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4件
子どもが心配
著者 養老孟司(著)
子どもたちの遊び場が次々に消失し、体を使って外で遊ぶ子どもの姿を見なくなった。自殺する子どもも、後を絶たない。子どもは本来「自然」に近い存在だと論じる解剖学者が、都市化が進んだ現代の子どもを心配に思い、四人の識者と真摯に語り合う。医療少年院で非行少年の認知能力の低さに愕然とし、子どもの認知能力の向上に努めてきた宮口幸治氏。インターネットで「正しい育児法」を追いかける親を心配する、慶應義塾大学病院の小児科医、高橋孝雄氏。国産初の超電導MRIを開発し、子どもの脳の大規模研究を行なってきた小泉英明氏。生徒が自分で野菜を育て、机や椅子も作る学校、自由学園の高橋和也氏。子どもと本気で向き合ってきた経験から紡ぎ出される教育論。 (目次より)●自分に注意を向けると、行動変容が起こる ●少子化で問題なのは、人口が減ることではない ●「いま」の喜びを体感できず、幸福が先送りされてしまう ●何かに「夢中」になることと「依存」は違う ●中学受験の難点とは? ●子どもは「人材」ではない
子どもが心配
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子どもが心配 人として大事な三つの力
2022/11/05 11:24
子育てに役立つ言葉がつまってる!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
養老氏が、子どもに関する仕事や研究をしている4人の人物と対談した内容をまとめた1冊。
サブタイトルにある3つの力の大切さ以外にも、子育てに正解はない、子どもは人間であり、自由な主体として生きる一人格である、などハッとさせられる言葉がたくさんあった。
子育てをしていると一生懸命過ぎて、気づいたら親の願望を押しつけていたなとか、ついつい先にやってあげてしまいがちだななど、自分の行動を思い返して反省することも多かった。
どの対談も興味深い話ばかりで勉強になったし、定期的に読み返すなどして子育ての指針にしたい。
子どもが心配 人として大事な三つの力
2022/03/09 16:04
子育てと教育
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が子育てしている時期は、無我夢中であり、振り返ってみても、何を心配して、何を期待していたのか、よくわからない。孫が育つ過程を寄り添うように見ていると、感心したり、不安になったりする。そんな思いを本書は解決するわけではないが、なにか未来に光を投げかけてくれるようだ。親は、子供にとって「安心安全の土台」と「伴走者」になることが求められているという。そういう目で、子供が育つように、見えない形で手助けできるといい。良い社会を担えるように育ってほしいし、「良い社会とは何だ」と問い続けてほしい。
子どもが心配 人として大事な三つの力
2023/11/13 10:30
心に刻みたい言葉がたくさん
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
デジタル世代の子どもの幸せについて養老猛さんが、『ケーキが切れない~』の宮口さんや自由学園の高橋さんたち、子どもの問題と関わってきた識者4人と語り合った対談集。NGとされる親の言動は、どれも普通に親がしてしまっていることではないか。
胸に刺さる言葉が詰まっている。