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著者 伊藤計劃 (著)

〈ベストセラー『虐殺器官』の著者による“最後”のオリジナル作品〉
これは、“人類”の最終局面に立ち会ったふたりの女性の物語――急逝した著者がユートピアの臨界点を活写した日本SF大賞受賞作

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税込 792 7pt

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ハーモニー

2011/03/28 21:09

みんなが平和に暮らせる世界

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 21世紀後半に起きた大災禍は人類に滅亡を感じさせた。旧来の政府が弱体化した代わりに、人々は生府という共同体を作り、個人の情報をすべてオープンにして危険を事前に回避し、また、個人の身体を共同体の資産として管理することが常識的となった。
 だから、自らの体を傷つけるような行為は常識的ではない。人々はWatchMeという恒常的健康管理システムを導入し、異常には瞬時に対応することにより、人類から病気や苦痛という単語はほぼ駆逐された。その代償として、酒やたばこ、カフェインなどの嗜好品も健康に悪影響を与えるものとして遠ざけられているのだが…。

 そんな世界において、霧慧トァンは友人の御冷ミァハの誘いに乗り、一緒に自殺をしようとする。自分の身体を自分のものとして扱えない世界に対して、決意表明をするためだ。しかし、トァンの自殺は失敗し、生き残ってしまう。
 それから十数年後、螺旋監察官という世界の生命権を保護する立場に就いたトァンだったが、少女時代の影響はこっそり残り、どこか世界の在り方に対して息苦しさを感じていた。そんなとき、世界中に点在する数千人もの人々が、何の前触れもなく、一斉に自殺するという事件が起こる。その事件の影には、死んだはずの御冷ミァハの影が見え隠れしていた。

 この本の結末にもたらされる世界を、ユートピアと呼ぶのか無と呼ぶのか、あるいは地獄と呼ぶのかは読者により異なるだろう。何故マークアップ言語風の記述になっているかも、その時に分かる。
 世界の最も効率の良い管理方法は、人々の間に差異を認めないこと、そしてそれを人々が受けられている状態なのだろう。しかし実際には、個人個人で価値観は異なるし、文化圏でもそれは異なるので、世界中の対立の根源としてなくなることはない。
 作中世界は、一度滅びを目前に見た人類の世界だ。だから、人々の争いの根源に対する恐怖感は、現代に生きる人々より現実感がある。ゆえにそれをなくそうなどという冒涜的な試みが現実に計画・実行されてしまうわけだ。

 みんなが平和に暮らせる世界をユートピアと呼ぶならば、この物語が導く世界はまさにそれであろう。しかし、人間が暮らすという意味は何かと考えてみれば、その答えによっては、作中世界はユートピアとまったく正反対の世界に見えるに違いない。

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ハーモニー

2011/06/24 13:32

わたしの終わり

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kc1027 - この投稿者のレビュー一覧を見る

体調が悪いと世界まで悪く感じる。
世界を良くしたいなら、正義ではなくて体調について考えるのが先で、考えるよりも先に体調が悪化する前兆を事前に捉えて悪くならないようにすれば、わたしの世界はそんなに悪くならない。

夭折の天才SF作家、伊藤計劃が絶筆で描いた世界は、医療によって病気が取り除かれたユートピア。健康が蔓延し、身体反応が外注されてデザインされた生命に苦痛はない。生命がコード化され、優しさがシステム化されて、誰もが誰をも思いやる世界とは、本当に「優しい」のか?この強烈な問いかけに、わたしの意識はただ揺さぶられるばかり。

人類の獣性が暴発し、虐殺に虐殺が繰り返された「大災禍」を経て、人類は優しさを極限にまで突き詰める社会をほぼ実現してしまった。身体を過剰なまでに保護し、「大災禍」と正反対の歴史的バランスを取るかのような優しい社会は、やがてじわじわと人間性を追い詰めていく。優しくてキレイなだけでは息苦しくなってしまう、なんとも不可解な人間性によって。

果たして人間性とは何か?身体を支配した医療社会は、やがて必然的に脳という身体の、意識という行動に切り込まざるを得なくなる。「わたし」というものを意識の上に作り出す脳こそが、意識という存在こそが、人間とこの世界をアンバランスにさせる元凶ではないのか?だとしたら、意識を取り除いてすべての身体的反応をコード化すれば、地球にも人間にも苦痛はなくなるのではないか?ただし、そこに「わたし」という意識は存在しないのだが。

意識を失った人類、自然な人類、それは遠いようでいて近いと思う。思考停止で顔なんて誰でもいい指導層、見えない空気に流される世間、見えない放射能に踊らされる市民、スーパークールビズという脱装飾、わたしがデータ化されていくネット社会。考えなくてもいい方向に向かう人類の意識の拠り所は、果たしてどこにあるのか。

「わたし」という意識は、やがて優しさに包まれて世界に溶け込んでいく。この身体も、世界のものになる。始まりも終わりもよくわからない。ただ不可解な意識を抱えたわたしの今は、ここにある。

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ハーモニー

2013/08/30 00:30

世界が主人公の決断で変わっていた時代の物語

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者の作品はSFの衣装をまとっているが、基調には80年代に青春を送った世代が共有する、世界を自分の意志で変えられる主人公のRPG的物語が蠢いているように感じられる。『虐殺器官』も本作も『メタルギア』も大がかりな技術による変革を描くが、本作と『虐殺器官』その他との大きな差異は、主人公の微妙なスタンスにあると思う。他の主人公達よりもさらに非現実的で、さらに傍観者的。しかしだからこそ著者の本心の投影に近いのではないかと感じられる。世界と距離を置くことが我々世代のリテラシーだったと懐かしく思い出させてくれる良作だと思う。

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