無いようだ。

伯父とは違って、ナポレオン三世の遺体は亡命先のイギリスで眠り続けているが、著者は第二帝政をフランス近代の基礎とし、ナポレオン三世を「評価されざる偉大な皇帝」と評価する。「ナポレオン三世=大馬鹿」等ということを聞いたことのある人に読んでみてほしい本だと言える。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。