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2件
養老先生、病院へ行く
大病をわずらって生死の境をさまよい、
愛猫「まる」を失って悲しみに暮れた
解剖学者・養老孟司は
嫌いだった医療と、どう向き合ったのか
「老い」と「病気」の違いについて改めて考え、
愛猫「まる」の死を経て感じた「身近な存在の死」との向き合い方、
医師の目線から見た、現在の医療システムのいびつな仕組みなどについて
教え子である東大病院の医師・中川恵一氏と語り合います。
マンガ「テルマエロマエ」で知られる
漫画家ヤマザキマリさんとの鼎談も収録。
■目次
1章 病気はコロナだけじゃなかった
2章 養老先生、東大病院に入院
3章 なぜ「医療」と距離をとるのか?
4章 なぜ病院へ行くべきなのか?
5章 特別鼎談養老先生、どうして病院に行くのが嫌なの?
養老先生、病院へ行く
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養老先生、病院へ行く
2021/07/03 15:45
病院嫌いであった理由は。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
養老先生は医学を勉強したのに「病院嫌い」というのは聞いたことがある話でした。病院に行かなかったのが26年も続いていたことまではしりませんでしたが。なぜこれまで行かなかったのか。なぜ行くことになったのか。気持ちに変化はあったのか。担当した、教え子でもある中川さんと交互に、コロナウイルスの流行する中での養老先生の治療の話がつづられます。
「病院へ行くのは野良猫が飼い猫になるようなもの」。そんな風にお考えだったようです。一度病院へ行けば薬やら治療やらがずっとついて回ることになる。当然メリットもデメリットもあるけれど先生はデメリットの方が大きいと判断されたのだと思います。結構共感できるところがありました。
ずっと飼い猫だった「まる」の病気から死までの話も書かれています。自分の病気から考える「死」と、ペットも含めた家族から考える死。そして死亡率のような形でとらえられる「理論上、社会上の」死。生き物の病気や終わり方の捉え方についても考えさせられました。
養老先生、病院へ行く
2022/04/10 10:00
人それぞれの選択
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
養老先生のお顔は存じ上げていましたが、解剖学をされていたとは知りませんでした。
自分の健康には先生なりのお考えを主張されたり、ちょっと頑固のような感じもしますが、それもその方の生き方と思うと納得します。
ただ、教え子の主治医さんとの力関係もチラチラ見えて、主治医さんは大変でしょうが、よそ目には面白いなあと感じました。
人はそれぞれの考えを持っているので、それなりの選択肢があっても良いのかなあと感じさせられた一冊でした。