- みんなの評価
5件
武士道
「武士道はその表徴たる桜花と同じく,日本の土地に固有の花である」.こう述べる新渡戸(一八六二―一九三三)は,武士道の淵源・特質,民衆への感化を考察し,武士道がいかにして日本の精神的土壌に開花結実したかを説き明かす.「太平洋の懸橋」たらんと志した人にふさわしく,その論議は常に世界的コンテクストの中で展開される.
武士道
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
武士道 改版
2018/07/30 13:51
読みやすい現代文語訳
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まらりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本思想の一部を知るために購入しました。
読みやすい現代文語訳で、武士の思想・哲学の一端を知ることができました。
2015/08/12 12:00
本の題名は誰もが知っているが、
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Ottoさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「武士道」
誰もが知っている題名だが、みんなが勝手にイメージで「武士道」を考えている。
この本がその根本。
明治時代、日本人が英語で日本文化を紹介した本が3冊ある。
内村鑑三の「代表的日本人」
岡倉天心の「茶の本」 そして
新渡戸稲造の「武士道」です。
日本の文化や社会に興味のある人は、どこかでこの3冊に出会うことになる。
なにしろ、あの「ラストサムライ」のトムクルーズの読んでいるというから。
武士道 改版
2017/04/15 04:22
現代日本の恩人
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読人不知 - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治時代、主に英語圏の人々に向けて書かれた本の日本語訳。著者は旧五千円札の人。
西欧列強に、極東の島国は決して蛮族の土地ではない、と日本人の道徳観の中でキリスト教的な思想に通ずる点や、日本の文芸作品と西欧の古典との類似点などを挙げ、時には、かなりこじつけめいたことをしてまで、懸命に弁護した本。
日本が植民地化を免れたのは、本書の力もあったのではないかと思った。
逆輸入された視点で語られる日本人の美点は、現代でも残っている部分もあれば、喪われてしまった部分もある。
かつて美点とされたことが、現代では悪しき因習の根となってしまったものもある。
武士道は、武士階級のみならず、広く庶民の心に根付く人の道。宗教に依らず、平和と秩序を築く礎。
今に伝わる良き花を咲かせる根を枯らさないように、本書で再確認して、大切に守り育てたいと思う。
書かれた時代が古く、難しい表現が多いので、次の版では現代語の解説を付記すれば、若い人にも読みやすくなると思われる。